本書は「文春オンライン」で連載されたインタビュー記事を元に、1980〜2020年代の女芸人について論じた書籍である。
新世代の女芸人を代表するAマッソ・加納から始まり、1980年代の山田邦子、1990年代の中島知子、モリマン・モリ夫、2000年代の青木さやかのインタビューが続く構成が面白い。Aマッソ・加納が女芸人の連携をうたった後に、山田が楽屋に一人で取り残されたエピソードや中島のMCに対するむなしさの語りが続き、女芸人が感じてきた孤独、置かれてきた立場の苦しさがより強調されるような構成だった。
2022年における女芸人論として貴重な資料だと思う。
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女芸人の壁 単行本 – 2022/11/9
西澤 千央
(著)
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女性芸人といえば、当たり前のように「ブス」「デブ」「非モテ」をいじられ、そこで強烈なインパクトを残すことが成功への足がかりとされてきた。しかし、持って生まれた容姿や既婚かどうかといった社会的属性などを「笑う」ことに対して、今、世間は「NO」という意思表示をし始めている。
上沼恵美子、中島知子、青木さやか、Aマッソ・加納愛子……「個人としての感覚」と「テレビが求めるもの」、そして「社会の流れ」。三つの評価軸の中に揉まれながら生きてきた女性芸人たちへの「文春オンライン」連続インタビュー企画「女芸人の今」を、 書き下ろしのコラム5本と特別対談を加え書籍化。彼女たちの葛藤を通じて、日本社会における女性の立ち位置の変遷を追う。
<登場する女芸人>山田邦子、清水ミチコ、中島知子、青木さやか、ホルスタイン・モリ夫、鳥居みゆき、日本エレキテル連合、Aマッソ・加納愛子、納言・薄幸
目次
【女芸人と新時代】
Aマッソ・加納愛子 女が女にツッコむ意味
鳥居みゆき 女芸人と呼ばないで
コラム 声を上げ始めた女芸人たち
【女芸人と孤独】
山田邦子 「ブスいじり」とデビューした頃
中島知子 女性MCのむなしさ
コラム 組織を作れない女芸人たち
【女芸人とブレイク】
モリマン ホルスタイン・モリ夫 90年代のテレビといじめ
青木さやか ブレイクの呪い
日本エレキテル連合 仲良しコンビで何が悪い
コラム テレビは女芸人に何を求めてきたのか
【女芸人と逃げ】
清水ミチコ モノマネという「逃げ」
納言幸 やさぐれという「発明」
コラム 女芸人が実践した、「女」のかわし方
特別対談 Aマッソ・加納愛子×西澤千央 シスターフッドの時代
コラム 上沼恵美子論
上沼恵美子、中島知子、青木さやか、Aマッソ・加納愛子……「個人としての感覚」と「テレビが求めるもの」、そして「社会の流れ」。三つの評価軸の中に揉まれながら生きてきた女性芸人たちへの「文春オンライン」連続インタビュー企画「女芸人の今」を、 書き下ろしのコラム5本と特別対談を加え書籍化。彼女たちの葛藤を通じて、日本社会における女性の立ち位置の変遷を追う。
<登場する女芸人>山田邦子、清水ミチコ、中島知子、青木さやか、ホルスタイン・モリ夫、鳥居みゆき、日本エレキテル連合、Aマッソ・加納愛子、納言・薄幸
目次
【女芸人と新時代】
Aマッソ・加納愛子 女が女にツッコむ意味
鳥居みゆき 女芸人と呼ばないで
コラム 声を上げ始めた女芸人たち
【女芸人と孤独】
山田邦子 「ブスいじり」とデビューした頃
中島知子 女性MCのむなしさ
コラム 組織を作れない女芸人たち
【女芸人とブレイク】
モリマン ホルスタイン・モリ夫 90年代のテレビといじめ
青木さやか ブレイクの呪い
日本エレキテル連合 仲良しコンビで何が悪い
コラム テレビは女芸人に何を求めてきたのか
【女芸人と逃げ】
清水ミチコ モノマネという「逃げ」
納言幸 やさぐれという「発明」
コラム 女芸人が実践した、「女」のかわし方
特別対談 Aマッソ・加納愛子×西澤千央 シスターフッドの時代
コラム 上沼恵美子論
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2022/11/9
- 寸法13.3 x 1.7 x 19 cm
- ISBN-104163916237
- ISBN-13978-4163916231
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- 出版社 : 文藝春秋 (2022/11/9)
- 発売日 : 2022/11/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 246ページ
- ISBN-10 : 4163916237
- ISBN-13 : 978-4163916231
- 寸法 : 13.3 x 1.7 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 385,675位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,305位ステージ・ダンス (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼女が描く「女性」は、決して虐げられた歴史だけでなく、女性を武器に生きてきた歴史から抉って、時代の変化から女性が自由を得ていく過程が見られるのです。未掲載の「上沼恵美子」を含めた第二弾?後編?楽しみにしてます。まずはこれをよく読む!
2022年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「文春オンライン」の連載をまとめた書籍だが、インタビューはウェブ連載時とは異なる順番でテーマ別に収録されており、各テーマを著者が書き下ろしのコラムで論じる構成になっている。このコラムが秀逸で、インタビューを読んだだけでは見落としてしまう女芸人を取り巻く構造を浮かび上がらせる。
本全体に通じる裏テーマがあるとすれば「女芸人と孤独」だろう。テレビによって一本釣りにされ、スターに仕立て上げられた女芸人たちの限界は、連帯を阻まれていたことにあったのではないか、と思わされる。次世代を担う女性芸人として、Aマッソ加納が同書に2度登場するが、仲間とともに勝ち上がろうとする加納の姿勢に、著者は女芸人の「未来」を見ているのだろうか。
そう考えると、巻末の「上沼恵美子論」で論じられる、組織や連帯を否定しながらも「西の女帝」と呼ばれるまでに上り詰めた上沼恵美子の存在は、やはり異質だ。
本全体に通じる裏テーマがあるとすれば「女芸人と孤独」だろう。テレビによって一本釣りにされ、スターに仕立て上げられた女芸人たちの限界は、連帯を阻まれていたことにあったのではないか、と思わされる。次世代を担う女性芸人として、Aマッソ加納が同書に2度登場するが、仲間とともに勝ち上がろうとする加納の姿勢に、著者は女芸人の「未来」を見ているのだろうか。
そう考えると、巻末の「上沼恵美子論」で論じられる、組織や連帯を否定しながらも「西の女帝」と呼ばれるまでに上り詰めた上沼恵美子の存在は、やはり異質だ。
2022年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平成以降のお笑いのトレンドとジェンダーのありかたを語る以上、ダウンタウンを批評する事からは逃れられない。特に今活躍する中堅以下の芸人は絶対に読んでいるであろう松本の遺書、ガキの使いやごっつええ感じでダウンタウンが提示した笑いは今日のお笑い番組やステージに色濃く影響を残している。著者・インタビューに答えた芸人・出版社にジェンダーの観点からそれを批評する覚悟があるかと思いながら読んだ。モリ夫のトピックスで松本の遺書を引用する事から逃げなかった著者には感心した。ただまだまだ深掘りが足りない。ガキの使いで情け容赦ないセクハラを受けた森三中や卑猥な文章で辱められたタレントなど、インタビュー中に出てくる匿名の男性スタッフやら男性先輩芸人なんかではなく今もテレビの顔として頂点に立ち続けている今日のお笑い文化の象徴とも言える存在にジェンダーを問う覚悟が見えない。本当は問題の根源が分かっているのに怖くてそこを非難するのを逃げているように見えるのだ。もちろん業界の立ち位置やインタビューに答える芸人の立場もあるのだろうが。次作はもっと切れ味鋭い刃で業界を一刀両断するような覚悟ある文章を望む。
2022年12月19日に日本でレビュー済み
軍団を作ったりとか立ち位置を盤石にする展開がない。
今でこそ清水ミチコをトップにして女芸人会なるものがあるのは分かったけど、それにしても男芸人を従えてなければ、あまり意味がないだろう。
上沼恵美子の存在にも触れているが、全国区ではない(全国放送はM-1位か?)ので、孤高の特殊な存在に過ぎない。
なんか、そういうモロモロ解って面白い。これからどうなるのか見ていきたい。、
今でこそ清水ミチコをトップにして女芸人会なるものがあるのは分かったけど、それにしても男芸人を従えてなければ、あまり意味がないだろう。
上沼恵美子の存在にも触れているが、全国区ではない(全国放送はM-1位か?)ので、孤高の特殊な存在に過ぎない。
なんか、そういうモロモロ解って面白い。これからどうなるのか見ていきたい。、
2022年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在の【人を傷つけない笑い】の前の無法地帯だった社会で、女性芸人はどのように生き抜いてきたのか、そしてどのように社会に合わせてシフトしていくのか、レジェンドから若手までの率直なインタビュー、とても読み応えがあった。今回取り上げられた方々がこれからも皆それぞれのペースで頑張って欲しい、そした自分も頑張ろうと思える力を貰えました。
2023年1月14日に日本でレビュー済み
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漫才やコント番組を見たりしたときに、女芸人について考えることはあったが、ちょうどこの年始にお笑いライブに行き盛大に笑った帰り道、ふと、今日の演者に女性芸人さんがいなかったなぁ…と思寂しさを覚え、非常にタイムリーな気がしたので購入。
なぜ笑いの世界はこんなに男性が多いんだろう?
なぜM1は性別問わず出られるのに、THE Wという女性だけの大会が別に行われるのだろう?
男性芸人と女性芸人では笑いの質が違うのだろうか?
女は面白くない、とネットに跋扈するミソジニストはよく言う。
たとえば人気少年漫画の作者が女性と分かるや否や、「ギャグが女さん特有の寒さがあると思った」などと来たものだ。
果たして本当にそうなんだろうか?
正直面白くない男だってゴロゴロしてる。
ホモソーシャルのノリを「これが面白いやつなんだ」と強引に刷り込んでいるふしもある。
風俗の話、犯罪ギリギリの下ネタ、なんやいうたらすぐ脱ぐ、などなど。
ネットの、面白いとされる伝説のコピペや書き込みのうち、いくつが女とバレない文体で書かれた女の書き込みであるかなんて、誰にもわからないだろう。
かつて匿名掲示板2ちゃんねるでは、女とバレただけで袋叩きにされるから、みんな「男言葉」で書き込んでいたものだ。
こんなにも女は面白くない、女であるだけでサムイ、いや、女が前に出て何かやってるだけで腹立つ、という人間が多いのだから、性別が女というだけでまずハードルが激高なのかもしれない。
かつて「遺書」で松本人志が堂々と書いていたように。
でもこの先、男もどんどん美しさを求めるようになるのは目に見えているし、女が脱いでも笑えないように、男が脱いでも笑えない時代が来るだろう。
そんな未来には、様々なタイプの女性の芸人が、男性の芸人と同じくらいたくさん活躍していると願いたい。
なぜ笑いの世界はこんなに男性が多いんだろう?
なぜM1は性別問わず出られるのに、THE Wという女性だけの大会が別に行われるのだろう?
男性芸人と女性芸人では笑いの質が違うのだろうか?
女は面白くない、とネットに跋扈するミソジニストはよく言う。
たとえば人気少年漫画の作者が女性と分かるや否や、「ギャグが女さん特有の寒さがあると思った」などと来たものだ。
果たして本当にそうなんだろうか?
正直面白くない男だってゴロゴロしてる。
ホモソーシャルのノリを「これが面白いやつなんだ」と強引に刷り込んでいるふしもある。
風俗の話、犯罪ギリギリの下ネタ、なんやいうたらすぐ脱ぐ、などなど。
ネットの、面白いとされる伝説のコピペや書き込みのうち、いくつが女とバレない文体で書かれた女の書き込みであるかなんて、誰にもわからないだろう。
かつて匿名掲示板2ちゃんねるでは、女とバレただけで袋叩きにされるから、みんな「男言葉」で書き込んでいたものだ。
こんなにも女は面白くない、女であるだけでサムイ、いや、女が前に出て何かやってるだけで腹立つ、という人間が多いのだから、性別が女というだけでまずハードルが激高なのかもしれない。
かつて「遺書」で松本人志が堂々と書いていたように。
でもこの先、男もどんどん美しさを求めるようになるのは目に見えているし、女が脱いでも笑えないように、男が脱いでも笑えない時代が来るだろう。
そんな未来には、様々なタイプの女性の芸人が、男性の芸人と同じくらいたくさん活躍していると願いたい。