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梅雨前線の影響で記録的な大雨に見舞われた秋田県では、16日も降雨が続いた。秋田地方気象台によると、同日午後2時30分までの48時間降水量は秋田市415・5ミリ、藤里町321・5ミリなど、県内8地点で観測史上最大を記録。いずれも、平年の7月1か月分の降水量を上回った。
五城目町では16日午前8時25分頃、水田で水につかった乗用車の中から、八郎潟町の60歳代の男性が発見され、死亡が確認された。五城目署などによると、15日夜にこの男性から「車が水没して動けない」と110番があり、警察などが捜索していた。
県によると、12河川が氾濫した影響などで、16日午前10時現在、9市町の404棟で床上・床下浸水を確認した。避難者は11市町村の475世帯1435人に上った。
また、東北電力ネットワークによると、16日午後5時までに秋田市や五城目町など8市町村で最大1881戸が停電した。同日未明に停電した秋田市の中通総合病院では、非常用発電設備で医療機器は稼働したが、エアコンなどが使えなくなった。このため、陸上自衛隊秋田駐屯地(秋田市)などの協力を得て、1歳から90歳代までの入院患者約30人を別の病院へ移送した。
各地で断水も発生した。八峰町では送水管が道路とともに崩落するなどし、1318世帯が断水。陸自が16日に給水車で約1トンの水を同町へ運んだ。
秋田新幹線の盛岡―秋田間は16日、終日運休した。JR東日本秋田支社によると、17日も終日運休し、18日も終日運休となる見通し。
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