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あなたのお立場をお教えください。『生きづらさをひも解く 私たちの精神疾患』を読んでの感想、あるいは全体的な印象などをお書きください(400文字以内)。読む前と読んだ後で、自分のイメージが変わったことなどがあったら教えてください (400文字以内) 。NPO法人コンボ
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現在、なんらかの精神疾患のある本人自分は、自分の専門家、という言葉をきいたことがありますが、こういう本が今までになかったのが、よく考えたら不思議。こういう本がほしかったです。教科書、というのに、一気に読みました。速読ができる自分に変わっていました(笑)
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現在、なんらかの精神疾患のある本人私は、ときどき再発をするので、再発するたびに、自分はダメなやつだなあ、と落ち込んでいました。この本を読んでビックリしたのは、同じkことが書いてあったことです。

   ところが、再発は失敗じゃないという、お医者さんからも言われたことがないメッセージがすごく響いて、これでもいいんだと思えるようになりました。  あと、最後の方に自分でいろいろ決める人生と自分で決められない人生のはなしがあって、自分でいろいろ決める人生をやりたいとはっきりとわかりました。

自分の中のもやもやした感じが次から次へと消えていって、すごく興奮しながら読みました。すごい本と思います
再発は失敗じゃないというメッセージがうれしかったです。もちろん再発はしたくないけど、落ち込まなくてもいいと思えました。本に書いてあるように、再発したら、そこから何を自分で学ぶのかを考えるようにしたいと思うようになりました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人教科書、ということでしたが、文章がかたくるしくなくて、すごく読みやすかったです。ときどき、もしかしたらこれはギャグで笑わせようとしているのか?と少し考え込むことがあり、笑っていいことが途中からわかって、ときどき笑いながら読みました。心の中で、いろいろともやもやっとしていたことが、すっきりしました。薬をのむの、私もめんどくさくて仕方がないし、嫌でしたが、もっと勉強してみようと思います。自分が読んだ本を主治医の先生におすすめしたことはありませんが、この本は進めたい。でも、勇気がいるので、進められないかもしれない。主治医の先生に渡すのが無理なら、時々話をする看護師さんに渡してみたい。
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過去に、なんらかの精神疾患のあった本人長年通院をしてすでに治療を終えた者ですが、自分の闘病と照らし合わせながら読んでいました。
良いことも悪いことも、私が感じてきたことが沢山書かれていました。
発症当初、私は医療福祉制度については無知で、自分が使えるかどうかも分からなかったので、その頃に本書が発売され出会っていればもっと調べていたかもなぁ….と思いモヤモヤしています。
仲間を見つける、金銭的な負担を減らすために社会資源を使う、相性が悪ければ病院を変える、薬を変える。なかなか難しいですよね。発症した途端に全然知らない世界に飛び込むようなものなので…。そういう方法があること自体知らないですよね。
本書にもあるように、病気や闘病中に起こり得ることを知ることで不安も減ると思うので、待合室などに本書があれば救いになるかもしれないなぁと思いました。
闘病を経験し、こころの元気+の読者でもあったので、本書を読み終えた後もさほどイメージが変わることはなかったです。
それでも、本書を読み終えた時、自分が思っている以上にフランクな助け合える輪が広がりつつあるのかなぁと感じました。

私自身、治療を終えたとはいえ後遺症のようなもの、疲れやすさは残ったままで、もっと頑張らなきゃ…と思っていたのですが、本書を読み終えた今は自分が楽しいと思える状態が私のリカバリーなので、もっとのんびり構えていいかもなぁと思えました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人この本に書いてあるように、私も主治医から無理をしないようにと言われました。医者は行動しないことを望みますが、この本は自分の生きる道に向かって行動することを後押ししてくれている気がしました。自分が何をしたいのか、考えたくなりました。 
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現在、なんらかの精神疾患のある本人「生き方のプロセス」という意味での「リカバリー」という言葉を、私はこの本で初めて知りました。
精神疾患の再発も人生の中に含めることで、「再発しても、自分の人生はなくならないし、続いていく」という気持ちになるなと思います。
そして、精神疾患や、自分の生きづらさについて話し合える仲間がいると、リカバリーの道中心強く、安心感が増すなとも思いました。
この本を、様々な状況や立場の人たちが読んで、それぞれの感想や意見を言い合ったり、聞き合ったりするようになったらいいなと思います。
私は精神疾患当事者として生きていく中で、「現状諦めないとやっていられないな」と思うことがあります。しかしこの本を読んで、「この先も、諦めなければいけない状況であり続ける必要はないんだな」と考えるようになりました。
精神疾患当事者が声を上げ、自らの経験や考えを伝え、生き方の幅を広げる提案をしていくことは、今生きている精神疾患当事者、そしてこれからの精神疾患当事者が生きる環境を変え、「諦めなくてもやっていける」という選択肢を増やしていくものだと思いました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人, 福祉関係の施設で働く職員「私たちは、どうして生きづらいんだろう?」本を開くと一番はじめに目に入ってきた言葉だ。この本は「私たち」当事者発信であり、当事者の視点がたくさん詰まった貴重な教科書だ。精神保健福祉の教科書とは全く違う新しい視点である。
 私自身も精神疾患当事者の一人である。本書の中に度々、出てくる「リカバリー」という言葉も私自身の人生の中に影響を及ぼした言葉だ。リカバリーは自分らしく生きていくことでもあるが、支援を受ける=当たり前のように管理されている側になることがある。それは私たちのリカバリーの阻害にも繋がる。今現在、精神医療福祉の現場において支援の仕事をしている方、これから目指す方にも読んで頂きたい一冊だ。
私は、「私たち」でありながら、「私たち」に対して支援の仕事をしている。ピアサポートをベースに関わりながら時々、専門職視点で「私たち」を見てしまうことがある。そのような視点で関わりを持ってしまうことでその人自身のリカバリーをいつの間にか制限していたり、心の底から応援していない、本人の持てる力を信じていないことになる。自分に照らし合わせた時に、「自己決定」を管理されるのは本意ではない。本を読んで誰でも自分らしく生きる権利があることを再確認した。私たちは病気の誰々ではく、一人の人としてこの社会を生きていきたいし、誰もがそう生きてほしい。
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過去に、なんらかの精神疾患のあった本人, 教員本書は、「私たち」からの言葉にあふれていて、大変画期的だと思いました。様々な点で知らなかったこと・わからなかったこと・誤解していたことがあり、本当に勉強になりました。いや、正直なところ勉強になったという軽い言葉ではなく、読み進めてゆきながら苦しい思いもあったのは事実です。こんな風に苦しかったのか、つらかったのか、と思う箇所が何カ所もありました。でも、本当に大事な視点をたくさんいただきました。本当に読んで良かったです。「リカバリ-」「受け入れること」「生きづらさ」というこの3つの言葉について考えられるような種をまいていただいたことが、一番の収穫だと思います。これらを常に考えながら、どのように自分の立場で行動してゆけるか、考え続けたいと思います。大事な気づきを与えていただき、本当に感謝です。
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身内になんらかの精神疾患のある人の家族家族の立場(母親)です。35ページの図がとてもわかりやすかったです。図の中に、家族も本人の健康的な部分や強みではなく病気の症状に注目してしまう、と書かれていて、まさに私のことでした。家族会の学習会でも、息子のいいところを見るように学んではいましたが、どうしても症状にばかり目が行ってしまいます。そうすると、息子のいいところが隠れて見えなくなってしまうんですね。家族会で、この本を皆さんにおすすめしています。どうやったら、息子の強みやいいところに目が行くのかを意識するようになりました。また、自己決定をさまたげないようにしたいと思うようになりました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人「生きづらさ」が患者本人から無くなったら、それがゴールであり、新たなスタートなのかな?と思いました。治療において、症状よりも、患者本人の「強み」にフォーカスしていくという部分について、大いに共感致しました。色々な障害の方々と接する中で、病状の重さと言いますか、障害ゆえに仕事に就くことが難しい人と、就職出来る人の違い(差)について、ヒントを得ました。この感想は本の話の筋とは逸れていますが、詳しくは自分のSNSで書いてみようと思っています。
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精神科の医師精神科の医師です。正直に言えば、耳の痛い話が多く書かれていました。私たち医師はできるだけエビデンスに基づく治療を求められますが、患者さんたちは、エビデンスよりも自分たちがどう感じているのか、ということのなかで生きておられます。その生きていく中で大切にしている価値観と、医師が求める価値観では違うこともあることをこの本は明確に示してくれています。「再発予防第一主義」と名付けられた関わり方はうまいこと言うなあと思いましたが、そういう意味で言えば、私自身も、再発予防第一主義者です。「やりたいことにチャレンジしてください」とドーンと構えられるような医師に私はなれるだろうか、と真剣に悩み始めています。患者さんとの関わり方は、これでよいだろうかと悩み始めています。
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看護師精神科病院で看護師をしています。私は、2年ぐらい前から退職を考えていましたがなかなかふんぎりがつかずにいました。でも、この本が後押ししてくれて、昨日退職届を出しました。私自身、身体拘束をすることにとても不安を感じていました。最初のうち、隔離や身体拘束は医師の指示があれば行っていましたが、いつのころからか、患者さんに「ごめんね、ごめんね」と言いながら身体拘束をするようになっていました。あるとき、「なんで縛るんですか」と言われたことがあり、はっとしました。私たちがしているのは医療ではなくて、縛ってるだけだと思うようになってしまい、それからやめることを考え続けていました。でも、生活のことを考えてやめられずにいました。この本の中に、身体拘束じゃない、縛ってるんだと書いてあるのを読んで、泣き崩れてしまいました。そして、昨日退職届を出すことが出来ました。私は看護師です。看護師をやめるつもりはありません。また、精神科で働き続けたいと思っています。人間の尊厳をきちんと考えられる看護師でありたいし、そうした病院で働きたいと思っています。この本を読んで、その思いがより一層強まりました。
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元・重度身障者ガイドヘルパー。ひとり、ひとりの、ひりひりとした記憶や、ぴりぴりと張り詰めていた感覚が、ぴかりとひかったり、ぷかりとういたり、ぽかぽかとあたたかくなる。細胞ひとつひとつに語るような地味かつ確かなアプローチ。いつの間にか寄り添っていてくれたと思える作品ですね。え?教科書なの!?友人でサイコロをモデルにした作品を作るアーティストさんがおります。そうなんだよね。どの角度も、どんな自分も、どんなあなたも、大切なんだよ。心そして身体の葛藤の物語や考察、分析あるいは哲学を感じさせる言の葉(ことのは)を繰り出し、紡ぎ出した著者の皆さんに感謝と労い(ねぎらい)を送ります。
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福祉関係の施設で働く職員就労継続支援A型事業所の職員です。リカバリーフォーラムでこの本のことを知りました。読み終わって、感動と動揺を感じています。感動は、これだけわかりやすく精神疾患のことを解説した本はこれまで読んだことがなくて、それが「私たち」という当事者の視点から書かれていることに感動しました。動揺は、私たちの関わり方はこれでよいのか、ということでした。本の中には、保護的な環境に長年おかれていると、自己決定が困難になるとあります。そして、私のような支援者は、どうしても、この本に書かれている「ころばぬ先の杖」を出してしまうメンタリティがあります。それが本人の自己決定・リカバリーを妨げるというのは、自分や利用者さんたちの過去をゆっくりと振り返ってみると確かにその通りかもしれないと思えてきました。かなり動揺しています。リカバリーフォーラムには同僚と利用者さんと一緒に行きました。利用者さんも何人かこの本をよんでます。私たち支援者の立場のものは、リカバリーを妨げない関わり方はどうしたらよいのか、利用者さんたちは自分たちはこれからどうしていきたいのか、お互いに話し合う機会を何回かもうけました。その中で、この本を使って学習会をしたいね、という意見もでています。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人, 身内になんらかの精神疾患のある人の家族社会にとって、とても意義がある本を作って下さりありがとうございます。
多くの人が、私たち体験者と触れ、この本を知れば、すべての人が今より生きやすい世の中に変わる一助となるはずです。

~~以下印象に残ったことばや内容です。
★生きづらさを人間らしさの現れと見る。
★診断名とは、医師が原因と治療法に基づいて病気を区分するためのもの。
★布団に入って寝ることだけではなく、「自分が心地よいことを中心に時間を過ごすこと」も休むこと。
今までと違い、精神疾患体験者である私たちが、これだけのリアリティや説得力のある“ことば”を持ち得るのだという認識に変わりました。体験者、医療者、支援者をはじめ、すべての人に読んでほしいです。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人この本は精神医学の本ではない。むしろ人生哲学の本だと読み終えて感じました。
何回も繰り返して読みたいと思える本です。
病院デイケアに長いこと通ってます。
保護的な環境に慣れてしまうと自己決定をしなくなってしまうということが書かれていて、まさにデイケアのことだと驚かされました。
かつては週5で通い、今は仕事をしてるので週2ですけど、幻の壁の内側に居続けるのは良くないなと思いました。
そして、私はまだまだ自己決定のリスクを引き受ける覚悟が足りないと気付かされました。
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身内になんらかの精神疾患のある人の家族当事者の方々、よくぞお書きくださいました。
信頼する医師に出会えるまでに、変えた主治医の数、かかった年数は、まさにその通りと思いました。
また、リカバリーは当事者だけのもの。医療や支援者は、半歩あとから伴走。なるほど、と思いました。
再発を繰り返す度に、認知や能力が低下する。と精神科医がおっしゃいます。親はそれを恐れて、全力で再発させないようにします。しかし、再発もリカバリーの過程。再発した事で、また調整していけばいい、という当事者の言葉を知り、管理ではなく、応援をしようという気持ちになりました。
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精神保健福祉士, 医療機関に勤務する上記以外の専門職, 福祉関係の施設で働く職員薬に関する内容は、目から鱗でした。
時間をおいてからまた読みます。
また、職場にも置いてみようと思います。
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高校生・中学生私は高校生で母親が統合失調症です。今からふりかえると、私は子どもの頃から母親の行動は他の人とは違っていました。遠足のお弁当は私だけパン屋さんのパンだったり、スーパーの弁当でした。中学生の時に、母親が統合失調症だということを両親から教えてもらいました。子どもの頃からやさしくしてもらっている母親なので、嫌いじゃないけど理解できないことがいろいろありました。この本を読んで、母親の生きづらさを少し理解できた気がします。クラスに、いつもお弁当が私みたいなこがいます。なんとなくそうじゃないかなと思って、少しずつ自分の話をしたら、そのこの母親は体が悪くて家で寝ていることが多いことがわかりました。精神の病気じゃないけど、お互いに仲間意識が生まれました。この本の中に書いてある「ピアサポート」はこういう感じかと思いました。この文章はその子に了解を得て書きました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人本の初頭に出てくる「Illness」は病気、「Wellness」は健康、元気であり、その違いは「I(私)」と「We(私たち)」の違いという部分にグッときました。
そのことを踏まえて、私は「We」と「Us」も違うのではないか⁈と思いました。
「We」は主語=主体で、「Us」は補語、目的語=受動体だと私は捉えます。
「私たち」は「主体的」に生きていきましょう!
(理屈っぽくなりスミマセン!)
近い将来、病気が完治するようになり「そもそもリカバリーなんて言葉はなくなればいい!」という発想が無かったので、それは新しいなぁ!とリカバリーに関するイメージが変わりました。
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身内になんらかの精神疾患のある人の家族読み易い本でした。体験者だからこそ語れることがあり、読んでいて気付いたことがありました。体験者さんの生の声に触れる事が出来て良かったです。知らず知らずのうちに自分の意見を押し付けていないか、皆んな同じ人間だと言いながらどこかで分けて見ている自分に気付かせていただきました。
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過去に、なんらかの精神疾患のあった本人, 身内になんらかの精神疾患のある人の家族, 看護師私は、子供の頃から「生きづらさ」を感じていました。それは、家庭環境からかもしれません。結婚して、子供が生まれ、子供の問題が出てきた時、ASKのアダルトチルドレンについての学習会に参加したり、精神科クリニックに通院しました。結局、夫とは離婚しました。現在、統合失調症の息子と暮らし、精神科病棟で働いています。自分が体験しているにも関わらず、症状を薬で対処し、管理的になっている自分にあらためて気づきました。そうですね。管理されることになれてしまった当事者が、自分らしく人生を生きてゆけるように「自己決定」の機会を大切にしてゆきたいと思います。当事者はもちろん、多くの方に読んでいただきたいと思います。「リカバリー」は、発病前と捉えていましたが、人生すべてであること。症状は、医療者の側からつくられたもので、なぜ、そう思うのか、それまでの過程を考えれば、対応や解決策が変わってくると思いました。入退院を繰り返してしまう人、再入院の際、多くの持参薬を持ってくる人、だから、仕方ない?再発してしまうのは当たり前?自宅療養なんて無理?まわりの人も困るでしょう…疲れた時に、ちょっと休める居場所になると、そんな場所があるといいのかもしれません。どうしたら、社会や家族から隔絶された収容所から変わってゆくのか、これからもいろいろな情報を得ながら考えてゆきたいと思います。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人申請主義とはなんでしょうか?
私も仲間も何度か入院を繰り返すうちに家族と支援者の方が必要な手続きは済ませてくれたので自分から役所に行ったことすらありません。
あと再発を甘く見過ぎではないでしょうか
3〜4回入院すると医師から「一生入院か施設に行くかどっちがいい」と聞かれると思うのですが地域移行とは名ばかりで施設と言うと死ぬまでそこに居なくてはならない場所だと伝わっていて患者は皆恐れています。
要するに親や兄弟に見捨てられる訳ですね
読む前は医師や支援者はなんでこんなに管理的なんだろうと思っていたけど私ごとですが他の患者に罵倒されてその発言を会話に当てはめるとしっくりきたので
多分この世に存在する全ての論理にはカウンターがあるのだと思いました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人・執筆者たちが水平方向に話し合いを深められた手応えのある本です。
・当事者からみた「ズレ」に苦しむ「プロセス」が丁寧に表現されていました。上手く伝えられない当事者の胸の内を明かしてくれて、「代弁」してくれて、執筆者に感謝の気持ちを持ちました。
・視野を広げて、人間の全体像を見て、受け入れる事の大切さを学ばせていただきました。生き方を見直すチャンスだと、感じました。
・本音を言える執筆者の素晴らしさを尊敬します。
リカバリーという言葉が懐かしくなる時代がやってくると、感じました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人, 過去に、なんらかの精神疾患のあった本人, 身内になんらかの精神疾患のある人の家族, 福祉関係の施設で働く職員当事者として、とても共感できた。「確かに!」「そのとおり」と思うと同時に、なぜこのことを書いた本が今までなかったのだろう?少なくとも私の知る限りでは、ここまで当事者視点の本音を書いたものは、なかった。そういった意味でも、衝撃的な本だった。共感と安心がこの本の中にはあった。それと、当事者から社会へのメッセージでもあると感じた。この声が、他のありふれた声と同じように、当たり前に聞ける社会でありたい。中には知らなかった事実もあり、衝撃を受けた。なるほど、それならば自分や周りの仲間が生きづらいと感じるのも無理はない。見えなかった事実、そして多くの人が目を閉ざしてきたことに、目を背け続けるのではなく、自分の想いを確認し伝えていきたいと、強く改めて思った。と同時に、いろいろな人の想いを聞いてみたいとも思った。自分を含め誰もが取り残されないために、自分には何ができるか、これを続けていきたい。
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恐らくはうつ病を患い自殺した家族がいる。読みやすく分かりやすい本ですが、内容は濃く、重いと感じました。当事者である方々がお腹の底から沸き上がるものを書いているからだと思います。精神科医に対する意見にも、批判ではなく、共に生きる者同志として手を繋いでいきたいという意思が感ぜられます。「精神疾患のある人の苦しさ、生きづらさはその人の一部分」というのも事実だと捉えます。父は家族にも会社社員の皆さんにも愛情深い人でした。それが父の本質だったと確信するからです。亡くなる前の父に寄り添って父の気持ちを聴きたくなりました。本を読む前は、誰にも話せなかったから、あの頃は相談できる組織もなかったから、父は自殺したのだ、と思っていたのですが、今は私が聴きたい、になったのです。現在、傾聴ボランティアを目指して学んでいます。父の声をきくことは叶いませんが、私は、余生、相談してくる人々に寄り添って聴いていこうと決めました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人自己責任という考え方に複雑な思いを持った。私の病気から来る壁は他者と公平に分かち合い乗り越えるものだと思う。私は障害に対して一人で責任を負うつもりはありません。再発を過度に恐れなくなった。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人生きづらさとは、精神を疾患した人に限らず、この社会で生きている全ての人達に言えると思う。生きづらさとは、マイノリティではなく、コモンセンスであり、人間が都市や自然の中で生活する上での防衛本能に近いかもしれない。生きている(生活している)と精神的危機はふいに訪れることもあり、それを上手く咀嚼できないと、精神は病み、それでも社会になんとか片足だけでも踏みとどまろうとする健全な善意のようなものが、葛藤を呼び、故に苦悩する人間的な問いかけが生きづらさの正体でもあるかもしれない。内なる偏見(スティグマ)、アンコンシャスバイアスなどは、病気が深刻なほど修正が難しいというのが一般的だと思う。でも、独善的な解釈や歪んだ思い込みを、知識や情報に触れることで幅や深みを持たせることができれば、ああ、自分だけがこの症状で苦しんでるんじゃないんだな、この病気も仕方がないことで気長に付き合っていくしかないな、などと思えると、孤独な苦悩から解放されて、他者への共感による基本的信頼といったものが少なからず回復できると思う。この本は間違いなく自分と他者を共感で結ぶ希望のムーブメントを社会単位で起こせる可能性を感じた。
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過去に、なんらかの精神疾患のあった本人, 身内になんらかの精神疾患のある人の家族今まで精神科の医師や相談窓口で相談をしても得られなかった解決への道筋が、この本の中にありました。「そうなんだ」「それでいいんだ」と合点が行く、たくさんのキーワードが散りばめられていました。改めて障害者と健常者はグレーゾーンの中にいるのだと思いました。生きづらさを感じているすべての人に読まれていい本です。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人, 過去に、なんらかの精神疾患のあった本人, 精神保健福祉士, 福祉関係の施設で働く職員, ピアサポーター1950年代生まれの私には、この本は吉田おさみの「狂気からの反撃」以来のインパクトのある本だ。吉田おさみは1970年代において「「精神障害」者が健常者並みになることによって差別をなくするというのでなく、「精神障害」者の生き様をそのまま健常者(社会)に認めさせていく」と言って精神医療解体運動を推し進めた人だ。彼は「”きちがい”にとって”なおる”(変革)とは何かについて、”なおす”(治療)との関連で述べます。」と論じている。まさにこの本において”私たち”と表記される著者の皆さんが自身の変革の主体となっているあり様に通じるものがある。50年経って、やっと私にも吉田の言いたかったことが解ってきた。当時の私は懸命に健常者並みになることを目指していて、吉田の言葉に衝撃を受けながらも受け入れることが出来なかった。今回皆さまのしなやかな文章を読み、色々とありながらも時代は確実に進んでいると意を強くした。問に合致する答えにはなりませんが、この図書は、多くの当事者、医療者、福祉関係者に読んでもらいたい本だと思いました。自分に出来る範囲でそれを実践していきたいと思っています。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人, 過去に、なんらかの精神疾患のあった本人, 身内になんらかの精神疾患のある人の家族アウトバックアクタースに、所属する、ハーメルン、noteに、脚本書いてる、シンガーソングライターで、You tuberの、平井満理です。精神科、6年入院、その後通院しています。お薬は、多すぎますとか、少なくてうちなりますとか、医師にも伝えながら、次に、noteに、執筆しようと、思っている、SFの、脚本も、精神医療を、テーマにしようと、思っています。病気、統合失調症と、うまく、付き合っていこうと、思います。同じ病気の、友達と、情報交換も、大切だと、思ってます。You tubeフォローください。Twittetも、フォローください。私たちの、精神疾患は、大変ためになりました。この本の、筆者の、一人サルーテさんの、亡くなったことは、とても、残念で、悲しいです。あと一人、統合失調症の、デイケアの、仲間も、生きてるか、入院してるか、わかりません。怖い病気だと、おもいます。怖い病気、長く付き合わなきゃいけない、病気だと、おもいます。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人読んで衝撃を受けました。私が普段感じている否定感がそのまま書いてあって、それでいいんだと肯定してくれました。びっくりしました。私が何か言うと「それは幻聴だ」と言われたことが何回もあります。言われるたびに、自分は間違っている、否定されている、役に立たない、生きている価値がないと感じていました。幻聴なんてものは「私たち」には存在しない。私たちには現実に声が聞こえるから幻じゃないんだ、というメッセージは震えました。ホントその通りです。この本は、母親から渡されて読みました。母親も、衝撃を受けたみたいで、ほとんど1日黙り込んでいました。うまく言えないけど、母親と気持ちが通じ合えた気がします。さっき、母親が「〇〇(私の名前)が読み終わったら、お父さんにも読んでもらおう。お父さん、本を読まない人だけど」と言いながら苦笑してました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人よい本でした。文章が読みやすくて、むずかしくなかったです。自信をもたらしてくれる本です。3回読みました。また読むかもしれません。はまります。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人当事者も自分の中にある健康的な部分になかなか気がつかない、と書いてありましたが、本当いその通りだなあ、と自分の体験から思います。私も自分にいいところがあるはずだと普段は考えたこともなく、病気の症状にばかり気を取られていました。いい感じの自分をめざそうと思うようになりました。自分でいろいろと決めてもいいんだ、ということにも気が付きました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人病気の症状には、自分を守る側面があるってビックリしました。私は大学を休学中ですが、病気のせいで人生終わったと思っていました。一体自分の病気のどこが私を守っているんだ!と腹が立ちましたが、冷静になって考えると、今自分が大学を休んでいるのは自分にとっては必要な時間なのかもしれない、と少しだけ思えるようになりました。まだ書いてあることを全部を認めたわけじゃないけど、腹立ちはおさまって、少しだけ共感してます。まだわかりません。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人「病気は自分を守る側面がある」「病気に感謝をしている人もいる」という言葉、10年前の私が読んでいたら絶対に納得できなかったです。でも今はわかります。病気になって悩んで、自殺も考えて、生きる希望なんかまったくなかったことがありました。でもデイケアや地活で仲間と出会い、今は特例子会社で働いています。10年前には納得できなかったことが、まるで今の私を言い当てているような感じで読みました。本当にその通りだと私は実感してます。職場の上司にこの本を渡したら、しっかりと読んでくれて、逆にいろいろと質問までされて、私が答えられる範囲で答えたりしました。上司から本当に教科書だねと言われましたよ。
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精神科の医師精神科クリニックを開業している医師です。本来、医療は患者さんのために行うものですが、経営のことを考えると、効率とか自分の都合を考えてしまうこともしばしばです。この本は、非常にストレートです。まじりっけのない、純粋な「私たち」の体当たりを感じてしまいます。私はその体当たりをいつの間にか逃げていたような気がします。あまりまともにその体当たりをくらうと、私もつぶれてしまうと思うのですが、きちんと受け止めるなくてはいけないと、思わせてくれました。自分自身がずいぶんと変わってしまったことに気が付き、驚いてしまいました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人私は統合失調症です。分裂病と言われた時代に診断されました。そのころにはリカバリーなんて言葉はありませんでした。必死に生きてきた私には、この本に書かれていることは甘っちょろい感じがします。生きづらいのは医者や家族や職員のせいにしている気がする。必死に生きていれば、人のせいにはしなくなる。医者も昔はきびしかったし、今の医者は妙にやさしい。要は今の時代の軟弱な人たち向けの本だと思います。特になし。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人これまでのお医者さんの説明とはまったく違うのに、全部「そのとおりだ!って思いました。私も主治医の先生から「再発に気を付けるように、薬きちんとのんでください」と何度か言われましたが、再発はするわ、ODはするわ、リスカはするしで、医者からほとんど見放された感じでした。でも、先生から、自分の生き方とか自己決定のことなどは言われたことありません。病気のことを知っている人じゃないと書けない本です。リカバリーという言葉をこの本を読んで知りました。最初は「回復」のことかと思って、自分はムリって思いましたが、違っていることがわかり、自分もリカバリーするぞと思います。毎日の中で、自分で何かを決めることからできるようになりたいと思います。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人私は、自分をバカにするような声が聞こえるので、そのことを言うと、まわりの人から「それは幻聴だ」と言われます。自分では幻聴なのか実際の声なのか区別がつかないので、混乱します。この本には実際に聞こえるんだから「マボロシじゃない」と書いてあってほっとしました。まわりの人にわかってもらいたいと思います。「そんな声は聞こえない」といつも言われるので、聞こえない人がうらやましいです。
再発は失敗じゃないという言葉もよかったです。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人この本はすごいと思いました。私のような当事者にとっては、すべて当たり前のように受け止めることができます。ところが、ここに書かれていることの多くは、専門家は違うことを言ってます。読みながら、私にとって(この本では「私たち」)当たり前のことは医者は当たり前ではなく否定していることであることに気が付いて、愕然としました。私のような当事者があたりまえに感じていることを説得力を持ってこれまでの常識をぶち破ってくれてありがとうと言いたいです。今まで、いろいろと自信を無くすことが多かったです。特に再発をしたときの落ち込みはかなり後まで引きずります。でも、きっとそれがやわらぐと思います。それから、目に見えない謎の壁というのに私はぶち当たっていたことに、初めて気が付きました。
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現在、なんらかの精神疾患のある本人この本には、当たり前のことしか書いてないと思いました。それなのになぜだろう驚きの連続でした。自分の過去のつらい体験があるから、「そのとおりなんだ」と何回もぶつぶつ言いながら読んだので、それは自分にとっては当たり前のことだったのです。ところが、その当たり前のことはこれまで「それはダメ」と言われてきたことだったことに気が付いて驚きの連続でした。一番響いたのは再発をする自分はダメな人間ではないんだと気が付かせてくれたこと、自分で決めてもいいんだということでした。

症状が自分を守ってくれている側面がある、病気に感謝をしている人がいる、というのはおもしろい発見だと思った。これまでそんなふうに思ったことなかったですが、そういうふうに物事を別の角度から見ることを教えてもらえました。
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