学校に行きづらい子どもとその親のための居場所を運営している 小嶋 恵美子さん 篠原東在住 45歳
一つ一つ、みんなの力で
○…学校に行きづらい子どもとその親のための居場所「SOW」代表。地域カフェ「COCOしのはら」で始まった居場所は少しずつ拠点を増やし、地域に広がり始めている。「学校に行きづらい子どもも親も、落ち込んで考えすぎて、動けなくなる。同じ立場の人の存在が心強いし、いろんな人に共感してもらって前進できるんです」
○…東京都大田区の出身。結婚を機に港北区に引っ越し、今は夫と中学生の一人息子との3人暮らしだ。SOW創立は今から3年前。息子が学校に行きづらくなってしばらくして、「不登校と学校に行きづらい子の親の集い」に参加。同じ境遇の親と意気投合し、一緒に立ち上げた。「親の会」参加者とは今も交流があり、「応援や助言を受けている。大事な出会い」と嬉しそうに話す。
○…子ども時代を思い返し、少し考えて「リーダーシップがある子ではなかったと思う」と一言。SOW代表を前任から引き継いだ今も、「なんだか恥ずかしい。自分はあれがやりたい、これがやりたいって言ってるだけ」と控えめにはにかむ。「メンバーが得意分野を生かして、私の『やりたい』を実現させてくれる。人に恵まれてありがたい」と感謝の言葉。趣味を尋ねると、「昔からぼーっとしていることが得意。でもそういう時に限ってアイデアが湧いてくる」という。ぼんやりする時間が、「やりたい」の源泉のようだ。
○…「SOWを、制度の垣根を越えて地域の人が広く、ゆるくつながる居場所に」と、大きな目標に思いをはせる。「いろいろな生き方があっていいんだ」とみんなが思える場所をつくる。今はそのための土台作りの時期だ。目の前のことを一つずつ丁寧にやっていく。「その時その時を大事に、楽しみたい」
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