ベートーヴェン(1770-1827)

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SHM-CD

ピアノ・ソナタ全集 ポリーニ(8CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG1681
組み枚数
:
8
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
マウリツィオ・ポリーニ


ポリーニのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集がついに完結しました。最初のアルバムである第30番・第31番が録音されたのが1975年だったので、実に39年の年月を要したことになります。
 ポリーニのベートーヴェン:ソナタ・シリーズの単売CDアルバムは、全部で9点計11枚となりますが、全集ボックス化にあたって、2種類の録音がある作品についてはそれぞれ新しい方の1種類に絞り、またほぼ番号順に並べることにより、鑑賞時に便利なよう配慮されています。

【ポリーニのベートーヴェン・アルバムの軌跡】
30代
1975年6月、33歳で録音したベートーヴェン第1作がいきなり後期ソナタということで話題ともなった第30番第31番は、ミュンヘンのヘルクレスザールで録音されたものでした。
 続いて一年半後の1977年1月にウィーンのムジークフェラインザールで、同じく後期の第29番『ハンマークラヴィア』と、第28番第32番を録音、以上計3枚のLPアルバムは、集中力の高い研ぎ澄まされた演奏により圧倒的な高評価を獲得、世界を驚かせました。なお、これら5曲の録音は、CD初期の1986年に2枚組アルバムとしてCD化され、CDのメリットでもあるピアノの減衰音の自然さを証明する優秀録音盤としても話題を提供していました。

40代
ポリーニのベートーヴェンの続編が録音されたのは、そのCD化の2年後の1988年6月のことで、会場はミュンヘンのヘルクレスザール、曲目は第17番『テンペスト』第21番『ワルトシュタイン』第25番第26番『告別』の4曲で、約71分というCD用の長時間収録と、有名作品主体の内容でベストセラーとなりました。
 次のアルバムは、3年後の1991年6月に同じくミュンヘンのヘルクレスザールで収録。曲目は第13番第14番『月光』第15番『田園』の3曲で、これも有名作品主体の内容で人気を博しました。

50代
次は5年半後の1997年1月と2月にウィーンのムジークフェラインザールでライヴ録音されたもので、曲目は第11番第12番、そして2度目となる第21番『ワルトシュタイン』の3曲。それまでセッション録音だったシリーズにライヴ録音が登場したことで、ワルトシュタインの新旧比較などで話題になったものでした。

60代
次は5年後の2002年6月にミュンヘンのヘルクレスザールで収録されたもので、曲目は第22番第23番『熱情』第24番『テレーゼ』第27番の4曲。ボーナス・ディスクとして、同時期にウィーンのムジークフェラインザールでライヴ録音された第24番『テレーゼ』第23番『熱情』が付属し、セッションとライヴの聴き較べで話題になりました。
 次は3ヶ月後の2002年9月にミュンヘンのヘルクレスザールで収録されたもので、曲目は第5番第6番第7番第8番『悲愴』の4曲。ポリーニ60歳の円熟の演奏です。
 次は4年4ヶ月後の2007年1月にミュンヘンのヘルクレスザールで収録されたもので、曲目は第1番第2番第3番の3曲。

70代
次は5年後の2012年5月から6月にかけてミュンヘンのヘルクレスザールで収録されたもので、曲目は第4番第9番第10番第11番の4曲。
 最後は、2年後の2014年6月に録音されたもので、第16番第17番『テンペスト』第18番第19番第20番を収録しています。第17番『テンペスト』は2度目で26年ぶりの再録音ということになります。
 参考までにかつてのジャケット画像を表示しておきます。(HMV)


【収録情報】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集


Disc1
● ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 op.2-1
● ピアノ・ソナタ第2番イ長調 op.2-2
● ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 op.2-3

Disc2
● ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 op.7
● ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 op.14-1
● ピアノ・ソナタ第10番ト長調 op.14-2
● ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 op.22

Disc3
● ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 op.10-1
● ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 op.10-2
● ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 op.10-3
● ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 op.13『悲愴』

Disc4
● ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 op.26
● ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 op.27-1
● ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 op.27-2『月光』
● ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 op.28『田園』

Disc5
● ピアノ・ソナタ第16番ト長調 op.31-1
● ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 op.31-2『テンペスト』
● ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 op.31-3
● ピアノ・ソナタ第19番ト短調 op.49-1
● ピアノ・ソナタ第20番ト長調 op.49-2

Disc6
● ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 op.53『ワルトシュタイン』
● ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 op.54
● ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 op.57『熱情』
● ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 op.78
● ピアノ・ソナタ第25番ト長調 op.79

Disc7
● ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 op.81a『告別』
● ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 op.90
● ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 op.106『ハンマークラヴィーア』

Disc8
● ピアノ・ソナタ第28番イ長調 op.101
● ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109
● ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 op.110
● ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 op.111

 マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

 録音時期:1975〜2014年
 録音方式:ステレオ(アナログ&デジタル)

関連情報

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内容詳細

39年の歳月をかけて行なわれてきたベートーヴェンのソナタ全曲録音がついに完結。やはり若かりし頃と現在では、技術面での対比は苦しいものがあるが、ポリーニの理知的な解釈は年を重ねるごとに磨きがかかっており、作品の本質に迫ろうとする姿勢がますます強くなっているのを感じることができよう。(進)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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総合評価

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この全集の一枚目を故ポリーニをしのぶため...

投稿日:2024/03/25 (月)

この全集の一枚目を故ポリーニをしのぶために聴いてみた。この一枚目から、その演奏に無慈悲な圧倒的な個性が存在しているのを感じた。それは、技術を超えたビジョンであって、完全ではなくとも演奏が示すビジョンは、圧倒的な本物で、歴史的な大巨匠と並べても見劣りはなく、それどころか巨匠たちを見下ろすような独特の存在感を持っているのだ。例えようもなく見事な造形美、無機質とは全く無縁のポリーニ独自の世界観、ポリーニが死んでようやく、そのことに気づくのはいつもながら情けない自分の性であるのだ。

トラトラトラ さん | 佐賀県 | 不明

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ベートーヴェンのピアノソナタ全集にはポミ...

投稿日:2021/06/14 (月)

ベートーヴェンのピアノソナタ全集にはポミエのような楽しく聴けるものもあるが、ポリーニは違う。CD1枚がブルックナーの交響曲3曲分くらいのカロリーがあり疲れ果ててしまう。1音も疎かにせず完璧で息の詰まるポリーニの演奏は苦手であり、ショパン、シューマンは聴き続けられない。しかしベートーヴェンは作曲家の懐の深さが違い、ポリーニの40年の挑戦もがっちり受け止める。奇抜な表現は全くないが、それでもこんなベートーヴェンは唯一無二であり、大変な偉業だと思う。やっと全曲聴き終えたが、これからもまた少しずつ聴き直してみよう。ポリーニの半生かけた全集なのにパッケージが安物くさいのが気に入らない。ポリーニに失礼ではないか。また、通し番号がなくニックネーム表記もないのも不親切だ。作品番号だけでああ、あの曲と分からない人はリスナーにいらないということなのか。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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私がクラシック音楽を聴くようになった頃に...

投稿日:2020/01/09 (木)

私がクラシック音楽を聴くようになった頃に、ポリーニのベートーヴェンのソナタ録音が始まった。長かった。ただ初期に録音された後期の作品に関しては、40年経った今ではどのような音楽になるのか。最近、後期録音の再録音が発売されると聞き、楽しみに待つ今日この頃です。

セクスィー代表社員 さん | 三重県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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