スレイブツイン♡千夜丸マスカレーナ

スレイブツイン♡千夜丸マスカレーナ



「くっ、取り逃しましたか」

風のように走り去るIP:マスカレーナが跨ったバイクのバックライトの残光を睨みつけながらS-Force乱破千夜丸は手にした武器を収めながら呟いた。

まだ追跡できる範囲ではあるが無理なカーチェイスで以前問題を起こしたばかりの千夜丸は今日は撤収する事にした。

「それに、最近の彼女の動きはヘンですし」

闇データの盗み、そして運び屋のマスカレーナがしばらく活動しなかった期間が続き、再開した最近事件の多くがキャッシュデータを盗んだり宝石類にまで手を出している。

今日もそっち関係の例外な仕事だったため対応が遅れてしまった。

「それに…」

千夜丸は頭に残ったマスカレーナの姿を思い返す。

マスカレーナの姿がどうにも以前に比べ淫靡に感じたのだ。


報告を済ませ、自宅へと帰路につく千夜丸。どうにも頭にこびり付いたマスカレーナの姿が消えず、ブンブンと頭を振って邪念を払う。

「あれ?」

そんな時、千夜丸の視界の端に見覚えのある姿を捉える。見間違いでなければあれは先ほど取り逃したマスカレーナだ。

千夜丸は細心の注意を払ってすでに視界から消えたマスカレーナを追跡し始めた。





時は数ヶ月前に遡る。




後戻りするなら今しかない。

冷静な判断をする思考を無視し、マスカレーナの身体はゆっくりと、しかし待ちきれないかのように目的の高層マンションへと歩んでいた。

その建物は事前にチェックし、逃走経路もカンペキ。

ここならあのS-Forceに襲撃されても逃げ切る自信があった。

しかし、この先にいるのは彼らではない。

「な、何してるんだろアタシ」

都心にある高層マンションの一室の前に辿り着く。カメラは細工しマスカレーナがマンションに侵入していることは気づかれていないはず、引き返すなら本当に今しかない。

そっとドアノブに触れたマスカレーナは数ヶ月前の出会いを思い出す。



いつものようにデータを盗みにある施設に侵入し、目的の部屋のドアを開けたところで所謂同業者と鉢合わせになった。


最近お騒がせの怪盗イビルツイン。その存在は把握していたが姿を見たのはその夜が初めてである。


「ありゃバレちゃったよ」

「よく見なさい、ご同業よ」


赤を基調としたコスチュームに身を包む女性と青を基調としたコスチュームに身を包む女性。その名は確かーー


「キスキルリィラ」


「そういう貴女はIP:マスカレーナね」

「あー!あの運び屋かぁ…へぇ、かわいい顔してるじゃん」


クールな声でマスカレーナの名を呼んだのはリィラ。

そして明るく茶化すのはキスキルと呼ばれている。

2人の怪盗を前にどうするか悩んでいると奥にいる女性の存在に気がつく。

「ッ!」

それはこの部屋の主人、闇データを売買する組織の女幹部だ。

天井から垂らされたロープに全裸で宙吊りにされ、秘部には何本もの異物が挿入されている。そこから垂れた愛液は身体を伝い、床に大きな水たまりをつくっていた。

事前に侵入する前の調べによれば生粋のサディストであるとの事だったがその有様はマゾ豚としか表現のしようがない。

「…っ」

バレないように息を呑む。

マスカレーナはおそらく目の前にいる2人にやられたであろうその姿に自身を重ねてしまう。

巧妙に隠してはいるがマスカレーナの本質はマゾだ。それもかなりの。

何度罠に掛かって淫らな責めで情報を吐かせられるシチュエーションで自分を慰めたのか覚えていない。

そんなある意味理想の姿にされた女の前で、マスカレーナは平静を保っていた。

「ああ、この人が気になるんですか?」

マスカレーナの視線に気付き、リィラが問う。

「こいつさー、さっきまでめちゃ粋がってたのにちょっと虐めてやったら何でも答えてくれて仕事がラクだったよマヂ」

マスカレーナが答える前にキスキルがそう言って宙吊りの女の尻を引っ叩く。

パァンと音が響き、その音にマスカレーナは下腹部がきゅっとなる。

「ま、セキュリティなんて掛けた本人が吐けば無いも同然ですから」

「そ、まあ先越されたんじゃしょーがないか」

そう言ってマスカレーナは踵を返し、ドアノブに手を掛けようとするがリィラに声をかけられる。

「この人は遊びでしたけど貴女なら本気で飼ってあげてもいいですよ?」

ドクン!とマスカレーナの心臓が跳ね上がった。

背を向けたまま、足を止めてしまう。その態度にイビルツインの2人はマスカレーナの本質を見抜いてしまう。いや本当は最初から分かっていたのだろう。

「あ、なるほどそーいうカンジなんだこの子」

「入ってきた瞬間からコレに目を奪われてるもの」

けらけらと笑うキスキルにクスクスと笑うリィラ。

当然マスカレーナがそれを素直に認めるはずもなかった。

「はぁ?よくわかんないけど?アタシどっちかというとSなんですケド?」

僅かに震えた声にイビルツインは失笑する。そしてキスキルは「あ!」と何かを閃いたように声を上げた。

「じゃあさ、私と勝負しよっ。お互いに責め合って先にイッたのを認めたほうが負けね」

「貴女がキスキルに勝ったらこのデータはお譲りします。なんならそのまま私たちを好きにしてもいいですよ?」

「そっちが負けたら…まあ別に何もしなくていいよ。ノーリスクで勝負してあげる」

そう言ってキスキルが不敵に笑う。


「どーせ、私が勝つし」


そこまで言われ、マスカレーナは逃げるという考えを頭の隅に追いやる。

ドアノブから手を離し、蠱惑的な目でこちらを見るイビルツインに向けて宣言する。


「いいわ、勝負してアゲル」

「じゃ❤️決闘開始♪」



マスカレーナのターンは、訪れることはなかった。






憔悴し、アジトに戻ったのは次の日の夜だった。

全身を愛撫され、身体中にキスマークを付けたマスカレーナがソレに気づいたのはシャワーを浴びている時に鏡に映った自分の身体を見た時だった。


「飼われたくなったら私たちのアジトを訪ねてね❤️」


そう身体に残されたメッセージを洗い流し、マスカレーナは元の怪盗生活に戻る…はずだった。


「ふぅ、んんっ❤️あっ、はぁん❤️」


あれから数ヶ月、怪盗生活を放ってアジトに篭ってのオナニー三昧。頭に浮かぶのはイビルツインに飼われた自分の淫らな姿。


「はぁ、あぁっ、なん、でーー?」


何度も訪れる絶頂。いつもならとっくに満足している回数にも関わらず、マスカレーナの身体は飢えていた。

あの夜に達した領域に遠く及ばないのだ。

シーツを愛液でぐしょぐしょに濡らしながら使ったこともないオモチャを使って陰核を責めてもキスキルの指による愛撫に敵わない。

「イキ、たい」

こんな児戯ではない。本当の快楽が欲しい。

バチンとマスカレーナの中で何が爆ぜる。荒い息を鎮めると数ヶ月振りに寝室から顔を出し、コンピューターに手を触れた。



そして今ーー



とある高層マンションの一室のドアがガチャリと音を立てて開く。まるで訪問者が来るのをわかっていたかのように鍵は掛かっていなかった。

「あら、いらっしゃい」

「おー久しぶり、最近話聞かなかったケドどしたん?」

そこにはあの夜出会った2人の悪魔が退屈そうに寛いでいた。

マスカレーナが来た理由なんてわかっているクセに、とぼけているのだ。

それが無性に悔しくて、マスカレーナは奥歯を噛み締める。

悔しい、悔しい!悔しい!!…だけど。


マスカレーナはイビルツインの前で頭を垂れる。


「お願いします。アタシを…飼ってください」


そう言ってマスカレーナはこれまでの全財産、隠した宝石類を保管した場所、自分の怪盗として活動した全ての情報をまとめたデバイスを差し出した。

それは命を差し出したも同義だ。

ふるふると震えるマスカレーナの手からデバイスが取られ、キスキルは目を丸くする。

「へぇー感心感心」

「言葉を濁したら散々苛めてから捨ててあげようってキスキルと話してたけど一応及第点ですね」

手にしたデバイスの内容を確認しリィラはふふっと嘲笑する。

「いい仔ですね、マスカレーナ」

「〜〜〜❤️」

リィラの言葉にマスカレーナは高揚感を感じる。

この2人に褒められることに興奮し、全身をピッチリと覆うライダースーツの下で身体が汗ばんでいくのが分かる。

「じゃあまずはいっぱい可愛がってあげよっかリィラ」

「そうですね、躾はその後にしましょうか」

「あ、あ…」

可愛がってもらえる。それがマスカレーナの心を至福で満たす。

しゅるりと服を脱いで一糸纏わぬイビルツインの2人が寝室へとマスカレーナを誘う。

「おいで、マスカレーナ」

「たぁ〜っぷり可愛がってア・ゲ・ル❤️」

「は、ひ💕」

ライダースーツを脱ぎ、マスカレーナはその肢体を再びイビルツインに晒す。

未だ無垢なる身体に刻まれる快楽に期待し、乳首はピンと勃ち秘部からは愛液が滴る。無意識のうちに四つん這いになったマスカレーナは自分のご主人様2人を見上げる。

「可愛がってください、キスキル様💕リィラ様💕」

数ヶ月間妄想で口にしてきた言葉を、口にした。




時に優しく時に厳しく、まさに飴と鞭で調教されていくマスカレーナ。2人といる時以外はご主人様たちに金や稼ぎ情報貢ぐために仕事を繰り返す。

今日も仕事を終えたマスカレーナはバイクを停め、待ち合わせていた地下駐車場でイビルツインと合流する。

「ほらお散歩にいきますよ」

「わ、わふ💕」

マスカレーナは唯一身に付ける事を許された首輪にリードを繋がれ、夜風に肌を晒しながら散歩をするのが好きだった。

夜の街をバイクで駆ける疾走感よりも癖になり、このプレイをするためだけに街中のカメラを首輪に仕込まれたデバイスでリアルタイムでハッキングしている。

先ほどまでS-Forceとの逃走劇を繰り広げた怪盗とは思えない醜態に、後ろからついてきていたキスキルが笑う。

「いやいや技術の無駄遣いすぎっしょ」

「ほんと、メス猫に持たせていい技術じゃありませんね」

白くカタチの良い尻をふり、アナルから垂れたシッポは嬉しそうに揺れる。

ペットを連れたイビルツインはいつもの散歩コースを辿り、最初のマーキング地点に到着する。

「はっはっはっ❤️」

マスカレーナは目印の電柱に四つん這いで歩み寄ると片足を大きくあげ、未だ純潔を保つ秘部を晒す。

そこから放たれる黄金水は寸分違わず電柱に降りかかる。初めてシタ時は狙いがはずれキスキルのブーツにかかり、綺麗になるまで舐めて掃除させられた事を思い出し、無意識に舌を出してしまう。

「あら、マスカレーナが何か欲しがってますよ」

「えーなんだろ」

粗相を続ける姿を見下され、ぶるりと身体が揺れる。

「あ、今軽くイキましたねこのマゾ」

「どんだけ!ならコッチも出したらマジイキすんじゃね?」

シッポを掴まれ、一気に引き抜かれる。ゴポンと音を立てて引き抜かれたシッポの根元は成人男性の拳ほどの大きさのプラグが付いていた。

「ォッホォォン!?」

唐突な刺激にマスカレーナの意識が軽くトぶ。

仕事前に仕込むように言われていた遅効性の下剤が効いてきたタイミングであり、何度もアナルを責めたキスキルには我慢していたのがバレていた。

純潔を破らずに開発され尽くしたアナルはこの衝撃にも裂ける事なく淫靡なメス穴のカタチを維持し、ぬらりとしたピンクの肉を晒す。

「まて」

そんなマスカレーナにかかるまての合図。その瞬間マスカレーナは全力でアナルに力を入れる。

まてと言われたら一切の行動をやめなくてはならない。そう躾けられたマスカレーナは漏らさないようその美貌を歪め顔を真っ赤に染める。

「おおーまてが出来てるじゃん」

「最初の頃はどうしようもないエゴマゾだったけど本当のマゾがなんたるか覚えたようですね」

躾の成果に満足なイビルツイン。しかしこの2人がそのまま出すことを許すはずがない。

キスキルリィラに躾けられたマスカレーナはそれを良く理解していた。

「じゃあそのままお散歩続行です」

「早く行かないと夜が明けちゃうよ〜」

「ッ!!!」

容赦ない言葉にマスカレーナの身体は歓喜に震える。最初は2人の躾に耐えきれず、口答えをしてオシオキを受けてばかりだったが躾けに耐えられるようになってきてからはオシオキも減ってきた。

だが今回の命令は耐えられるハズがない。

(おしおき💕おしおきしてもらえる💕💕)

オシオキ欲しさにワザと命令を破れば放置され、相当貢がなければお赦しをもらえなかった。

しかしこれはマスカレーナの身体を本人以上に把握している2人が耐えられるハズがないとわかっての命令だ。

「フーッ💕フーッ💕」

「鼻息が荒いですね💕」

「なーに期待してるのかなぁこのドマゾ💕」

パァン!パァン!音が鳴り響き、マスカレーナのケツに紅葉が咲き乱れる。

「お"っ!ん"ぉ❤️んぎぃ!!」

限界を超え、白目を剥きながらも散歩を続けたマスカレーナは散歩の終着点であるイビルツインのアジトの一つであるビルに入る手前で遂に決壊する。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜💕💕❣️❣️」


あまりにも下品で聞くに耐えない排泄音はイビルツインの笑い声に掻き消される。

マスカレーナは溜めに溜めた汚物の上をリードで引き摺られ2人と1匹はアジトの中へと消えていった。


「……」


その光景を影から覗いていた1人を残して。



目の前の光景に、乱破千夜丸の思考は乱されていた。

ある意味旧知の仲ともいえる宿敵、幾度も追い詰め取り逃がしたマスカレーナが彼女の商売敵ともいえる怪盗コンビ、イビルツインに捕らわれ痴態を晒している。

現実とは思えない光景から目を離せず、地下駐車場から始まったその行為はイビルツインのアジトの可能性として候補に上がっていたビルに3人が消えるまで続いた。


「! 私、ナニを…」

千夜丸は指で秘部をなぞり、ビリビリとした快感を感じていることに気付く。

自慰をすることなんて滅多にない千夜丸だが、自分が手を焼いていたマスカレーナをペットのように扱うイビルツインに…いや、ペットのように扱われるマスカレーナに自分を重ねてオナっていたのだ。

「ここで、マスカレーナは……ッ!」

そのまま無意識に後を追おうとした千夜丸は足を止める。

ここがイビルツインのアジトである事は間違いない。千夜丸は装備を万全にすべくS-Forceの施設に急いで向かう。

夜が明けるまえに、彼女たちを一網打尽にする。

千夜丸は風の如く夜闇にその身を翻した。




戦闘準備を済ませ、千夜丸が駆け付けたのはまだ闇が深い時間であった。

警戒心をMAXにしてビルに侵入した千夜丸は嫌に静かな通路を無音で駆ける。

部屋こそは多いが造りは単純だ。

最上階にアタリを付けて千夜丸は階段を駆け上がる。

そして僅かに光が漏れている部屋を覗きこんだ。


「ーーあ」


瞬間、ここが敵地であるということを千夜丸は忘却した。

マスカレーナがビルに消え、自分が来るまでのこの時間でここで開かれた淫行がどんなものかを想像するには千夜丸はあまりにも初心であった。

ただわかったのは夜の街を舞う様にして逃げる夜蝶。その可憐さに目を奪われていたのだと気づけなかったのは夜蝶の捕らわれた姿が余りにも淫靡で扇情的で美しい事を知らなかったからだと気付かされた。

目隠しをされ、口枷を付けて声すら漏らせなくさせられ、縄で縛られ宙に吊られたマスカレーナに刻まれた青痣や鞭打ちの跡は彼女の肉体を飾る化粧にも思える。とめどなく溢れる愛液は彼女がそれに悦びうち震えている証拠に他ならない。


「綺麗だと思いませんか?」


千夜丸は声を掛けられるまで部屋に自分とマスカレーナ以外がいることに気づけなかった。

網に掛かった蝶の両脇に、赤と青の悪魔たちの姿が現れる。

先ほどとは違い、ボンテージを身につけた彼女たちの姿はその妖艶さを際立たせる。


「なかなか来ないからメインディッシュを逃すんじゃないかと思ったよ」


そう言ってニヤリと嗤うキスキル、そしてリィラの股間部にはチンポを模した道具、ペニバンが装着されていた。

それがどう使われるか知らないほど千夜丸は子供ではない。

止めようとする前に、リィラが口を開く。

「マスカレーナ、宣誓しなさい」

その言葉に意識が朦朧としていたマスカレーナは覚醒する。その言葉はマスカレーナが待ち望んでいたものだったからだ。

宙吊りになりながらもミノムシのように身体を揺らし、縄がギシギシと音を立てる。

秘部の位置を調整し、マスカレーナは口枷を取られると唾液で糸を引きながら口を開く。

それはーー

「あ、アタシ…IP:マスカレーナはぁ、キスキル様💕リィラ様💕の永遠のマゾペットになる事を誓います💕アタシの未使用おまんことけつまんこをお二人に捧げます💕💕どうか気の済むまで使い尽くしてくださいぃ💕」


人を辞める、宣誓だった。



「よく」

「言え」

「まし」

「「たッ💕💕」」



ズブゥズブゥ💕



「んほぉぉぉぉーー💕💕」


2人のペニバンは、同時にマスカレーナの二穴を貫いた。

純潔の証である赤い血が垂れ、マスカレーナは狂喜に喘ぐ。

公平になるようにどちらに純潔を捧げたのかを知らないように初めては視界を封じ、マスカレーナは身体を貫くご主人様の疑似肉棒の快感に酔いしれる。

マスカレーナの純潔を奪ったのが誰か知るのはキスキルリィラ、そしてマスカレーナが犯され喘ぐ姿に自分を重ね、秘部をかき乱す乱破千夜丸だけである。






マスカレーナにとって人として最後の夜が明けた。

キスキルリィラが満足するまで犯され抜いた彼女の意識が戻るのは当分後だろう。

ずるりと愛液と腸液の入り混じった淫液を滴らせたペニバンが引き抜かれる。日差しに照らされテラテラ輝くそれはあまりにも淫靡で美しい。

「ふふ、手加減なしでヤるなんていつ振りでしょう」

「んー忘れた」

虚ろな目で幸せそうに意識を失っているマスカレーナの頭を撫でるキスキルリィラ。

「あ、忘れてた」

「ああ、貴女の事をほったらかしでしたね」

すっかりマスカレーナを犯す事に夢中になっていたイビルツインは千夜丸の存在を忘れ去っていた。

逃げられていても応援を呼ばれていても仕方ないと思うイビルツインが目を向ける。


「ありゃりゃ」

「ふふ、何のつもりですか?」


先ほどまでS-Force乱破千夜丸がいた場所には万全に備えた装備の一切合切を脱ぎ捨てた一糸纏わぬメス犬が土下座で待機していた。


「わ、わたし…私もーー」







人々で賑わう夜の街で今日もまた現れた怪盗コンビ、イビルツインが騒ぎを起こしていた。

「千夜丸、ヤツらはどこに向かっている?」

仲間からの通信に千夜丸はあらぬ方向へ誘導する。

見当違いの場所に向かう仲間たちは先行しているはずの千夜丸に合流すべく、迅速に行動を開始する。

物陰に潜み、それを見送った千夜丸は一言さよならを告げ、秘匿回線で連絡し合流地点へと向かう。


合流地点に爆音を鳴らして現れたバイクには捕まったとも死んだとも噂されるマスカレーナの姿があった。

「お疲れ様」

「ん💕」

S-Forceの装備を脱ぎ捨て下着姿で合流した千夜丸はマスカレーナのキスを拒む事なく受け入れ、最後の仕事で仲間を裏切った罪悪感を慰める。

ご主人様2人を満足させる舌技には千夜丸は未だ及ばず、下着を濡らす。

ゆっくりと糸を引きながら唇を離し、マスカレーナはお揃いのライダースーツとヘルメットを千夜丸に渡し、千夜丸はそれを素早く着るとバイクの後部座席に跨った。

ゆっくりと走り出したバイクは気持ちいい音を鳴らして速度を上げて夜の街を駆ける。

「怖い?」

エンジン音に掻き消されないように大きな声でマスカレーナが問う。

「まさか!」

千夜丸はそう答える。それがバイクに乗るのが怖いと捉えていることに気づいたマスカレーナは路肩に寄せて停車する。

「バッカ、そっちじゃないわよ!」

ご主人様の命令に背き、マスカレーナはエンジンを止めて叫ぶ。

「巻き込んだつもりはないけど、まあ、アタシのせいでアンタ…」

仲間が増えると聞いた夜、その姿をみたマスカレーナが言葉を失うのも無理はなかった。

あの勇ましく追跡してくる、憎からず思っていた好敵手が自分と同じペットになるなんて思いもしなかった。

躾の一環でマスカレーナは千夜丸と何度も肌を重ね、先輩としてあらゆる奉仕を教えこんだ。

しかしキスキルリィラの調教には足元にも及ばない。

マスカレーナは、今夜の成果で千夜丸がキスキルリィラのペットとして宣誓する事を許されることを知っている。

S-Forceを裏切り、もうペットとしてしか価値のない千夜丸に2人が本気を出せばこうして会話する事も難しくなるだろう。

マスカレーナには覚悟があった。ここで千夜丸を逃し、ご主人様に飼い殺されることを。

しかし、千夜丸はバイクから降りずギュッとマスカレーナを抱きしめる。

「ううん、ほんとうにいいの」

ボソリと、千夜丸が呟く。雑踏に消え入りそうな小さな声でーー


「一緒に…飼われよ💕」


そっか、アンタもとっくに…


「バカね…じゃっ、イキますか」


マスカレーナは無言で天を仰ぎ見る。夜の闇はどこまでも深く、自分たちの行く末を現しているかのようだ。

バイクのキーに手を伸ばす。愛車のエンジンを掛けるのもきっとこれが最後だ。

ブルンと音を鳴らしてエンジンが掛かる。


2人を乗せたバイクは夜の街を抜けて主人が待つアジトへと向かう。

表舞台からIP:マスカレーナ、そしてS-Force乱破千夜丸の名前はこの日を境に完全に消え去る。


それからしばらくして、巷で大人気のヴァーチャルライバーLive☆Twinの2人が2匹のペットを飼い始め毎日可愛がっているという心温まる話題で彼女たちのフォロワーがさらに増えたそうだ。



数年後



「わふっ💕わふっ💕」

「くぅ〜ん💕」

配信を終え、スパチャの総額を計算するキスキルの足元に2匹のメスが頬擦りをし、ご主人様の興味を引こうとする。

キスキルはそんな発情した2匹のメスの前に足を伸ばすと命令も無しに2匹は丹念に舐め、ゾクゾクとした快感をキスキルに与える。

2匹を正式に飼い出してからというもの夜の生活に困ることはない。丁寧に愛を持って犯し壊し尽くされた彼女たちはご主人様を気持ちよくする術を完璧に把握した愛玩動物であり、もはや自分たちを人間だったなんて覚えてもいないだろう。

年中発情期なメス故にいつも部屋は淫らな匂いでむわぁとしており、エアコン代もバカにならない。汗ばんだ脇を舐めさせているとガチャリとドアが開く音と共にリィラが買い出しから帰ってくる。

2匹の内1匹がリィラの方に四つん這いで向かい、アナルから離したシッポを振ってお出迎えをする。そんな愛おしく無様な生き物の頭をブーツで蒸れた足で踏みつける。

「くぅん💕」

それすらも嬉しそうに鳴き声を上げ、はぁはぁと発情する。

「おつかれー」

「まあ、じゃんけんで決めた事ですし」

配信を終え、冷蔵庫に何もない事に気付いたキスキルリィラはじゃんけんで買い出し係を決めた。

ボスンとソファーにその身を埋めたリィラの足元に先ほどの1匹が擦り寄りペロペロと指を舐める。

完璧に調教したかいもあって命令せずとも2人が求める行為を理解しており何処まで許されるかも把握している2匹はご主人様が2人揃った事でそれぞれ自分の首輪を寝床から咥えて持ってくる。

「あ、そっか今日はまだ散歩行ってなかったっけ」

「私、今帰ってきたところなんですけど」

渋るリィラに対して2匹は仰向けになって秘部を晒しながら懇願する。

ぐちゅぐちゅど秘部を足で掻き乱され甘い声を上げるペットを見ながらしばらく迷っていたリィラは仕方ないとリードを手にして首輪を2匹に取り付ける。

「それじゃ、散歩にいきましょ」

「今日は久々に野外でヤろっか❤️」

ガチャリとドアを開けてキスキルとリィラは2匹のレズマゾペットを連れて日課の散歩に向かった。



ハッピーエンド💕




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