山形城北、ここぞで本塁打 全国高校野球山形大会、1試合が雨天順延

2023/7/12 08:18
〈新庄東―山形城北〉8回裏城北無死、7番吉川友貴が左越えソロ本塁打を放ち6―3とリードを広げる=新庄市民球場

 第105回全国高校野球選手権記念山形大会は第4日の11日、新庄市民球場など4会場で2回戦7試合を行った。

 山形城北は6―3で新庄東を振り切り、山形商は6―1で酒田光陵に勝った。東海大山形は8―2で米沢中央を退け、羽黒は寒河江工に大勝した。創学館は8―1で山形明正に七回コールド勝ち。鶴岡東は米沢興譲館、日大山形は山形学院を、それぞれコールドで下した。米沢東―寒河江は雨天順延となった。

 第5日の12日は米沢市営野球場で米東―寒河江を行う。

相手の追い上げムード断ち切る

 【ヒーロー】会心の本塁打で、相手の追い上げムードを断ち切った。2点差に迫られた直後の八回裏、山形城北の先頭打者は2年生捕手の吉川友貴。低めの直球を強振すると、打球はきれいなアーチを描き左翼フェンスを越えた。「打った瞬間に入ったと思った」。勝利を手繰り寄せた一打の感触を語った。

 挽回を期して立った打席だった。七、八回に新庄東に反撃を許した場面を「単調な配球にしてしまった」と悔やんだ。そして巡ってきた自らの第4打席。「後ろにつなぐ」との一心でバットを振った。望外のソロ本塁打で貴重な追加点を挙げ、本塁を踏んでベンチに戻る表情には充実感があった。

 この日は公式戦初出場。スタメンは前日に告げられた。「楽しみにしていた」と、臆することなく結果を出した。増井文夫監督は「良い意味で先輩にも遠慮しない性格」と評し、「ピンチでこそチームを背負う思いでプレーしてほしい」と成長に期待する。

 最終回もマスクをかぶって無失点で締めた吉川は、「先を見ず目の前の試合に集中して臨みたい」。勝利に貢献した経験を糧に、チームが勝ち進むため力を尽くす。

高校野球

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