今季、16勝を挙げて最多勝、勝率第1位(・842)、最優秀バッテリー賞、ベストナインなど6冠に輝いたDeNA・東克樹投手(28)。大躍進に一役買った米国のボディーコンディショニングツールブランド「Naboso(ナボソ)」の秘密に迫った。ダルビッシュ有投手(パドレス)らも使用し、球界の新たなトレンドとなっている〝凹凸用具〟の効果とは―。(取材構成・浜浦日向)
昨季まで2年連続で1勝止まりから、チームの大黒柱へと進化を遂げた東。その裏に欠かせぬアイテムの存在があった。左腕の大躍進を支えたのは、計算しつくされた小さな凹凸の刺激だった。
チェコ語で裸足を意味する「Naboso(ナボソ)」。米国の足病医が開発した表面テクスチャー(表面の質感、米国特許取得済)を採用したソックス、マットなど独自の用具が足裏や手のひらの神経を刺激しパフォーマンスを向上させる。日本での販売を手掛ける株式会社プロティア・ジャパンの水田智子ブランドマネジャーが、その秘密を明かした。
「足裏、手のひらは特に多くのセンサーがあるので、そこを刺激することで脳により情報を入れることができる。投手であれば、踏み込む足全体の感覚を研ぎ澄ますことで脳に多くの情報が伝わり、体全体を使ってより大きな力を発揮できる。手も指先の感覚はもちろん、投げる反対の手の感覚が研ぎ澄まされることで、(本塁側の半身に)壁をつくる感覚が向上するようになります」