ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | マギー・スミス, イアン・リチャードソン, ルーシー・コフ, ローレンス・フォックス, ジュリアン・ジャロルド, ジェームズ・クロムウェル, ジュリー・ウォルターズ, アン・ハサウェイ, アンナ・マックスウェル・マーティン, ジェームズ・マカヴォイ 表示を増やす |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
希望も絶望も情熱も理不尽も
この人と出会って、この人と恋に落ちたことで
すべて味わえたのだと思います。
周囲に流されない信念を持つ彼女が
苦しみながら告げる選択に
強さと思いやりを感じました。
角田光代(作家)
------------------------------------
この切ない恋から『プライドと偏見』が生まれた。
『ジェイン・オースティン 秘められた恋』
イギリスを代表する女流作家であるジェイン・オースティンは、18世紀末の田舎の中流社会を舞台に、女性の私生活や結婚を皮肉と愛情を込めて書き、その物語たちは書かれてから200年近く経つにも拘わらず、今でも多くの女性の共感を得ています。
しかし自らは生涯独身を通し、“文学と結婚した”とも言われている彼女にも、人生を変えるほどの激しく深い、ただ一度の恋があったとしたら…慣習に縛られず、自分の愛した人と共に生きたいと願ったジェインの激しくも切ない恋の物語が『ジェイン・オースティン 秘められた恋』です。
『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイと『つぐない』のジェームズ・マカヴォイが贈る
“生涯ただ一度の恋”
<ストーリー>
財産があり家柄の良い男との結婚が、唯一の女性の幸せな生き方とされていた18世紀のイギリス。地方の貧しい牧師館の娘ジェイン(アン・ハサウェイ)は、両親や周囲の娘たちとは違い、愛のための結婚をしたいと考えていた。ジェインの両親は地元の名士・グレシャム夫人の甥・ウィスリー氏との縁談をまとめようと躍起になっていたが、小説を書くことに情熱を注ぎ、知性と独立心を持った女性であるジェインは、この結婚に同意しようとはしなかった。
ある日ジェインは、友人である兄・ヘンリーに伴われてジェインの暮らすハンプシャーに休暇でやってきたトム・ルフロイ(ジェームズ・マカヴォイ)と出会う。大叔父・ラングロイス判事の庇護の下、ロンドンで法律を学びながらも享楽的な生活を送っていたトムは、貧しく洗練されていないハンプシャーの人々を蔑視する。自分の才能を密かに自負していたジェインとも、初めは反発し合っていた。
それでも2人はさまざまな場所で顔を合わせることになる。森の中で、舞踏会の踊りの輪で、友人たちとのクリケット遊びの場で、切りつけ合うような言葉を交わしながらも、2人は互いの中に周りの人々には見出しえなかった知性の閃きを認め、いつしか惹かれあうようになる。しかしこの恋は、周囲の人々に認められるはずもなかった・・・。
<映像特典>
●若き日のジェイン・オースティン
~キャストとスタッフが探る本当のジェイン~
●未公開シーン
●劇場予告編
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 19 x 13.6 x 1.6 cm; 81.65 g
- EAN : 4959241920201
- 監督 : ジュリアン・ジャロルド
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間
- 発売日 : 2010/3/17
- 出演 : アン・ハサウェイ, ジェームズ・マカヴォイ, ジュリー・ウォルターズ, ジェームズ・クロムウェル, マギー・スミス
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 5.1), 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
- ASIN : B0033UC782
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 6,386位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 18位外国の史劇映画
- - 72位外国のラブロマンス映画
- - 464位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
でも少し高いです。
いまだに世界中の多くの読者を惹きつけてやまない18世紀英国の女性作家ジェーン・オースティン。
この映画は、生涯独身だったそのジェーン自身にも秘められた生涯の恋があったとして
その顛末を描いたものである。
それほど期待してなかったが、面白かった。
というか楽しかった。
といって題からもうかがえるように、また史実からもわかるように、
ハッピーエンドというわけではない。
しかし溌剌とした情熱が溢れ出るような前半(音楽もとてもいい)、こみ上げる思いに満ちた後半と、
何というかみずみずしい映画で、映像も美しいし、よくできた作られた作品という印象。
時代は古い。
何しろフランス革命からまもない頃で、
実際、フランスの貴族と結婚したら、その夫がギロチンにかけられたというジェーンの従姉
(実在の人物である)が登場する。
今とは違った感じではあっても生活苦があり、あるいは今以上に結婚が生活と結びついている時代に
自分の気持ちを貫いたジェーンが作家として自立してゆく様子を描いたストーリーも
芯もしっかりしている感じで好感が持てる。
ちなみに、原題のBecoming Janeというのも、家よりも個人として自立するジェーンの生き様を示すものだろう。
もっともこの映画がそのままオースティンの実人生かといえば、それは別の話である。
オースティン自身にも恋愛体験があったらしいことは伝記的にも知られているが、
すべての歴史物語、伝記物語は、たとえ史実に迫ろうとしている場合でも結局は一つの解釈であって、
遠い昔のことの真相などはついにわからないものだろうし、
また、必ずしも史実にこだわらず、単に歴史の素材を使った創作である場合も少なくないだろうから。
ここではとくに、物語を面白くするためにいろいろ手が加わっているように見える。
なんたってジェーンや、その相手役のトム・ルフロイが美男美女というのもそうだろう。
というわけで、事実はほどほどに、もしかしたらそういうこともあるかも、ぐらいに思いながら、
一人の興味深い作家のめぐる、あくまでひとつの物語として楽しむのがいいと思う。
(とはいえ事実は事実で気になって、前に読んだ伝記などを広げてみたりするのだが。)
物語としても良くまとまっているから、
これが実在の作家の伝記的事実に基づくとか何とか、そんなことを知らなくても考えなくても、
十分面白い内容で、それこそジェーン・オースティンの物語のように楽しめる。
またこの映画の大きな楽しみのひとつは、
オースティンの小説や映画などでお馴染みの登場人物やその行動、場面に通じる箇所が
たくさん見出せることだろう。
オースティンに親しんできた立場にはこたえられない。
これは小説のもとになったオースティン自身の人生の要素とも考えられるが、
一方、この映画では、作る側がかなり意識的に、既によく知られている作品の場面なりを
半ばパロディのようにどんどん取り入れているようにも見える。
いずれにしても、ああ、あれか、あった、あった、これこれ、などと思いながら見るのはとても楽しい。
ほかの映画に知っている役者が出ているのも楽しかった。
高圧的なグリシャム夫人は、ハリー・ポッターののマクゴナガル先生。
気がつかなかったが、ジェーンのお母さんは、同じハリポタのロンのお母さん、
ジェーンの恋人のルフロイは、これも気づかなかったが、
『ナルニア国物語、第一章ライオンと魔女』のタムナスさんだった。
この映画はまずい。
この監督の『ロイヤル・ナイト』もまずい。(『キンキー・ブーツ』は面白かったけど・・・)
想像の自由とはいえ、妄想(想像ではなく)したことを
さもありなん風に描くのはまちがっているのみならず害毒を流す。
後味わるし。
この当時の女性たちは相続権も与えられず、独立の道も険しかった。牧師の言葉からもそれが伝わってくる。「女性は柔らかな物腰と純潔の愛を守りなさい。もし女性が何かに秀でていたら、ユーモアは好まれるが、機知はいけない。それは最も危険な才能だ。」と。
さてジェーンはどうか、ユーモアのセンスもあり、機知に富んだ女性であることは作品を読めば分かる。そんな彼女であるが都会からやって来た弁護士のトム・ルフロイと恋に落ち、そして破れる。
アン・ハサウェイは、溌剌とした田舎娘ジェーンを演じている。トム・ルフロイにはジェームズ・マカヴォイ、この役は彼しかいないと思わせるほど目が離せない。
それぞれの人間関係と感情のもつれが二人を追い込んでいくわけだが、とても痛々しい。それぞれの道で二人は大成し晩年和解する事になる。
短い生涯の中でジェーンが最後に去来したものは何だったのか、それを思うと、切ない。
結婚をめぐる深刻な問題と、どたばた、暴走など、
イギリスにおける当時の貴族、お金持ち、男女の関係などを知ることができる。
アンハサウェイは、嫌いではないが、なんとなく薄っぺらいような気がしていたが、
深刻な物語の局面では、嫌味にならないことがわかった。
ミスポターも、女流作家の物語なので、映画の作りとしては似たような雰囲気を感じた。
女性が作家として生きていくことの難しさを感じました。
ラブストーリーとしてはなかなかよく出来ていますが、ジェイン・オースティンの実際の人生とは、かなり違うんだろうなあという印象でした。
この時代、駆け落ちは一大事ですし、母親は「自負と偏見」のミセス・ベネットを意識しすぎ、一家の貧困ぶりも強調しすぎだし、ジェインの性格はエリザベス・ベネットをイメージしているのでしょうか、かなりお転婆です……まあ、人の人生なんて詳細には分からないもので、オースティンのプライベートな手紙は焼かれてしまったそうですから、事実は分かりませんが。
オースティンの伝記としてではなく、彼女の人生を元に脚色したラブストーリーと思えば、楽しめる作品だと思います。