蔵王連峰の熊野岳(1841メートル)の一角でコマクサの花が見頃になった。かれんなピンク色の花が登山者や観光客を和ませている。
2センチほどの小さな花の形が馬の顔に似ているため「駒草」と名付けられた。厳しい自然環境の中でも美しく咲くことから「高山植物の女王」と呼ばれる。
蔵王山頂レストハウスから馬の背登山道を歩き、熊野岳避難小屋まで30~40分。小屋手前の斜面や、小屋の北東、名号峰(みょうごうほう)に通じる登山道沿いなどに点在している。女王と出会えた人たちは宝物を見つけたかのように喜び「登ってきて良かった。元気をもらえた」と感激していた。開花期は8月中旬ごろまで。