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上山市出身の絵本作家・深山さくらさん(64)が、活動20年を記念した「読み聞かせ講演会」を21日、山形市小荷駄町の市立図書館で開いた。
深山さんはこれまで400話近く童話を執筆しており、4年前からは山形市に拠点を構えて創作活動をしている。昨年春に市立図書館でおすすめの本を紹介する企画を行ったことがきっかけで、同館の担当者が講演会を依頼した。
この日は、子ども連れら約30人が参加。深山さんが20年の作家人生を振り返りながら、「こすずめとゆき」「わたし、いえた!」などの代表作を読み聞かせた。深山さんは「20年間で本の出版に関わる90人ほどの人にお世話になった。感謝しかない」と礼をし、参加者からは温かい拍手が送られた。
母親と読み聞かせを楽しんだ同市八日町の小学1年生の女児(6)は「登場人物の気持ちが伝わってきて、自分の気持ちも上がっていくのが楽しかった」と話し、兄で小学3年生の男児(8)は「絵本が大好きで、読んでもらった『でんしゃとしょかん』を借りてみたいと思った」と笑顔だった。
同館では5月12日まで、深山さんを含む本県ゆかりの作家の児童文学約150冊を入り口付近に展示している。