迷い込んだ在る共和国研究者の手記その2

迷い込んだ在る共和国研究者の手記その2


やっとこの世界に迷い込んでしまった時の負傷が完治したのはいいが

私自身迷い込んでしまった外の人間と言うことで

トリニティ自治区(今私がいるキヴォトスの地域の一つ、正確にはトリニティ総合学園らしい)の上層部からどういう処遇が下されるかが決まるまで

救護騎士団にお世話になることになりさすがに、彼女たちにお世話になりっぱなしは不味いと思い自身の職を活かしてゾイドの修理や整備を手伝うことにしたのだが……

なんというか、救護騎士団のゾイドだけでなく治療しに行った現場のゾイドの修理などもすることが多いまである上に何度も現場まで自分も急行すること多い。

そのたび、カーゴタイプのサラマンダーに団員輸送用の車両(どう見ても兵員輸送用の装甲車)と団員のゾイドと治療や修理用の機材なども一緒にである……

そんなでも私も軍にいた頃の様な忙しさに懐かしさを感じつつ外での仕事もこなしつつ仕事しているのであった。

……いや、正直に書いておくとここの住人の銃で死なない耐久力と引き金の軽さには

頭を抱えると言うか頭が可笑しくなりそうなことが多い……

なんで銃弾を何発も胴体に喰らって気絶ですむってどうなってるんだここの住人は異世界の人間(羽が生えているのといろいろいるが)とはいえ恐ろしい耐久性である……

さすがに幼稚園児ぐらいの子どもが手榴弾を気軽に投げてるのには頭の処理が追いつかないくらいだ………うん……いろいろおかしすぎる所だよ、キヴォトス……

と、そんなこんだで救護活動してきた現場から救護騎士団の使用している格納庫に

帰ってくるとそこには一機のゾイドと一人の少女が帰ってきていた。

それは救護騎士団 団長 蒼森ミネとその愛機「ゴールドライガー」であった。

そのまま私と一緒に帰ってきた団員たちと一緒に彼女にあいさつをするとゴールドライガーの機付き長をしている整備員の子がこちらに近づいてくる(いつもご苦労さん)

何事かと思い、話を聞くと、どうやら各地での救護活動によりゴールドライガーを酷使し過ぎたために緊急で修理が必要らしく人手が欲しいのだという

……確かにゴールドライガーを見ると、外見からは目立たないがよく見ると各部の損傷や損耗が激しいのがわかるこの短い間に知った彼女の性格を考えると本当に各地を飛び回っているのだろう……(普段はホントいい子なんだが……)

そのゴールドライガーの姿に昔の愛機たちが酷使されてる状況を思い出し「あの時はホント酷使されたな……」と思い出しながら修理の手伝いに回っていく。

高機動飛行用のウイング装備を外し、素のシールドライガーに近い状態にして取り外した物もふくめ各部を整備班の面々と修理しながら

改めてゴールドライガーの頭部を見る。私のいた世界ではこの機体は旧大戦……つまり第一次中央戦争後期に存在して言われたと言う機体で

シールドライガーをベースにした改造機の一機である……ただし、その資料が少なく使用されているパーツが帝国系のゾイドに使われている高機動ブースターパックの物を流用しているため、大体は創作又は作り話かその当時猛威を振るっていたデスザウラーを倒せる

対デスザウラー用のゾイドの存在、開発を帝国に悟られないための、共和国軍情報部の偽装情報だった説もあり

他の説では惑星※※でのゾイド乗りのバイブル(注:筆者主幹)であるゾイドバトルストーリーでもその姿が確認される改造ゾイドのケンタウロスの様に本当に

対デスザウラー用の改造されたなどの話がある。(ケンタウロスに関しては実際に撮影された写真などの資料などが実在しているのが確認されている)

その説の場合、その実機が背部の翼でもあるウィングカッターでデスザウラーの首を切り裂いたなどという話もある……それが本当ならライガーゼロ・シュナイダーもびっくりな切れ味である。

そんなことを考えつつ私は、各部の修理を整備班の子たちと進めていくと、そうえばこの世界に迷い込んだ時に遭遇した戦闘で助けてくれたのも彼女とゴールドライガーだったと思い返す。

あの時は共和国の研究所で調査に行くために自分の荷物を持って移動中に、いきなり見知らぬ街中に飛ばされてきた上に周りの住民の姿に混乱していたら

(何しろその時は周りは獣人とロボが殆どで後は学生らしき子がちらほらだけである)

突如爆発が起こりすぐにそちらの方向を見ると見知ったゾイドと見知らぬゾイドの混成の集団が街中で戦っていたのである

そのまま辺りが混乱に包まれつつ流れ弾を避けていた時に、親と逸れたのか泣いている獣人の子供を見つけ流れ弾からその子を庇い

負傷してしまいもう少しで死を覚悟しそうになった時にいきなり空から何かが舞い落ちてきて(あの時見たのを考えると降りてくるというよりこちらの表現が正しいであろう)

見たこともないコングタイプ(後で知ったのだがナックルコングの大型(大体大きさがアイアンコングサイズ)サイズクラスの物だったらしい)をそのウィングで一閃しながら降り立ってきたのである

飛行するならライガーゼロ・フェニックスやファルコンなどでもできるのだがそのままあそこまで(落ちてくるような)の勢いをつけて突っ込んでくるライガーは普通はいない…いや俺……いや私は知らないだけかもしれない……

後は警告(?)をした後、他の暴れている機体に対してEシールドを展開し突撃で次々撃破していったのである……

その動きは現在テストパイロット兼ねているとはいえ予備役になり研究員をしている自分から見てもいいゾイド乗りだと判るぐらいゾイドとの息が合っていた

(ただ、私から見ると基本まっすぐ突撃だけってのはライガーも乗ってた人間からすると減点である。後、Eシールドに頼り過ぎ)

そう回想しながら修理をしているとミネがセリナたちと一緒に整備班への差し入れを持ってきてた。そうして修理作業は一時中断し皆で休憩することになったのであった


追伸:差し入れの紅茶と食べ物は凄く美味しく、年下とはいえ可愛い女の子から差し入れを貰えたのは素直にうれしかった。

なお休憩後ゴールドライガーの修理も完璧にこなしたと思ったと思った矢先の通報からのすぐにミネがスクランブルですっ飛んでいき、しばらくして戻ってきた後はまた各部のメンテするはめになったとさ……



【ヘ※ッ※記念※史研究所所属:※※の手記 その2】

【格納庫でお茶などを持って休憩している救護騎士団の面々との写真を添えて】


というわけで毛色の違う怪文書の第2弾。なんか想定してたより文章が長くなってしまったが

この共和国研究員さんは上で書いてある所属は出向中の所でのなので

本当は予備役の研究員兼テストパイロットです。本人はバトルストーリー見たいなの書いてみたいのもあって出向する仕事があった時自ら手を挙げたという……

ちなみにゴールドライガーに切り裂かれたナックルコングはワイルドZEROの帝国軍使用のバイザーなしです不良とかが入手したのを使用してる想定



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