株式会社MamaWell 代表取締役 関 まりか

少しでも後悔しそうと思うことは今行動する

株式会社MamaWell
代表取締役 関 まりか

略歴
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助産師として4年間、富山赤十字病院で勤務した後、千葉大学大学院に進学。「妊婦の身体活動」をテーマに研究を進め、大学院博士課程在学中に自身の研究・助産師・妊娠経験を起業シーズに株式会社MamaWellを設立。1児の母として子育てにも奮闘中。
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現在の仕事についた経緯

 私が助産師になった経緯は、若い頃に自分が女性として生まれたことについて思い悩んでいた時から始まります。その時、女性にしかなれない職業「助産師」を知り、素晴らしい職業であることを実感し、その道を志しました。総合病院での勤務を経て、100人以上の赤ちゃんを直接介助する経験を積み、助産師としてのキャリアを築きました。その後、妊婦の身体活動に関する課題に気づき、千葉大学大学院で研究を始めました。在学中に出産を経験。情報が溢れすぎている現代、自分に合った情報が得られず困っている妊婦さん数名からサービスを立ち上げてほしいと懇願され、加えて、自身の助産師臨床経験・研究経験から課題解決は急務であることを強く実感し、起業を決意し、半年で準備し、2022年に株式会社MamaWellを設立しました。

仕事へのこだわり

 「1つのことを極める」
まず、助産師時代には、母子の安全を最優先に考え、それを支えるための深い専門知識と技術の習得に努めてきました。100人以上の赤ちゃんを直接介助し、助産師としての1つのステータスを達成しました。

 次に、大学院進学を決意しました。それは、助産師としての経験を積む中で、多くの妊婦さんが流産や早産のリスクを恐れて必要以上に身体活動を控える傾向にあることに気づき、この問題への対応として、私は妊婦の身体活動に関する研究をするため、大学院に進学し、専門性を更に拡張しました。
そして今、株式会社MamaWellを設立し、「科学的エビデンスに基づくサポートを提供する」という考え方は、私が助産師時代から変わらず、一人でも多くの妊婦さんがより快適に楽しく妊娠生活を過ごせるよう、「安心して妊娠・出産ができる社会」の形成に貢献すべく、日々精進しています。

今後の展望・私の夢

 まずは、妊娠や育児がキャリア形成の障壁にならない社会の形成の貢献です。現在、多くの企業が経験や法律に基づいて就労妊婦への対応を行なっていますが、生活や仕事が多様化した昨今ではこの対応は限界を迎えており、個別最適化された支援が必要です。妊娠してもパフォーマンスを落とさずに働くことができ、安心して妊娠・出産を迎え、そして自身のキャリアを伸ばしていくことは、企業の生産性の向上や女性の社会参加を促進させます。

 MamaWellは科学的エビデンスに基づくサポートを提供し、妊娠中の女性を適切にサポートします。これにより、当社の事業が広く受け入れられれば、これは、働く女性を全面的にサポートする社会を形成するための一歩となると考えています。

若者へのメッセージ

 私からのメッセージは「少しでも後悔しそうだと思ったことは、すぐに行動に移すこと」です。選択がどのような結果をもたらすかは、実際に行動してみないとわかりません。行動することの大切さを強調したいです。私自身、実際にやってみることで、新しい発見や可能性が広がりました。

また、いろんなことに果敢に挑戦することを勧めます。さまざまなことに挑戦する中で、自分の得意分野を見極めることができます。そして、その得意分野をさらに伸ばし、尖らせることで、自分らしさを最大限に発揮することができるようになると思います。

株式会社MamaWell
https://mamawell.jp/