米大統領、イスラエル防衛表明　イラン攻撃をほぼ阻止―Ｇ７首脳と対応協議

　【ワシントン時事】バイデン米大統領は１３日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、イランのイスラエル攻撃への対応を協議した。米イスラエル両政府が発表した。バイデン氏は会談後に声明を出し、「イスラエルの安全保障に対する米国の鉄壁の責務を再確認した」と表明した。

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　バイデン氏はさらに、イランの攻撃に先立ち、米軍が航空機やミサイル駆逐艦などを周辺地域に展開していたと公表。「われわれはイスラエルが飛来する無人機とミサイルをほぼ全て撃墜するのを助けた」と強調した。１４日には先進７カ国（Ｇ７）の首脳とテレビ会議を行い、イランへの対応を協議した。

　バイデン氏はこのところ、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡ってイスラエルと関係がぎくしゃくしていたが、支援する姿勢を改めて示した。イランと親イラン武装組織に対しては、「最も強い言葉」で非難した。

　バイデン氏は１３日、安全保障に関する会議をホワイトハウスで開催。会議にはブリンケン国務長官やオースティン国防長官、中央情報局（ＣＩＡ）のバーンズ長官らが出席した。バイデン氏は１４日まで予定していた地元の東部デラウェア州での滞在日程を切り上げ、急きょ首都ワシントンに戻った。

　一方、ＮＢＣテレビは、「バイデン氏は、ネタニヤフ氏が米国を大規模な紛争に引きずり込もうとしているとの懸念を持っている」と伝えた。また、ＣＮＮテレビは、オースティン氏がイスラエルのガラント国防相に対し、イランに報復攻撃に出る際は事前に知らせるよう求めたと報じた。