中5日という少し短めのインターバルを経て、再び連戦が始まる。3連戦初戦はヴァンフォーレ甲府とのアウェイゲーム。その後は中3日で水曜日開催のホーム・ロアッソ熊本戦、アウェイでの栃木SC戦と続く。移動距離が長く、やはり総力を挙げての連戦となりそうだ。
前節の愛媛FCとの激闘のあと、チームは2日間のオフを取って連戦疲労からの回復を図った。その分、準備に充てられる時間は短くなるが、27日には通常の練習に加えてユースチームとの練習試合も組み、短期集中の密度の濃いトレーニングとなった。
「連戦で見えない疲労、心身的な疲労、メンタル面の疲労もあったと思うが、練習も天気も良い中で練習ができ、選手たちからはまた次に向かってやっていこうという意欲が感じられる。共通認識はできあがってきているので、積み重ねてやっていきたい」
志垣良監督はそうチーム状況を語る。
ユースチームとの練習試合を組んだこともチームの完成度向上に寄与し、次戦に向けての仕上がり具合は上々。今週のトレーニングでは愛媛戦で喫した失点を再現しないよう、守備面の再確認も図っている。
一瞬の隙を許して背後を取られ、ミドルシュートを許したのは痛恨の極み。集中力の持続やプレスバックなど凡事徹底で危険を遠ざけたい。
対戦相手の甲府は4-2-3-1のフォーメーションを基本に、ワントップには187cmの長身のファビアン・ゴンザレス(背番号11)やフィジカルに勝る40歳のベテラン、ピーター・ウタカ(同99)を配置する。
明瞭なターゲットを置きつつ、2列目はセカンドボールの回収や自陣からの連係を生かしてチャンスを作る。前節のV・ファーレン長崎戦ではアダイウトン(背番号51)が相手DFの背後を突き、スルーパスを呼び込んでゴールイン。2節前のいわきFC戦では鳥海芳樹(同10)がDFとMFの間からシュートをしずめている。
レノファが守備に回る時間帯では、23歳の誕生日を迎えたばかりの40.平瀬大や攻守で存在感を高める3.ヘナンが中心となって相手のハイタワーを抑え、周囲のセカンドボールへの反応も早めてピンチの芽を摘んでいきたい。守備でやるべきことは難解ではないが、平瀬は「本当に一瞬の隙でやられている。声を掛け合って集中を続けたい」と誓う。うるさいくらいの声を飛ばして隙をなくすことが、無失点ゲームを作るポイントになる。
攻撃ではなるべくボールを持ちながら、相手が食いついてくるところ、スペースが空いてくるところなどを見極めることが最初のタスクになる。相手の守備がしっかりと見えてくれば、おそらくはレノファが主導して試合を運べそうだ。もちろんボールを持つ時間が長くなるほど失点のリスクも減る。ボールをただ持っているだけにはしたくないが、保持率は優位性の目安になる。
もっとも甲府はゴール周辺の守備は固く、ペナルティーエリア内でもたもたしていると崩しきれない。シュートまで行けなければ、一度ボールをDFや21.関憲太郎まで返してサッカーを組み立て直すという判断も必要になってくる。スピードは大事だが、攻め急ぎすぎない冷静さも持ち合わせて戦いたい。
甲府は現在は4位に付けているとはいえ、レノファが組織で守り、組織で攻めるストロングが発揮できれば、視界に捉えているプレーオフ圏は必ず近づいてくる!
再びの連戦を上昇の契機とするべく、レノファ一丸、総力で戦っていこう!
外国人選手には負けたくないです。今すぐに個で外国人選手に勝つようにするというのは難しいですが、(甲府戦は)チーム全員で対策して守る必要があると思います。セカンドボールを拾うことも大事ですが、レノファはボランチとかサイドの選手の運動量は本当に半端ないというサッカースタイルです。ボランチの選手にはプレスバックとかでたくさん走って頑張ってもらいたいというのはありますが、まずは最初に僕ら後ろがしっかり守って跳ね返すという、やるべきことを全うしたいと思います。
センターバックで組む時はヘナンともやりやすいですし、ボムさん(キム・ボムヨン選手)とやってもやりやすさがあります。それぞれ少し特徴が違うので、誰と組むかによって自分のプレーも少し変わってきますが、ヘナンも強いし、安心感があります。
誕生日が近い試合ですし得点はまた決めたいです。ただまずは守ることが一番です。この前(愛媛戦)は最初に失点してしまい、やはり先に失点すると難しくなるというのは思い知らされた試合でした。だからこそ失点はなるべく避けたいと思います。本当に一瞬の隙でしたが、ボールサイドの選手だけではなく、反対側の選手にも声を掛けて、良い準備をさせることは大事だと思います。
先週までの5連戦の中で自分なりの役割やタスクは果たせたと思います。プロである以上スタメンで出たい気持ちはありまですが、途中からでも流れを変えることには自信を持ってやっていますので、前向きにどんどんやっていきたいと思います。(愛媛戦は)攻撃の時はツーシャドーになって、セカンドボールを拾って二次攻撃につなげていこうという狙いがありました。とりあえず追いつくことを考えていましたので、勢いを持って入れたと思います。
連戦でも与えられたタスクを全うしていくというところから、また試合に出るチャンスは生まれてくると思います。ポジション争いはありますが、僕が違いを作れる部分はやっぱり攻撃のところ。もちろんゴール、アシストというところも狙っていきたいと思いますが、攻撃の部分でアクセントを付けていきたいです。どこから出ても、試合に出た時に、しっかりと結果を出していきたいと思います。
次は甲府戦ですが、アダイウトン選手は去年までJ1でバリバリやっていた選手ですし、もし僕が試合に出ることができて同じピッチでプレーすることできれば、その選手たちとの対戦も楽しみにして戦っていきたいと思います。
前節フォーメーション
前節ハイライト
前回対戦ハイライト
スタッツ
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