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皆さんは【日本の懐かしい町並みの風景】(伝統的建造物群保存地区)の町並みは好きですか?
後世に残したい風景だと思いませんか?
私は日本の家づくりが好きで、古民家や伝建地区を巡り歩いています。
50年後に【日本の懐かしい町並みの風景】が確実に消滅します。
ほとんどの日本人はそんな先のことは我々は関知しないと放置して何の対策も打ちません。
それを真剣に懸念している建築士は10人以下位だと思います。
想像してみてください。
日本の旅行の楽しみの一つである、【懐かしい町並みの風景】が全国どこに行っても見られないとしたら…
訪れた観光地の町並みの風景はハウスメーカーがつくる全国一律の住宅の町並みだったら…
しかし、50年後には確実にそうなります。
これはほぼ確実で、2022年の法改正によって決定づけられました。
何も行動しなかったことによる町並み消失の【責任】は、この時代を生きている建築界の一人ひとりにあります。その罪は私を含めて逃れられません!美しい町並みを築いてきた職人や住民だけでなく、後世の人からもどんなに恨まれるでしょうか。
もう一度言います。
【日本の懐かしい町並みの風景】は50年後には確実に消滅します。
私は住宅の設計を始めた頃、吉田桂二さんの「生活文化同人」に所属し、古民家再生、調査をしてきました。①
古民家にはその時代の社会制度、生活習慣、生産技術、経済、職人の意識と技術が盛り込まれています。
木造建築の技術を伝えるために職人に聴き取りして本を書いたり、国にも提言をしてきました。②③
阪神・淡路大震災後の建築基準法改正や木造技術の検証にも携わってきました。
耐震偽装事件でも国交大臣や国会議員ともやりとりしてきました。
「工匠の技」をユネスコ無形文化遺産に登録することもできました。④
しかし、どんなに努力しても一部の人間の力ではどうにもなりません。
皆さんは伝統的建造物群保存地区の町並みは好きですか?
後世に残したい風景だと思いませんか?
私はそれがあと50年位で姿を消すと考えています。
おそらく今の建築界でその懸念を訴え、国と渡り合うバカな人はいないのではないかと思います。
日本の木造住宅を愛する人たちが木造住宅の文化をギリギリのところで守ってきました。
日本は保守的な国民性なので、一般の方は大手のハウスメーカーを信用します。
ハウスメーカーの住宅は工業製品としての品質は高いのですが、文化的、技術的、美観的には伝統的木造住宅には敵いません。
伝統木造建築の良いところは、木構造の架構やディテールを通して、現代の職人が古の職人と会話できることです。
皇室の御用邸に行くと職人の卓越した技術と今はもうなくなってしまった美しいディテールに出会えます。
国産材の伝統的構法木造の家はハウスメーカーの住宅より安く建てることができます。⑤
しかし、日本人はハウスメーカーへの信頼性か高く、伝統的構法木造の家がどんなに優れていても零細建築設計事務所と地域工務店が建てるものを選択しません。
前掲の「生活文化同人」では、若手の建築士が毎月東京都中野界隈の居酒屋に集まり、スライドを用いて、住宅を歴史的、風土的、社会的、文化的、技術的研究の成果を持ち寄って勉強会を開催していました。
その成果が建築基準法に反映されて、伝統的構法木造がギリギリ建てることが可能でした。
国交省、建築研究所、外郭団体を何度も行き来してきたので、大まかな法制度の仕組みはわかります。
それが国交省などの低炭素社会の実現、やがて、カーボンニュートラル(脱炭素)政策による建築基準法・省エネルギー法の改正(2022)でこれまで緩和されてきた「四号特例」が廃止されました。⑧
「四号特例」は木造住宅の社会的状況を踏まえて残してきた建築行政の知恵でした。
ところが社会性に欠ける環境系の学者が、建築を温度、エネルギー量などのわかりやすい数値のみで捉えて法改正したために、建築の社会性、文化性、美観性を切り捨ててしまいました。
これは現在世界中で話題になっているグローバリストによる「気候変動危機」物語が大いに関連しているので、私は13年前から警鐘を鳴らしてきました。⑨⑩11
これによって、【日本の懐かしい町並みの風景】が消滅することが確定しました。
伝建地区の木造建築は、研究者、設計士、職人がいて、辛うじて存続できます。
全国的にハウスメーカーの住宅がほぼ10割になると、伝統的構法を知っている建築設計士も伝統的木造を建てられる職人もいなくなります。あと10年位です。
現在残っている町並みの住宅は、修繕しながら残しますが、修繕できる技術を持った職人がいなくなり、ハウスメーカーの住宅に新築されます。
ハウスメーカーの職人は木構造、木のディテール、加工の仕方がわからないので修繕できません。
現在の伝統木造の耐久性を考えれば、修繕しないとするとあと50年が限界です。
なので、【日本の懐かしい町並みの風景】は50年後には確実に消滅してしまいます。
それを避ける方法はありますが、残念ながら国交省も文部省も取り組むことはないでしょう。
かつて耐震偽装事件の後の建築基準法の改正によって「建築不況(官製不況)」を招きました。これを予告して警鐘を鳴らしましたが食い止めることができず多くの建設会社が倒産し、自死者を出しました。12
この警鐘が何らかの役に立つことを祈ります。
①生活文化同人
②【日本の木造伝統技術】を守る孤軍奮闘
③執筆
④ 「工匠の技」(日本の伝統木造技術)ユネスコ無形文化遺産登録の実現
⑤ どこにもないがここにある木の家
⑥【日本の美しい町並みの風景】は消滅
⑦ 日本が復活するために(その5)
⑧ 建築物省エネ法
⑨地球温暖化説について考える
⑩日本文化を滅ぼすのは温暖化対策に従順な日本人
11 今知っておくこと
12 改正建築基準法が日本の破壊を招く(2007)http://www.kinokenchiku.biz/articles.html
●大阪万博中止の理由
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