フローレンス・ジェンキンスとは、20世紀初頭に活動していた「史上最も音痴だったソプラノ歌手」である。
概要
「音程が取れない、リズム感がない、高い音も低い音も出せない」というまるでどこかのガキ大将のような音痴の持ち主。
その音痴ぶりは伴奏のピアノが必死に合わそうとしたらさらにズレるぐらい酷い。
そのうえ本人は「一流の音楽家」と思い込んでいたから性質が悪い。
だが、逆にその音痴ぶりが一部の好事家たちに絶大な支持を集めることとなり、やがて彼女の強い希望により実現したカーネギーホールの公演チケットは即完売するほどの人気を得た。そして、無事公演を終えたおよそ一か月後に滞在先であったマンハッタンのホテルで逝去した。享年76歳。生前より有していた莫大な資産は、未来の音楽界発展を願う彼女の強い希望により、クラシック音楽協会等への寄付にあてられた。
ここら辺がどこかのジャイアンとは大違いである。
あまりにも音痴なので当然音楽評論家や聴衆の笑いや怒りを買う事も多かったものの、
彼女曰く「皆さん私が歌えないとおっしゃいますが、私が歌わなかったといった人はいませんわ」と、
その批評に感づいていた節はあったらしい。
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