黒服の策
"ウググ…ニクイ…いや…でもそれは…"
「む…ですがこのままにしておくのも後が怖いですからね…」
「今回特別に助けを呼びましょう」
「ふむ…」
「先生…これを読み上げて下さい」
"ウググ…あ?えーと『助けてセリナ』"
セリナ「呼びましたか⁉︎先生!」
シュン!
「ふむ…流石の神秘…私でなければ見逃してますね…」
"黒服…?何でセリナを呼んだの…?"
「すぐにでも呼び寄せる事ができ、かつ先生の健康状態をよく知る医学の知識があるのは彼女しかいないので」
セリナ「あ…ありがとうございます?」
「クックックでは本題に入りましょう」
「鷲見セリナさん…今先生は生徒の悲惨な姿を目撃し精神的に不安定な状態なのです…」
「どうか精神を安定させる様な薬を出して頂けると嬉しいのですが…」
「具体的に言うと感情を抑えるようなものが望ましいです」
セリナ「わ…わかりました…!えっと…確か」
セリナ「ありました!一日三回、用法容量を守って下さいね?」
"わ…わかった…"ゴクッ…
"はあ〜ありがとう何か効く気がする…"
セリナ「良かったです…それではまた!」シュン!
"黒服…これはまさか…"
「ええ…先生はこれからしばらくあの杏山カズサを何とかするまで精神を安定させながらレイサさんやカズサさんの友人達と話をして行動し事態を解決してもらいます。」
「精神が安定しているうちは認識阻害の影響も受けにくいので先生達も本来の冷静な状態で考え、会話する事が出来るはずです」
「その為には冷静な状態を作る必要があり今回は薬を飲み速攻で冷静な状態を作り出し、話をする必要があります」
「先生は主にカズサさんの友人達に精神安定剤を出してリラックスさせなければなりません」
"なるほど…またセリナに頼むか…"
「一度情報をまとめますね先生…」
「今回は認識阻害によって起こった出来事です…そしてこれを突破するには現状、冷静に論理的思考を持って突破するしかありません」
「…人は仲間を大事にする感情によって社会性が育まれ自然に抗い生きてきました」
「しかし今回の様に仲間を想うという感情は視野を狭める危険性もあります」
「どんな時でも冷静に…視野を広く持つ事です」
「それが生徒を導く先生ならば尚更…」
「でしょう?クックック…」