モブ女(というかネームレス夢主)とゾローリアがキングのところにいた時の話をするだけ
幼少期にキングにお世話になっていたゾロとモブ女(名前はない)が酒場で出会って今までの話をするだけ。夢っぽいしモブ女視点。地雷の人は回れ右でお願いします。
参考というか続きのつもりで書いた(ちな別人)*くいなと約束した子ゾローリアがキングと出会う話 – Telegraph
_ルフィとゾロが出会う前_
「お兄さん飲むね~。」
ある夜。東の海のとある島の酒場。私はグランドラインと東の海を行き来する冒険者_と自分では思っているのだが、どうやら海賊ということになっているらしい。が、絡まれたら勿論海賊も海軍も蹴散らしているので、仕方がないとは思っている。それはそれとして何もしてないのに犯罪者呼ばわりされるのは非常に癪である。私はそんな愚痴をアルコールで流していた。
「…そうか?」
声を掛けた隣の少年は緑の髪と黒い羽根の目立つ少年だった。
彼の前には空いた度数の強い酒の瓶。何本目か数えることすら面倒になるほどの酒の量に驚きながら店員に私もレモンサワーを頼んだ。
「そういうお前もよく飲むな。」
そう少年は私に声かける。
「まあね。ある程度は飲めるよ。」
さすがに彼のように瓶ごと飲んでいるわけではない。ジョッキがある程度転がっているだけである。
「…なあ、君がいいなら今日は私と飲まないかい?」
そう私が彼に声を掛けると、そうだな。と彼は言った。年も近そうだしちょうどいい。
レモンサワーが運ばれてから、ビンとグラスを近づけて音を鳴らす。それと同時に乾杯。と言ってからぐびっとのどに流す。
「しかし君。そんなに飲んで大丈夫なのかい?」
そういうと彼はあぁ。さっき500万が手に入ったからな。と言った。
「まさか海賊狩りでもしてるの?」
「あぁ。そういうお前は何をしてるんだ?」
「冒険者。のつもりなんだけどね。人に迷惑はかけてないし。でも一応海賊らしい。」
そういうと彼はそうか。だけを言って酒を煽った。
「ん?君は一応海賊狩り…なんだろ?私を捕まえなくていいのか?」
一応私も賞金首である。非常に不本意だが。非常に不本意だが。
「あぁ。俺は小さいころ迷子になって海賊に育てられていたからな。」
「ふ~ん、その海賊はいい人だったの?あんたはいいやつだと思うんだけど。」
「いや。一つの国の国民を虐げていた。俺は最近になるまでそのことに気が付かなかった。」
少し悲しそうな顔をしながら彼は言う。そして酒を煽る。
「どうして気が付けなかったの?」
「部屋から出してもらうことがほどんどなくてな。必要なものは全部親j…俺の育て親が持ってきていたし、部屋から出ても国とは違う島にいたから気が付かなかったんだ。
というかそんな屑野郎だと思っていなかった。」
彼は瓶に残る酒を飲みほしたようで、店員に同じ酒を頼んだ。
昔親に「ルナーリア族」という種族の話を聞いたことがある。
褐色肌に白い髪、黒い羽根に炎が宿っており、昔の神らしい。と。
もし彼がそうならそんな対応をしているのもおかしくはないな…などと考えるがそんなわけないだろう。
だってルナーリア族は絶滅していて、しかも見つけた。と言うだけで1億ベリーももらえるのである。しかし彼は緑髪だし褐色肌というほど焼けてはない。黒い羽根はあるが炎は出ていない。
それならその海賊が彼に執着?話を聞いている限り執着した理由は何だろうか…と考える。
そして聞こうと思った。
「どうしてその海賊に執着?されてたのさ。話を聞く限り価値観もなにも合わないようだけど。」
「俺の種族は珍しいらしい。そいつも同じだった。あまりいない同族だから疑似親子みたいな関係になっていて…俺はそいつを親父と呼んでいた。今となったら敵だがな。」
「なるほどね~。」
まあルナーリア族じゃなくても結構この世界ではそういうのがある…と数週間前までいたグランドラインを思い出す。私の船にもミンク族は乗っているしな。この海じゃ結構珍しいし。
「でも最近気が付いたってことはあんたにとってはいい人だったの?」
私の問いにあぁ。と彼は答える。店員から瓶を渡されて彼は一口飲んでから机に置いた。
私もレモンサワーを飲みながら彼の話を聞いた。
「親父は俺とカイd…あー親父はNo.2なんだが、No1と俺には優しかったな。まあほかには厳しかった…と思う。甘やかされていた自信はある。あとよく羽を梳いてもらってたな。」
「へぇ…羽を…。」
「でもまぁ、あいつらが国にしたことは許せないが、拾ってくれたことは感謝している。
それはそれとしていつか只っ斬る。そして世界一の剣豪になる。」
そういってもう一本も飲み干したらしい。
「剣豪…ね。あははは。うん、それがいいよ。」
そう私が言うと彼は席を立った。
「じゃあ、またな。」
「あぁ。またね。」
***
へぇ…海賊になったんだ、あいつ。
私の手にはロロノア・ゾロとかかれた手配書があった。