生えちゃったリィラがキスキルを孕ませるまで

生えちゃったリィラがキスキルを孕ませるまで


(失敗した……こいつサニー団じゃあなさそうだけど、何が目的だろう。金は絶対渡さないけど)


薄暗い室内で、怪盗衣装のまま拘束されているリィラ。彼女を捕らえた謎の男が、注射器を持って近づいてくる。


「ねえ……それ何?」

「安心しろ、命に危険はない」

「答えになってない」

「今に分かるさ」


首筋に注射器が刺さり、内部の液体が押し込まれる。

リィラが僅かな痛みに顔を顰めたのも束の間、彼女の体に異変が起こる。


「っ、熱……!」

「さて、上手くいったようだし教えてやろう。今投与したのは女に陰茎を生やす薬だ」

「は、ぁ!?何言って」

「ただ生やすだけじゃない、性欲も増加する。そのまま適当に放置しておけば面白いものが見られると思ってな」

「そんな、ことのために」

「よく言われるよ。さて、私は別室から君を観察ぐわーっ!」

「リィラ、大丈夫!?」


目張りされていた窓を突き破って突入してきたキスキルがそのままの勢いで変態を蹴り飛ばした。


「キスキル!助かった、こいつ訳分かんないことばっか言う変態で」

「うっわ最悪!大丈夫?変なことされてない?」

「いや、特に触られたりとかは——」

「良かった!ごめんね、助けにくるの時間かかっちゃって……」

「ちょ、ちょっとキスキル?」


涙ながらにリィラを抱きしめるキスキル。攫われた相棒と無事に再開できたのだから彼女にとっては当然の行動なのだが、生憎リィラにとっては致命的だった。


(柔らかっ……って、いやいや、何考えてんの私)


ふたなり化と性欲の増大によって、リィラの身体はキスキルを完全に性の対象を見定めた。感極まったキスキルのハグにより、大きく実った乳房が押し付けられる。悪いのはそれだけではない。


(うわ、いい匂い……)

「はぁ~、やっぱリィラが近くにいると落ち着くわー」

「ひぅっ」

「ん?どったのリィラ」

「いっ、いや、なんでもない」


女性特有の柔らかな匂いが鼻腔を擽る。抱きしめられることで耳と口の距離が近くなり、微細な吐息まで感じられる。

童貞そのものである今のリィラにとってそれらはあまりにも刺激が強く、生えたばかりの逸物はみるみる固くなっていく。


(うわっ、ダメダメダメ、この服でそんなことしたら絶対バレちゃう……!)

「……リィラ?なんか顔色変だよ?」

「えっ、あっ、いや……さっきあいつが変な薬を打ってきて、それで」

「は!?ちょっと早く言ってよそういうの、どっどうしよ、病院!?」

「い、いや体調が悪いわけじゃ、あとちょっと離れて」

「あんた前もそういって風邪だったじゃん!とりあえず熱計るわよ」


そう言って自らの額をリィラの額に寄せるキスキル。もとより密着していた二人の距離がさらに近くなり、リィラの逸物は完全に勃起していた。服越しにキスキルの下腹部に当たってしまっている。


「う~ん、熱はないかな……?」


まだバレていないようだし今のうちに、とさりげなく腰を引いて——ずり、と。ペニスが服越しに擦れる、未知の快感がリィラを襲った。


「あっ♡」

「……?何、今の声」

「いやっ、その、今のは、違くて」

「まさか頭でも打ったんじゃない……?やっぱり病院行く?」


不安げにリィラを見つめるキスキル。心配から自然とリィラに体を寄せ、僅かに開いていた距離は再び0になる。ペニスがキスキルの身体に押し付けられ、間近に女体があることをかぎつけた本能が理性を蝕み始める。


「ふ、ぅ……ほんと、どこも悪いとか、無いから……」

「さっきより顔赤いけど」

「熱っ、無いって、あんたが言ったんじゃん」

「そうだけど……でもおかしいって、今のリィラ変だよ」

「いい、からっ」


ずり、ずり、ずり。

生えたモノを悟られまいと距離を取るたびペニスが擦れ、心配したキスキルが抱き着いてまた擦れ。


「あっ──」

「きゃっ!?」


快感で足が縺れ、キスキルを押し倒すように倒れて。とうとう、箍が外れた。


「ふっ、うっ♡」

「えっ、ちょ、ちょっとリィラ!?」


体重をリィラに預け、先ほどまでペニスが擦れていた下腹部に、今度は自分からペニスを擦り付ける。

その様子は床オナを覚えた子どもか、あるいは人間相手に発情する犬といったところか。


「何してっ、ていうかそれ何!?」

「はっ、はっ、あっ、うぅ、ぐ、あ゛っ♡」

「え……?」


びゅくっ、びゅるっ、びくびく。

散々焦らされていた童貞チンポが耐えられるはずもなく、数度腰を振ったところであっけなくリィラは果てた。彼女のような美少女がしてはいけないだらしないイキ顔をキスキルに見せつけながら、足をピンと伸ばし、怪盗衣装のタイツに大きなシミをつくって。

初めての射精で気絶したのか眠ったのかリィラの意識は沈み、残されたキスキルは困惑するばかりだった。


「ふたなり、ねえ」

「……」


キスキルがリィラをアジトへと運び、リィラが意識を取り戻した後。羞恥に顔を赤く染めるリィラと対照的に、キスキルは冷めた目をしていた。


「いや、まあ……お猿さんみたいになることまで薬の効能だって言うならとやかくは言わないけど。にしてもちょっと引くわ、突然腰振り始めたのは」

「言わないで……」

「で、どうすんの?そんなんじゃ外も歩けないし、怪盗の仕事とかさせらんないわよ」

「だ、だよね……え、えっと、その」


口をまごまごさせて、キスキルをチラチラと見やるリィラ。キスキルは暫し呆けていたが、その視線の意味に気づいて顔を赤らめる。


「はっ、は!?あっ、あたしにしろって!?」

「いやその、えっと……し、下着だけ、とか」

「いや自分で処理しなさいよ……世の独り身の男どもは皆そうしてるでしょ」

「そ、そうだけど……」

「どーしてもって言うなら金払いなさい。パンツ見せるのに1000Y、見ながらするのに500Yとか」


キスキルとしては、これはリィラを諦めさせるための発言だった。いかに大切な相棒だろうと男性的な欲望を向けられることとは話が別であり、軽々に受け入れることは出来ない。それに彼女がほんの1Yでも切り詰めたがる守銭奴であることはよく知っているから。

しかし。


「せ、1500Y……」

「そーよ、世の中にはこれより安い男向けのヤツとかいくらでもあんだからそっち使いなさい」

「はっ、払う」

「え?」

「1500、払うから、さ、させて」


羞恥に震えながらも、リィラはそう言い切った。それは今までのキスキルが知るリィラからすればありえないことで。


「……ま、前払い」


キスキルは思考を打ち切ってそう告げた。よほど辛いのだろう、楽にしてやるのも相棒の務めだ、とかそういう風に自分を納得させて。

一方承諾を得たリィラは大急ぎで自分の携帯端末を操作し、キャッシュレス決済用のサービスを使用してキスキルに送金した。


「えっと、じゃあ……はい」


送金を確認したキスキルは、不承不承といった様子で下を脱ぎパンツを露わにする。機能性重視のデザイン、飾り気のない無地のグレー。

およそ女性的魅力からはかけ離れたそれでさえ、リィラのペニスは即座に反応した。鼻息を荒くして服を脱ぎ、勃起したそれを晒すリィラ。恐る恐る手を伸ばし、ゆっくりとしごき始める。


「ふっ、ふっ……♡」

(うわ、マジでやってる……)


にちにちと音を出しながら一心不乱に己の逸物をしごくリィラ。だが、しばらくしてその手が止まる。


「……どした?」

「なんか、物足りない……?」


服越しとはいえ極上の女体に擦りつける贅沢な床オナで精通してしまったリィラにとって、目の前にパンツがあろうとも自らの手では刺激不足。


「えっと、さっきみたいに擦りつけるとか……ダメ?」

「……2000Y、服越し、擦りつけるだけ。ルール守らなかったら追加で3000Y。服汚したら追加で金払って買い取ること」

「っ、う~……お、願い」


提示された金額に一瞬ためらいを見せるも、結局は継続を選んだリィラ。すでに、この一か月彼女がちまちまと倹約して浮かせていた分は失われている。


「……あ、怪盗衣装のスーツでしたい……」

「いいの?買い取りもっと高くなるけど」

「……うん」

「じゃ着替えるからちょい待ちー」


そう言ってリィラの目の前で着替え始めるキスキル。先ほどオカズとしてパンツを見せた時とは認識が異なるのか、特に気にする素振りもなく下着姿になる。しかし、それは飢えた獣の前で肉を見せびらかすのと同じ。


「キスキルっ」

「うぇ!?ちょ、ちょっとリィラ、何して」

「ごめっ、でももうっ」

「でもじゃなくて……!あーもう、薬の効果ヤバすぎでしょ……」


ため息をつくキスキルをよそに、息を荒げて後ろから抱き着き、尻に肉棒を擦りつけるようにへこへこと腰を振るリィラ。


「ルール破ったのと合わせて追加で6000Y、精液かかったら2000Y!ちょっと、聞いてる!?」

「分かったっ、からっ」

「あっちょっ、胸触るな!」

「お金払うからっ、触らせてっ、おっぱい、キスキルっ♡」

「……一揉み1000Y」


金額の提示を事実上の合意とみなし、乱雑にキスキルの胸を揉み続けるリィラ。一揉みごとにこれまでの涙ぐましい努力が台無しになっていることはおよそ理解していそうにない。


「はっ、キスキルっ、キスキルっ♡」

(うっさ……)


うわごとにようにキスキルの名を呼び、一心不乱に腰を振るリィラ。限界が訪れるのはそう遠くなかった。


「あっ、出る、出る出るっ♡」

「もっかい言うけど、精液かかったら2000Yだからね?分かってる?」

「はぁっ、キスキル、出るっ、せーし出るっ♡」


びゅっ、びゅるっ、どくどく。

最後の忠告にも一切動きを緩めず、ひと際強くキスキルを抱きしめながらリィラは射精した。


「はーっ、はっ、キスキルっ、うぅ……」

「満足そうね……落ち着いたらちゃんとお金払いなさいよ」

「うん、払う、払うからっ……」

「……?リィラ、何を——」


呻くように呟いて、キスキルを押し倒したリィラ。


「やっぱ、足りないっ……さっき、みたいに、擦り付けたい」

「(……びっくりした、犯されるのかと思った……)」

「キスキル……?」


驚いて声も発せずにいるキスキルを、リィラは不安げに見つめる。律儀に許可を待って我慢汁を垂らしながらペニスをギリギリのところでキスキルに触れさせずにいる姿を見てある種腹をくくったらしく、一つため息をついて許可を出した。


「……5000Y、一回射精するごとに追加で3000Y」

「っ、キスキルっ♡」


さらに値段を上げられたにも関わらず、ためらわずに体重をかけ腰を振り始めるリィラ。正しく許可をもらった犬である。


「うっ、ふぅっ、ほお゛っ♡」

(うわー、もう完璧に雄って感じだ)

「キスキル、好きっ、好きっ♡」

(……どう受け取ればいいんだろうなー、これ。本心っつうか、本能で言ってそう)

「キスキルっ、ちゅー、ちゅーしたい♡」

「……一回1000Y──ん、むっ」

「ふーっ、ふーっ♡」


鼻で息をしながら、むさぼるようにキスキルと唇を重ねるリィラ。一度のキスを出来るだけ長くしようとか、そういう微細なことは一切考えていないだろう。


「ぷはっ、出る、出るよキスキルっ♡全部お腹で受け止めてっ——あ゛っ、~~~~~っ♡」


びゅくっ、びゅるっ、どぷどぷどぷ。

舌を突き出し、低い喘ぎ声を出しながら、全体重をかけ、足をピンと伸ばし。最大限に快楽を味わいながら、リィラはこの日最も濃い精液を出した。

手足から力が抜け、ぐったりとした様子のリィラ。しかし余韻で腰が動き、精液を二人の腹部に薄く広げていく。


(重い……)

「キスキルぅ……好き……♡」

(気持ちよくしてくれるから、でしょこれ。見た目がリィラだから悪い気しないのが質悪いわね……)


翌日。リィラが発情する前に、キスキルはしっかりとルールを定めた。

自分で処理するなら無料、手コキは1500Y、フェラチオなら3000Y、ごっくん・顔射なら追加で2000Y……といった具合。最も、これは事実上『お金を払えばこれをしていい』というリストなので直後にリィラは発情したのだが。

その後、リィラは大金を支払い思いつくままにキスキルに欲望をぶつけていった。ザーメンシャンプーから足コキまで、余すことなく己の白濁でキスキルを汚し続けた──ある一か所を除いては。


「は~……さすがに満足したでしょ?シャワー浴びたい……さっきはあんたが洗った端から汚すもんだから全然キレイにならなかったし」

「……ね、キスキル……?」

「何?」

「わっ、たし、キスキルに、赤ちゃん、産んでほしい」

「……」


子宮。雌が子どもを育てるための場所。そこだけは、まだ奇麗なまま。リィラの中の雄が、そこを征服せずにはいられないと奮い立っている。


「……払えないでしょ?散々あたしも、服も汚して……いくらあんたがケチでも、もう殆ど残ってないと思うけど」

「ぜ、全部あげるから」

「いや、だから残ってないって……」

「これから、稼ぐのも、全部あげる」

「……あんたねえ」

「だからっ、キスキルに、中出しさせてっ……」

「……発情して仕事なんかできやしないくせに。ま、そこまで言われたら断るのも悪いし」

「じ、じゃあっ」

「良いわよ。そんなにあたしのこと孕ませたいなら、精々頑張ってみれば♡」

「っ、キスキルっ!」

「やん♡」

「ふっ、ふーっ、キスキルとっ、生ハメっ、中出しっ」

「生はまだしてなかったもんねー、大丈夫?すぐ出さない?あ、出してもあんたならすぐ復活するか」


無自覚なのかなんなのか、リィラの性欲を煽り続けるキスキル。リィラの理性は完全に折れ、繁殖相手を見定めた獣と化した。


「キスキルっ、キスキルっ、キスキルっ♡」

「──っあ、挿入ってきたっ……♡」

「ぜったいはらませるっ、キスキルのことおよめさんにするっ♡」

「んぁっ、ははっ、マジで雄じゃん♡」

「ふっ、キスキルっ、キスキルっ、すきっ、すきっ♡」

(されながら耳元で好き好き言われんの結構ヤバっ……まっずいコレ、あたしもハマっちゃいそ……♡)

「キスキルっ、出るっ、出すよっ♡」

「激しっ、あっ、はっ、これっ、あたしも、イっちゃ──んむっ♡」


びゅーっ、びゅるっ、びゅるっ、びゅくびゅく、とくとくとく。

キスキルの唇を味わいながら、腰と腰を密着させ特濃の精液を奥へと流し込むリィラ。キスキルも同時に絶頂し、リィラの背を抱きしめ快感を逃してなお人生で最上の快楽を味わっていた。


「はっ、はーっ、あんた、激しすぎ……」

「キスキルっ、キスキル、すきっ、すきっ」

「あーもうそれは分かったから、ちょっとは落ち着いてって」

「やだっ、もっかいっ、ぜったいたねづけするからっ、もっかいっ」

「はァ!?別に明日からもっ、あっちょ──」


キスキルの制止も聞かずに、再度腰を振り始める。結局空が白み始める頃まで二人の交わりは続いた。

余談だが、後の検査結果から逆算するとリィラは宣言通りこの日にキスキルを孕ませていたようである。

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