旧統一教会、元信者が語る実態 妄信の「経済活動」 訪問販売で信頼関係築く→霊感商法へ誘導

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東海地方の元信者の男性の両親が旧統一教会から約120万円で購入したというつぼ=男性提供
東海地方の元信者の男性の両親が旧統一教会から約120万円で購入したというつぼ=男性提供

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に青春を奪われた――。こう訴えて裁判を起こした人たちがいる。東海地方に住む元信者の男性(69)もその一人。20年近くを教団内で過ごし、「経済活動」という名の資金集めに奔走させられた。「『理想の国』をつくると聞いていたのに、夢物語だった。だまされて人生の貴重な時間を失った」と憤る。

 教団を知ったのは1972年、男性が19歳のときだった。「もうすぐ理想の国ができる」。休日に映画を見た後、路上で年上の女性に声をかけられた。「人生の目的」を巡って長時間議論し、連絡先を交換。「もっと勉強してみたら」と説得され教会に連れて行かれた。当時は連合赤軍あさま山荘事件が起きた直後で「社会が何か(別の)価値観を求めた時代だった」と話す。

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