高円宮妃久子さまが来県

2023/7/12 22:22
企業の献血の取り組みを視察される高円宮妃久子さま(右)=山形市・日東ベスト山形工場

 高円宮妃久子さまが12日、日本赤十字社名誉副総裁として来県し、天童市内の中学校で生徒たちのボランティア活動の成果などに耳を傾けたほか、山形市内の事業所で献血の取り組みを視察された。

 青少年赤十字加盟校の天童一中(町田真裕校長、514人)では、生徒会執行部の2、3年生7人が、1年生169人を前に活動内容を発表し、久子さまがその様子を見学された。執行部の生徒たちは、「トルコ・シリア大地震の被災者を支援したい」との提案から始まった校内募金活動などを紹介し、一歩を踏み出して行動する勇気の大切さを訴えた。

 生徒会長の3年佐藤未悠(みゆ)さん(15)は「皇族の方の前での発表は初めての経験で、とても緊張した。今後は子どもやお年寄りとも触れ合えるような、幅の広いボランティア活動を進めていきたい」と語った。

 山形市の日東ベスト山形工場では、企業での献血の様子を視察された。久子さまは県赤十字血液センターの鎌塚栄一郎所長から、血圧測定など献血の手順について説明を受けた。従業員にねぎらいの言葉をかけるとともに、継続的な協力を呼びかけた。日東ベストは50年にわたり社を挙げて献血に取り組んでおり、塚田莊一郎社長は「地域貢献の一つと考えている。今回のご訪問を機に、従業員もより積極的に取り組もうと思うだろう」と話した。

 久子さまは、13日に山形市で開かれる県赤十字大会に臨席し、赤十字事業功労者に有功章を授与される。公務での来県は、2018年9月に山形市で開かれた天皇賜杯全日本軟式野球大会以来で、11度目となる。

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