長期金利形成「市場に任せる」、政策修正後の市場を注視=日銀総裁

物価の基調上昇なら、緩和度縮小「考えないといけない」=日銀総裁
日銀の植田和男総裁は9日、参院財政金融委員会で、今後、基調的な物価上昇率が日銀の見通し通りに少しずつ上がっていけば「緩和の度合いの縮小を考えていかないといけない」と述べた。写真は会見する植田総裁。日銀本店で3月撮影。(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon/File Photo)
[東京 22日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は22日、参院・財政金融委員会で「長期金利の形成は基本的に市場に任せる」と指摘した。ただ、将来的には国債の買い入れ額を減らしていきたいが「とりあえずは現在の政策変更が消化される様子をみる」と話した。
大塚耕平議員(民主)への質問に答えた。
植田総裁は、黒田東彦前総裁の下で行われた2013年4月以降の異次元の金融緩和について「円高を鎮めて経済への下押し圧力を緩和し、その後の大幅な雇用の増加と企業収益の改善につながったと評価している」と述べた。
大塚議員が為替の観点から、黒田総裁時代の金融緩和はやりすぎたのではないかと質問したのに対し「足元の為替動向についてはコメントを差し控える」とした。
(和田崇彦)

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