イリュミナシオン姉妹
FEU(フー)
2023.06.21創刊、7月上旬発売

仏・米・露の翻訳文学や物故作家に纏わる創作、エッセイ、写真、ドローイングを収録し、評判を呼んだアンソロジー『イリュミナシオン』の姉妹誌が登場。基本的なコンセプトは同誌と共有しつつ、実験的な言語表現や独自の写真表現を探る場として立ち上げました。タイトルは火、明かり、そして砲火を意味する『FEU(フー)』と命名しました。

前回好評いただいたヴヴェヂェンスキィやアルトー「イヴリーの手帖」抄訳に加え、アルトーも評価したジャン=ピエール・デュプレーの詩や戯曲、ルー・リードに影響を与えたデルモア・シュワルツの詩、プラハ・アヴァンギャルドの作家パウル・レッピンの短編小説など、よりマイナーな海外文学作品も収録。


[翻訳作品]

ジャン=ピエール・デュプレー 

「僕はこの惑星にアレルギーがある」  訳=宮脇諒


パウル・レッピン 

「ユダヤ人街の幽霊」  訳=川本奈七星


デルモア・シュワルツ 

「剥き出しのベッドのなか、プラトンの洞窟の中で」「一晩中、一晩中」 訳=五井健太郎

「「必敗者」、あるいは夜にとどまり続けた作家」 五井健太郎


アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ 

「挽歌」「残念ながら、僕は獣じゃない」「海の意味」「海の最期」 訳=東海晃久


ポール・ヴァレリー 

「CAHIERS,XXV,618-619(あるいは、わたしの回想)」 訳=栗原弓弦


アントナン・アルトー 

「アントナン・アルトー『イヴリーの手帖』との対峙」 訳=原智広

「スコラ学的解体とキリストの否定、 存在を忌み嫌うことについてのアルトーの韻律法」 原智広

[その他収録作品]


「啓蒙のパラドクスーー埴谷雄高『死霊』における人工妊娠中絶と革命」 石川義正


濱岡美咲

「フラッシュバルブ」吉田棒一

金村修

小松浩子

「久美のため息」中原昌也

「名医の落とし子」矢田真麻

「坂の詩学」三田洋


装画=kahjooe
装丁/本文デザイン=栗原弓弦

責任編集/発行人=原智広
編集=矢田真麻,山本桜子
版元=合同会社イーケーステイス


日本ではあまり知られていない作家について簡単にご紹介します。

ジャン=ピエール・デュプレー(1930-1959)
フランスの詩人・彫刻家。ブルトンの招聘でシュルレアリスムに参加。

パウル・レッピン(1878-1945)
プラハのドイツ人作家。ドイツ語で書き、チェコ文学をドイツに紹介。

デルモア・シュワルツ(1913-1966)
ニューヨークの詩人。ランボー『地獄の一季節』英訳。ルー・リードに影響を与える。

アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ(1904-1941) 
ペテルブルク生まれの作家。ダニイル・ハルムスらとともに「オベリウ」結成。

[仕様]

A5変形判 | 並製 184ページ  ¥1,800(税抜)     ISBN 978-4991004124

[販売情報]

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『イリュミナシオン』2021.06.21創刊 

仏・米・露の翻訳文学から物故作家に纏わる創作、エッセイ、写真、ドローイングまで、「死者たち」や「光」をテーマに編んだアンソロジー。死者の眼差しが世界を照らし出す光源のような本になることを願い、『イリュミナシオン』と命名しました。

第一線で活躍する小説家から気鋭の文筆家、翻訳者、写真家、俳優、ミュージシャンまで、多様なジャンルで活動する表現者たちの全作品が初公開となります。

海外文学の紹介には特に力を入れており、アントナン・アルトー、ジョルジュ・バタイユ、アンリ・ミショー、トリスタン・ツァラの本邦初訳作品を掲載。また、エドゥアール・ルヴェ、デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ、アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィといった、日本ではまだあまり知られていない作家の作品も収録しています。


[ 目次 ]

ジャック・リゴー「俺は真面目になる……」 訳=原智広
ジャック・リゴー「自殺総代理店」「鏡 断章」 訳=宮脇諒
コラージュ 小野麻早
ジョルジュ・バタイユ「仮面」「髑髏」 訳=江澤健一郎
「あめまるや。」いしいしんじ
「蛾」ケンゴマツモト
「無題」階戸瑠李
「塊鐡」吉田棒一
原口統三「二十歳のエチュード」 仏訳=マリエレーヌ・ポワンソ *部分翻訳
「生きることはアンラッキー」狩野萌
エドゥアール・ルヴェ「自画像」 訳=原智広 *部分翻訳
「死の系譜学―〈パンデミック―来るべき民衆〉の傍らで―」江川隆男
「アルチュール・クラヴァンは生きている」谷昌親
アンリ・ミショー「山の娘」「完全性に向かって」「霊感に照らされた時代」 訳=宮脇諒
「音読者」矢田真麻
「げにも女々しき名人芸」中原昌也
「1」南條みずほ
「偉大な科学者スウェーデンボルグと幽体離脱」角由紀子
デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ「ナイフの刃先で生きる」 訳=板倉紗甫
写真 濱岡美咲
トリスタン・ツァラ「逃走」「雲のハンカチ」「バレス裁判」 訳=山本桜子 *部分翻訳
アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ「まわりにもしや神さまが」「灰色ノート」訳=東海晃久
「言語の貧しさを敬え、あるいは死に、死にならえ、歌い人にして貧しき騎士よ」東海晃久
「アントナン・アルトー『イヴリーの手帖』との対峙」原智広
「火を盗むもの」栗原雪彦(栗原弓弦)

装丁/装画/本文デザイン=栗原雪彦(栗原弓弦)

責任編集/発行人=原智広
編集=矢田真麻,山本桜子
版元=合同会社イーケーステイス


日本ではあまり知られていない作家の所収作品について簡単にご紹介します。

デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ(1954-1992)アーティスト、エイズ活動家。フィルム映像やランボーを題材にした写真作品など、実験的な作風で知られる。回顧録『Close to the Knives』より「ナイフの刃先で生きる」を収録。

アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ(1904-1941)ダニイル・ハルムスらとともに文学グループ「オベリウOBERIU」を結成した作家。ソ連当局に逮捕され、送致されたクルスクで書かれたとされる「灰色ノート」ほか二篇を収録。

エドゥアール・ルヴェ(1965-2007)幼なじみの自殺を扱ったとされる「Suicide」を書き上げた後、42歳で自殺した写真家、作家。ドイツ・ロシア・アメリカなど15か国で翻訳されている「自画像」の部分訳を収録。

[ 仕様 ]

A5変形判 | 並製 336ページ  ¥2,000(税抜)    ISBN 978-4991004117

[ 販売情報 ]

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クラウドファンディング(終了) 

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合同会社イーケーステイス『イリュミナシオン』編集部


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