新日本プロレスのIWGPタッグ王者グレート―O―カーンが30日、初のトークショーを行った。

 現在開催中の旗揚げ50周年記念展示会「シンニチイズム福岡」(キャナルシティ博多)の会場で行われたトークショーは、70枚限定のチケットが「史上最速」(本人談)で完売。熱心かつ幸運な帝国民で埋め尽くされた会場にベルト姿で現れたオーカーンは、司会の阿部誠リングアナウンサーと流ちょうなトークを展開した。

 5月1日福岡ペイペイドーム大会ではジェフ・コブと保持するIWGPタッグ王座の初防衛戦として後藤洋央紀、YOSHI―HAHSI組、バッドラック・ファレ、チェーズ・オーエンズ組を相手に3WAY戦に臨む。挑戦者同士の決着でもベルト移動となるルールは王者組にとって不利となるが、オーカーンは「簡単だ。全員処刑すればいいんだろ? リストクラッチ式エリミネーターとインペリアルドロップ(合体技)で処刑してやるよ」と豪語した。

 一方でベルト奪取後の〝失敗談〟も披露された。一人称に「余」を用いることがすっかり定着したオーカーンだが、実はこれを変更するプランも頭のなかにあったという。「失敗したな。チャンピオンになったら余のさらに上の段階の『朕』と言おうと思っておったのじゃ。忘れてた…失敗した…」と、皇帝位につく人物の一人称を考えていたことを告白。「シングル(ベルト)を取ったら『朕』と名乗ってもいいだろうな。その時までのお楽しみじゃ」と不敵な笑みを浮かべた。

 また話題はオーカーン本来の人生7回分以上の称賛を浴びた女児救出事件にも及んだ。4月1日に酔っぱらいから迷惑行為を受けていた女児を救出したことが報じられ、4日に警察から感謝状が送られると大きな反響を呼んだ。「引っ張りだこだよ。メディアの仕事もたくさんくるしな。誰よりも働いたと思うぞ。たたえろ」と振り返ると、会場からは万雷の拍手が巻き起こった。

 また同事件後に泣いている女児にパンケーキをあげたエピソードも有名になった。実はスイーツ好きであることが発覚したオーカーンは「真壁(刀義)の地位も支配しにいくからな」と貪欲に宣言。一番好きなスイーツについて問われ「パンケーキと言いたいけどモンブランかな。モンブランが一番好きじゃ」と、これまた真壁とだだかぶりの好みを明かした。

 大盛況だったトークショー後に本紙の取材に応じたオーカーンは「余はおしゃべりが好きだし、文じゃなくても東スポの記事と同じくらい面白くしゃべれることを今後も見せていきたいな。どこぞの帝国書記官の力などいらないことを証明してやるよ。今後は大箱での開催も? うむ。もちろんあるだろうな。是非もなし」と過信…いや、今後の活動に意欲を見せていた。