オウくんの居るSEED HD 版 PHASE-11 一番怖いのは女
カズイ「色々あったけど、あと少しだね」
サイ「ああ」
カズイ「僕たちも降ろして貰えるんだよね、地球に……」
サイ「え?」
カズイ「だってほら……あの時ラミアス大尉が……」
サイ「ああ、だから艦隊が、そのしかるべきところ、とかじゃないの?」
カズイ「だよね、でも……」
サイ「でも?」
カズイ「キラとオウはどうなるんだろう、降りられるのかな……アレだけいろんな事やっちゃってさ?」
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オウ「あー……腹減った、まだ食べれるかな……む?」
フレイ「…………」
オウ「あのスベタ、何やってんだ……?」
サイ『フレイ、大丈夫なのか?まだ休んでいた方が……』
フレイ『大丈夫よ……キラ、あの時はごめんなさいね』
オウ(謝った?ちったぁ落ち着いた……のか……)
フレイ『貴方は一生懸命戦って、私たちを守ってーー』
フレイ『私にも、ちゃんと分かってるの!貴方は頑張ってくれてるってーー』
オウ(声が甘ったるい……抑揚が頼るそれだ、泣き落としの……まさかあのスベタ……!どうする!?踏み込むか……いや……)
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オウ『このスベタ、何のつもりだ……まさかキラを傀儡にしようとでもしてんのか?』
フレイ『そんな、酷い!私はただ本心から謝ろうと!』
キラ『オウ、いくら何でも彼女に冷たくないかな……』
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オウ(ダメだ、キラはフレイに好意がある、悲しい事に……もしここで指摘してもキラは俺の忠告より、フレイの言葉と涙を取るだろうな、女の涙は核兵器より強い……くそっ、自分が女ならフレイに言い詰めて醜いキャットファイトにでもして有耶無耶にできるが……)
フレイ『戦争って嫌よね、早く終わればいいのに……』
オウ(!?)ぞくぅう!!
オウ(……まずいな、何もできない……だが、声色で分かった……フレイ・アルスターは恐ろしい、とりあえず見張っとくしかできないが……もしも……)
オウ「……いや、よそう……疲れてるんだ、戦いと艦内暮らしに……一休みして落ち着こう」