富士山8合目登山道沿い、仮眠100人…「危ない」の声かけに「別に寝てないんだよ!」

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 富士山の弾丸登山者が夜間に野宿して登山道を塞ぐ事態が、11日からの3連休中に生じた。

 登山道で渋滞するご来光を目指す人々――。多くの登山者でにぎわう富士山を記者が取材した。

仮眠を取る登山者(11日午後11時7分、富士山吉田口8合目で)
仮眠を取る登山者(11日午後11時7分、富士山吉田口8合目で)

 11日午後11時過ぎ、山梨県の吉田口8合目(標高3100メートル)の山小屋付近の登山道沿いには保温性の高いシートに身を包み、仮眠を取る約100人の登山者がいた。多くは弾丸登山とみられる。

 夏でも、山中の夜間は冷え込む。巡回指導員が「寝る場所じゃないから動いて。外で寝ると危ない」と声をかけると、「別に寝てないんだよ!」と声を荒らげる人もいた。

 一方、登山道は12日午前2時頃、山小屋の宿泊者も含め、山頂でのご来光を目指す人でごった返していた。標高3400メートル付近は数歩歩いては止まり、なかなか前に進まない状態に。顔色が悪く座り込む人もいたが、引き返すのも難しい状況だった。中には、登山者の列の脇を強引に進む人もいた。

 当時、登山規制はなかったが、「もし雨が降ったら。もっと寒かったら」と考えると怖くなった。(高村真登)

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4447673 0 社会 2023/08/15 08:26:00 2023/08/15 10:33:26 2023/08/15 10:33:26 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/08/20230814-OYT1I50141-T.jpg?type=thumbnail

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