可変ボディ持ちのたゆんたゆんおっぱいのタケルとモブマス

可変ボディ持ちのたゆんたゆんおっぱいのタケルとモブマス



・エロくない

・謎時空の聖杯戦争中(内容に全く関係ない)

・おっぱいが好きなうるさいモブマス

・付き合わされる押しに弱くてかわいそうな可変式タケル

・多分タケルは自分が拒否して他の女性に被害が行くのを危惧してるのもあり、変なマスターの酔狂に付き合ってやってる(マスターはクズだけどタケルが心配してるほどのクズではない。でもクズではある)それはそれとしてストレスフル


※タケルの生前の妻との行為について薄らぼんやり言及しています







 敵を一刀の元に切り伏せる。

 造作もないことだ。

 だが、やはり今ひとつしっくり来ない。

 今再びセイバーのサーヴァントとして召喚されているヤマトタケル、つまりは自分だが、此度はあまり喚び人に恵まれなかったように思う。

 マスターとなった男は悪を為そうとする輩ではない。それは僥倖であった。

 しかし、男は無類の女好きであった。これが悩みの種である。

 元は男(おのこ)の姿で現界した自分であったが、性別から果ては体型まで、己の思うまま変化させられる特性をマスターに知られて以来、常に女の姿でいるよう言い付けられている。

 マスターに言わせると

「誰もあのヤマトタケルが女の子とは思わないだろう?これも作戦の内さ!」

 ということらしいが、絶対に嘘である。

 まあ性別がどうあろうと、自分であることに変わりはない。べつに構わないのだ。

 構わないのだが————

 慣れたものより幾分小さな体躯。わずかに柔らかさが増した感はあるが、一部を除き、馴染んだ装束を纏った姿に然程の差異は見られない。

 と、自分では思う。

 そう、その問題の一部を除いては。

 今の自分は女人の体であるからして、言うまでもなく男の胸板と異なる膨らみが備わっている。

 ゆったりとした装束を押し上げるほど豊かな乳房。それだけが、一瞥で判る男の自分とのほぼ唯一にして最大の違いだった。

「すごいよタケル!」

 歓声を上げながら駆け寄ってくる男。此度の聖杯戦争におけるマスターだ。

 己のサーヴァントのことはクラス名で呼ばず、真名の一部を呼称に宛てている。作戦とやらはどこへ行った。

「やっぱり君は最高のサーヴァントだよ!」

 そんなことを言いながら背後からすばやく抱き着き、どさくさに紛れて胸部に手を回してくる。

 その手を冷めた目で見遣りながら問いかける。

「なあ、マスター。やはりこの胸はどうにかならないか?」

 性別それそのものに構いはしない。

 だが、慣れ親しんだのは生前長らくその状態にあった細身の体だ。対してこの身は胸部が発達し過ぎている。

 どうしたって勝手が違うのだ。

 いつもの調子で剣を振るえば乳房が邪魔をし、場合によっては足元が見えない。

 少し歩けばたゆたゆと揺れ、激しく動けば尚の事。どうにも気が散って敵わない。

 無論その程度で遅れを取る己ではない。現に先程も苦戦はしなかった。

 それでも、この先戦いが激化すればどうなるかはわからない。一瞬の隙が命取りとなることは容易に想像できた。

 不安の芽は摘んでおくに越したことはないだろう。

「これで万に一つも敗北することがあれば、とんだ笑い種だぞ。せめてもう少し小さく……」

 いつの間にやら装束の前布の下に忍び込み、不躾に乳房を揉み捏ねていたマスターの手をギュウと抓り上げる。

 「ギャッ!!」と声を上げるマスター。それでもその手は吸い付いたように離れない。理解し難い執念である。

「えぇーい!!離せ!はーなーせっ!!」

 やっとのことで引き剥がし、マスターへと向き直ってじろりと睨みつける。

「きみ、まさかどこぞの媛にも斯様な悪行を働いているのではあるまいな?」

 乱れた身形を整えながらそう言えば、間髪を入れず反論してくる。

「ヒドイ!!ヒドイよタケル!言い掛かりだよ横暴だ!おれがそんなことした証拠はあるのかい!?あるなら出してみたまえよ!耳を揃えてさぁさぁさぁ!!」

「ぅぐ…!?」

 誰も断定はしていない。可能性に言及しただけである。

 そも、自業自得というやつではないか。言いたいことはあるが、あまりの勢いに気圧される。元より咄嗟に口の回る方ではないのだ。

 その間もマスターは

「そんなことしないよぉ!あー傷付いた!あらぬ疑いを掛けられて、マスターとっても傷付いた!!もう立ち直れない!この聖杯戦争負けた~」

 などと捲し立てている。最後のは聞き捨てならない。

 終いには「えーん!えーん!」と地面に泣き伏す始末である。人目がないからといって度を越している。あとなんか泣き声がわざとらしくないか?

「きみのような年齢の男がそんなみっともない真似をするな!!仮にも私のマスターだろう!?」

「いくつだろうと男だろうと悲しいものは悲しいよ!!…おれはおっぱいが大好きなだけなんだ!それが身近にあって、なおかつ自分のサーヴァントのだから触ってるに過ぎないんだ。それなのにタケルは……!」

 何やら決意を固めた顔をして拳を握るマスター

「わかってくれないなら仕方ない!」

 まさか…

「令呪を以ってめい——」

「正気かきみは!?あぁもう、わかった!わかったから。この姿のままでいてやるから、莫迦な真似はよせ!」

 言質を取って晴れやかに笑うマスター。目元は乾いているではないか!こ奴どうしてくれよう…………

 まあよい、必要な時が来たら勝手に慣れた姿に戻ってしまえばいい。令呪を切る暇など与えるものか。


 拠点に戻って休むことにする。休むのはマスターなのだが、自分もなんだかとても疲れた。気持ちとしては生前ノボノの手前でふらふらしていた時くらい疲れた。

 しかし到底気が休まるとは思えない。なぜならマスターと寝室を共にしているからだ。

 「おれが敵に寝込みを襲われないよう、部屋で待機しててよ」

 召喚初日のその申し出は、合理であったので承諾した。

 けれど、数日前にマスターが親切ごかしにひとつしかない寝台を勧めてきた際には、霊体化を理由に固辞した。ところがどうしたものか、例の調子で押し切られてしまった。

 よってここ最近の自分は、夜毎マスターの抱き枕にされている。

「うぅ…」

 背後からマスターに抱きかかえらた状態で寝台に横になっている。

 夜具の下で、マスターの手はそこが定位置だと言わんばかりに、こちらの胸部に添えられている。

 こんなことになった当初は文字通りの抱き枕扱いだったというのに、ここ2、3日で実に無遠慮に触れてくるようになった。

 また引き剥がしてやろうかと思ったが、やめる。召喚されて此の方、この奇矯な男に付き合わされて辟易している。抵抗するのもいい加減億劫だった。本当に疲れたのだ。減るものでもなし、好きにさせることにする。

 手はまたも前布の下に潜り込んでくる。

 目を瞑り、不快なそれを遮断するように思考する。

「…………」

 私とて妻のあった身だ。女体に執着する気持ちがわからないではないのだ。

 美しくて、あたたかくやわらかい、いとおしむべきもの。それに触れたいと思うこと自体はおかしいことではない。

 現に自分も妻と睦み合うのは好きだった。愛しい妻のくれる温もりは、何物にも代えがたい安らぎを与えてくれた。

 マスターの手は乳房を包み込むように触れている。実に不快だ。

「…………」 

 妻。そう、合意の上で触れることを許してくれる相手のない所為で、この男は奇行に走ってしまうのかもしれない。 

 マスターの顔立ちは悪くはないように思える。一見すると誠実そうに見えなくもないが、その実態はこれだ。きっともてないに違いない。

 逃避するように思考を続ける間も、不埒な手は止まらない。飽きることなく乳房を揉んだりさすったり、時に持ち上げたりしている。

「………?」

 先程から妙な違和感がある。ええい、無視だ。無視。 

 ……しかし、今更ながらこの男の乳房への異様な執着はなんなのだ。尻ではなく乳房というところに何か意味があったりするのだろうか。

 …乳房といえば母性の象徴である。もしやマスターは早くに母御を亡くしたのだろうか。もしくは慕っていた乳母か。それ故のこの執着ぶりなのだろうか。

 思考に飛躍があった気がしないでもないが、そうだと思えば理解し難かった男の一連の奇行も、急に身近なものに思えてくる。

 この男が求めるのは、きっと幼子が母を求める心と同じものだったのだ。

「……ッ!」

 今度は胸の頂周辺を重点的に刺激してくるが、もう気にならない。これは母を求めるあわれな幼子の行いなのだ。

 そう、全然気にならない。かわいそうなマスター、そんなことをしても何も出ないというのに。ははは、仕様のないやつだ。ははは……

「ぁんッ…!♡」

 先刻手を抓った仕返しとばかりに、布地の上から胸の頂をぎりりと抓られた。


 痛かった。とても痛かった。

 なのに自分から漏れたのはひどく艶のある声だった。そう、かつて閨で耳にした妻の、この上なく愛らしい声のような……

 そこに思い至った途端、かあっと顔に熱が集まってくる。

 落ち着け、男女どちらであっても自分に変わりはないのだ。だから大事はない。

 ないはずなのになぜだろう、この男のせいで何かとても大切なものを失った気がするのは。

 少なくとも妻を持つ夫としての矜持はいたく傷付いた。

 目頭が熱い。

「女の子の声出ちゃったね、タケル」

 追い討ちをかけるように自分の表情を覗き込んでくる、マスターの脂下がった顔。どう見ても母を求める幼子などでは有り得ない。

 わかっていた。なにが幼子だ。この身に触れる手付きだって、最初から紛うことなく欲を孕んだ雄のものだった。

 わかってはいたけれど……


「最低だな、きみは!!!!!」

 自身を霊体化させ、光の粒となり消え失せる。

 二度と戻ってなどやるものか。





女の子ボディの感覚が育ってなくて不感気味だったのと、服の厚みに守られてたせいで油断してるうちに徐々に開発されてたタケルと逃避と正常性バイアスみたいな…

マスターに可変ボディのことを説明するときに、例のオスガキ(男の子ボディなので)フェイスで「なんだ?見たいのか?」って言っちゃったのが運の尽き。タケルの幸運A?は伊達だった。マスターのリクエストでたゆんたゆんおっぱいの女の子ボディに変化させられた上、「ロリ巨乳ダァァ!!!」って大喜びのマスターに体を隅々までチェックされることになったタケル。まあ減るものでもなし…って自分を納得させるまではまだよかった(よくない)ものの「触ってみてもいいかい?」っていうマスターにうっかり許可を出しちゃったものだから、それを都合よく拡大解釈したマスターにことあるごとにさわさわされる羽目に


本文後、聖杯戦争を投げ出すわけにもいかずに霊体化を解くタケル。それからも暇さえあればお胸をもみもみしてくるマスターにある日「おかしいだろう、魔力供給するでもなし…」とか言っちゃう。「じゃあしよう!!」って即レスするマスター。拒否すると「そこを何とか!」「後生です!」「頼むよぉ~!」って食い下がってくる。さいあくな状況で懐かしい友との思い出が蘇ってきて、また逃避気味に(以前似た遣り取りをしたなぁ。頼みの内容はぜんぜんちがうが……いや、渋る私に無理矢理という点では同じか?)とか考えてるうちに押し切られて、譲歩の結果お口とお胸でご奉仕することになっちゃう。むすーっとした顔で嫌々ご奉仕するタケルかわいいよ……おっぱいの谷間に精液溜まってるのとってもえっちだね…

タケル(♀)がロリの範疇なのかは有識者の間でも判断が分かれるところかと思われますが、このマスターにとっては紛うことなきロリだったのです。


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