医工連携

開催報告

Medtech Research Studioセミナーシリーズ「第6回 医療機器開発のプロフェッショナルに聞く」(2022/09/13)

 2022年9月13日(金)、Medtech Research Studioセミナーシリーズの第6回目として、「クーデックエイミーPCA」を開発した岡山大学大学院教授の森松博史先生、大研医器株式会社の小林武治様をお招きし、臨床現場から生まれたアイデアがいかにして事業化へと実を結んだのか、アカデミア・企業のそれぞれの立場からご講演いただきました。

・森松博史先生 岡山大学学術研究院 医歯薬学域 麻酔・蘇生学分野教授
演題名「マイクロポンプを用いたPCAポンプシステム開発」

 今回の製品開発にあたり、人と人とのつながりとCRCの存在が大切だとお話しいただきました。また、麻酔科は多職種連携が進んでおり、出店方式で現場の声を取り入れたことが非常に有効となったそうです。

・小林武治様 大研医器株式会社 技術本部 開発部 薬事学術情報課課長
演題名「アカデミアと企業の共同研究で事業化した「クーデックエイミーPCA」~企業の立場から~

 小林様からは製品開発のきっかけから開発に至るまでの苦労話等、入り口から出口までアカデミアと共同で新しい医療機器を完成させたプロセスを話しいただきました。

 質疑応答では、森松先生より岡山大学におけるチーム医療の在り方や医師として臨床研究と製品開発の両立のバランスについてコメントいただきました。小林様からは製品の仕様や保険適用について、また行政の伴走支援で苦労した点ついてもお答えいただきました。最後にお二方より今回の製品開発から将来の展望についてもお話しいただきました。医療機器開発への熱意も伝わる一方で、時にユーモアも交えた楽しいご講演となりました。森松先生、小林様、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。