2021.12.05
# キャリア

大谷翔平選手はなぜ次々と目標達成できるのか?その秘密は「ノート術」にあった!

「思考の整理家」が解説
今年のメジャーリーグ、ア・リーグMVPを獲得した大谷翔平は、なぜ世界の野球ファンが熱狂する超人レベルの活躍を見せることができたのか? そんな彼の原点とは? 思考の整理家®で『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』の著者でもある鈴木進介氏が、高校時代のノート術に着目しながら、解き明かします。

高校時代の監督が大谷選手にノートをとらせたワケ

「すごい!」「奇跡だ!」―今シーズンの大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を形容する言葉はもはや見つけることが難しいほど、数々の記録を打ち立て歴史的な活躍を見せました。

プレー以外でもゴミを拾う姿、謙虚にお辞儀をする姿など“神対応”なふるまいが自然と出てくる人間性はアメリカのメディアからも称賛を浴びました。いったい、彼の原点はどこにあったのでしょうか?

Photo by Gettyimages
 

大谷選手は、菊池雄星選手(現在シアトル・マリナーズからFA)と同じ花巻東高校出身。同校は2人のメジャーリーガーを輩出した強豪校です。高校時代に今の活躍の原点があるのではないか、私はそう考え軌跡をたどっていきました。すると2人には共通点がありました。それは、恩師である花巻東高校野球部・佐々木洋監督の指導でした。

「とにかく頑張れ!努力だ!」といった根性論では、目の前の一歩目を踏み出すことはできません。具体的に何をやらなければいけないのか、そこで監督は、今日は何をすべきかまで紐解くことで、「目標」と「現在地」を結ぶ道が明確にさせます。

佐々木監督は、1年生部員には目標達成のために目標達成用紙やノートで振り返りのための日記を書かせていました。頭の中だけで構想を練るのではなく、実際に紙に書き出すことで頭を整理させます。目標をつねに意識させ、「これをやれば実現できる」という自己肯定感を保つことでメンタルの維持にも影響を与えていきました。目標達成までの道筋とモチベーションは、「紙に書き出す」ことで作り出したのです。

特に目標達成用紙は、目標達成のためにやるべきことを細かく見える化し、すべてをこなしていけば必ず実現できると思わせるシートでした。その形式は「マンダラチャート式」と呼ばれています。

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