オウくんの居るSEED HD版 PHASE-4 一緒に戦ってやるよ、親友。 前編。
ナタル『X-105ストライク、応答せよ、聞こえているか?X-105ストライク!』
キラ『ヘリオポリス……壊れた……どうして……』
オウ「くぅう……おい、キラ?通信、聞こえてるか!おい!!」
キラ『はっ!?オ、オウ!そっちは?大丈夫なの!?』
オウ「ああ、運良く残骸にも当たらず……おい、通信入ってるぞ、返信してやれ」
キラ『あ……こ、こちらx-105ストライク、キラです!』
ナタル『無事か?』
キラ『はい』
ナタル『こちらの位置は分かるな?ならば帰投しろ、戻れるな?』
キラ『はい……』
オウ「あ……悪いキラ、合流できるか?」
キラ『どうしたの、バッテリー切れ?』
オウ「違う、鹵獲機とは言えジンは敵機だ、判別マーキングも無いからな……一人で行ったら確実に撃たれる」
キラ『た、確かに……わかった、合流しよう』
オウ「ありがとう……心配すんな、親御さんは生きてる、脱出できてるさ……」
キラ『うん……あれ?』
オウ「どうした、何かあったか?」
キラ『ヘリオポリスの救命ポット……』
オウ「残骸に当たって動かなくなったか?回収していかないとな……このまま宇宙漂流なんざ洒落にならねぇ……」
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ナタル「何だと、ちょっと待て!誰がそんな事許可した!それに、隣りのジンはなんだ!」
マリュー「バジルール少尉、なにか?」
ナタル「ストライク帰投しました、ですが、救命ポットを一隻保持して来ています、さらにジンまでついて来ています」
マリュー「何ですって!?」
ムウ「人質交渉か!?撃ち漏らしが居たのか!通信繋げ!!」
キラ『ち、違います、こっちのジンには友達が!』
オウ『えーと……すいません、こちらはオウ・ラ・フラガ、オーブの民間人で……キラの友人といいますか……』
ムウ「何だって!?おい、オウか!?」
オウ『あ、え?兄貴!?その戦艦に乗ってるのか!!』
ムウ「お前こそなぜジンに乗っている!そもそもどうやって操作を!?」
オウ『それは後回しにしてくれ!兎に角救命ポットだ!』
キラ『推進部が壊れてる漂流してたんです!このまま放り出せと言うんですか!!』
ナタル「すぐに救援艦が来る、アークエンジェルは今戦闘中だぞ、避難民の受け入れなど出来るわけがーー」
マリュー「いいわ許可します……」
ナタル「艦長……」
マリュー「今、こんな事で揉めて時間を取りたくないの、収容急いで!」
ナタル「わかりました、艦長」
オウ『ああ……何とか助かったな……』
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コジロー「しかしザフトのMSまで引き上げちまうとはな……あんたの弟さんだろ?」
ムウ「ええ、工科カレッジの学生で……しっかりした奴ですよ」
プシュー
オウ「あ!兄貴!久しぶり!」
ムウ「全く……お前なぁ、何でそんなものに乗っちゃってんの?ラミアス大尉に拘束されたのをバックれたと聞いたぞ?」
オウ「いやごめん……コロニーのモルゲンレーテ社に、ドックを見かけてさ……気になって覗いて見つけちゃって」
ムウ「俺が聞きたいのはそうじゃない、どうしてこんな馬鹿な真似したんだ……」
オウ「…………」
ムウ「キラの事か?」
オウ「あいつ……多分これから、いいように戦わされるんだろ?軍の機密のMSで、この艦もそんな感じでさ……」
ムウ「だな……何せ戦力がそれしか無いし、大西洋連邦に届ける品でもある……まさかお前、それでジンなんかに?」
オウ「俺は……あいつが、キラが、利用されて戦わされるのは見てられないんだよ……馬鹿な事って分かってる!駄目とか……言わないよな?」
ムウ「かーー……全く、お前にはこんな事させたくなかったよ、だからヘリオポリスに移住もさせたが、任務で護衛頼まれた場所がここで……上手くいかないな」
オウ「なぁ、兄貴……」
ムウ「これから大変になるぞ、追ってどうするか教えるから、友達に会ってこい」
テレレレーテレレッテー