見出し画像

稲盛和夫氏に感謝を込めて

昨日、稲盛和夫氏(以下、稲盛さん)が死去されました。心よりご冥福をお祈りします。また、心から感謝の気持ちでいっぱいです。稲盛さんの功績については、誰もが知るところでしょうし、多くのメディアが報じているので割愛します。私にとっての稲盛さんのことだけをnoteに綴りたいと思います。

30歳で再独立を果たし、自身が代表取締役を務める法人専門の旅行会社を立ち上げました。当時、ニッチなマーケットだったこともあり急成長しました。しかし、若気の至り、私の経営者としての振る舞いが足りずに業績は好調なものの労使関係が不穏な微妙な状況を生んでしまいました。どうして、うまくいかないのか、業績も好調で待遇も良いのに退職者が続出するのは何故なのか、悩みに悩んでいました。

そんな時に出会ったのが、稲盛さんの「生き方」という書籍でした。人として正しいことをする、経営理念の重要性、全従業員の物心両面の幸福を追求する、利他の心、経営に対する覚悟など、今なお、私の経営哲学の根幹となっています。まさに、心の師です。トンカチで頭をガツンと叩かれた衝撃を今なお鮮明に覚えています。34.5歳ころから改心して経営者としてのスタンスを変えました。その後は、会社がひとつの塊となり、強くなっていきました。その後、この会社は売却することになります。

41歳の時に千葉ジェッツの再建に関わった時にこの会社での経験を全てぶつけました千葉ジェッツの経営理念である「千葉ジェッツを取り巻くすべての人たちと共にハッピーになる」が誕生したのもこのような経緯からです。この経営理念を実現するために必死に覚悟を持ってスタッフと共に努力をしました。自クラブのためだけでなく、正しいことは何か、業界発展に繋がることは何かを考え、リーグ移籍や島田塾に繋がっていきます。そして、今の千葉ジェッツがありますし、Bリーグでの仕事のスタンスにも繋がっていきます。

つまり、あの時、稲盛さんの書籍に出会っていなかったら今の自分はありません。つまり、千葉ジェッツの奇跡も起こらなかったでしょう。また、Bリーグのチェアマンを務めることも無かったと思います。背中は遠いですが、稲盛さんのような経営者に少しでも近づけるよう日々努力していきたいと思います。本当にありがとうございました。

この記事が参加している募集

Bリーグ

お読みいただきありがとうございます。記事を良いと感じていただけたら、ツイッターなどで記事を紹介していただけると嬉しいです!