双子メイドとらぶえっち導入

双子メイドとらぶえっち導入


※一人称はどっちも「アリア」らしいですがそれだとわかりにくいのでアリアンナは「アンナ」にしてます


 我が家には二人のメイドが居る。アリアンナとアリアーヌ。くるんと丸い角に小さな翼、長く白い髪に人間とは思えない──正しく白磁そのものの色と感触の肌を持つ、双子の少女たちだ。瓜二つの容姿ながら、寡黙で丁寧な振る舞いのアリアンナに、おしゃべりで常に動き回るアリアーヌ。

 ある日突然、デッキ構築に頭を悩ませていた俺の前に現れた少女たちは、どうやらカードの精霊と呼ばれる存在らしく、俺の事を「ご主人様」と呼んでそのまま部屋に居ついてしまった。

 一日の仕事を終えて家に帰ると、鍵を鍵穴に差し込もうとした時、部屋の中からすたたたた、と駆け寄ってくる足音が聞こえたかと思うと、バーンと内側から扉が開け放たれた。


「おかえりなさい、ご主人様! 今日もお仕事お疲れ様です!」

「こら、アリア。…お帰りなさいませ、ご主人様。妹が申し訳ありません」


 元気よく突っ込んできた小柄な少女を受け止め、しずしずと近づいてきたもう一人の少女に荷物を渡す。風呂と食事のどちらから済ませるかを尋ねてくるアリアンナ…アンナに食事を頼み、脱いだスーツをアリアーヌ…アリアに預けて部屋に上がる。

 突然現れてメイドとして振る舞う二人に面食らったが、今ではすっかり慣れてしまった…慣らされた、ともいえるかもしれない。


「ご主人様! 今日のおかずはアリアが作ったんですよ! どうですか? おいしいですかっ? …ほんと? くふふ、やった♡」

「工程の半分くらいはアンナがやってあげました…あの、ご主人様、お味噌汁のお味はいかがですか…? …お気に召されたのなら、よかったです。…あっ、あぅ♡」

「あーっ! アンナだけずるいです! ご飯はほとんどアンナが作りましたけど、お部屋のお掃除はアリアが頑張ったんですよ! アリアにも…うひひ♡」

「はしたないですよアリア…え、遠慮するな、ですか? そんな、アンナはただ、ご主人様のお役に立てればそれだけで…♡」


 普通の人間では比べ物にならないほどの美貌の少女たちが、平凡な自分なんかの手で撫でられるだけで蕩けたような笑みを浮かべて喜び、もっともっととねだってくる。

 家に帰れば美味しいご飯に温かいお風呂が用意され、無条件に好意を向けてくれる少女たちが優しく出迎えてくれる。ひたすら仕事に忙殺され、カードゲームぐらいしか趣味のなかったかつての自分からは考えられないような、理想郷のごとき日々。この身に余るほどの幸せは、それだけではなく──


「「ごちそうさまでした」」

「お粗末様です。…それではご主人様、お風呂のご用意はできておりますので、どうぞお入りください」

「食器の片付けが終わったらアリアたちも、直ぐに行きますね! それからは…──」


 こちらを見上げる二人の雰囲気が変わた。その瞬間、部屋の空気が少し変わったように感じた。ピンクと薄緑の瞳がすっと細められ、背筋にぞくりとした感覚が走る。

 淡く輝く虹彩、緩やかに揺れる尻尾、小さな口から覗く牙…小柄で可愛らしい少女たちが、色香に溢れる淫魔のように見えた。

 舌なめずりをした二人は、薄く微笑んだ。先程までの無邪気な童女のようなそれとは違う、ぞっとするほど淫靡な微笑で…


「「二人でたあっぷり…ご奉仕させていただきますね♡ ごしゅじんさま♡♡」」

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