評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
観察の場面は午前のデイルームです。体操の時間帯の直前で、職員や他の利用者と談笑する方、入浴をされる方、自分の入浴の順番を待っている方など、自由に時間を過ごしています。入浴が終わってリビングでお茶を飲む準備をしている方がいます。(場面1) 一方、座っていた椅子からテーブルにつかまって立ち上がり、伝い歩きを始めた利用者がいます。(場面2)
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
当事業所では、できることを一緒に行うなど自立支援に努めるとともに、不安を軽減して穏やかに一日を過ごせるよう支援に取り組んでいます。(場面1) 入浴が終わって利用者が椅子に座ると、職員はお茶を用意してそばに寄り添います。利用者は「飲んだ方がいいの」と職員に尋ねます。職員は「汗をかいたから、飲んだ方がいいですね」と優しく答えます。認知症の進行によっては自らの行動に不安を覚える方がいます。利用者の判断を肯定的に後押しする声かけをすることで、不安解消につなげています。安心したようにお茶を飲む姿が印象的でした。(場面2) 急に伝い歩きを始めた利用者を見かけた職員は、利用者に近寄り、移動の見守りを始めました。転倒リスクの高い方なのでしょう。職員は「どちらに行かれますか」と声掛けをして、そのまま見守りを続けています。リスクの低減を図りながら、その方の行為(移動)を否定せず、自力で移動することを大切にしていることがうかがえます。他の利用者と会話しながらも、俯瞰的に利用者の行動を観察し、迅速に必要な援助を提供しています。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
今回の場面での職員対応は、ある意味当然のことと認識しています。これを継続するとともに、さらなる介護サービスの質を高める努力を続けていきます。
1.利用時の過ごし方は、個人のペースに合っているか |
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2.認知症や心身の状況に応じて日常生活で必要な介助を受けているか |
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3.利用中に興味・関心が持てる行事や活動があるか |
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4.事業所に通うことで利用者の心身の状況が安定しているか |
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5.職員から認知症への対応をはじめ適切な情報提供・アドバイスを受けているか |
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6.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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7.職員の接遇・態度は適切か |
はい 86%
どちらともいえない 7%
無回答・非該当 7%
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8.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
はい 79%
どちらともいえない 14%
無回答・非該当 7%
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9.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 43%
どちらともいえない 29%
無回答・非該当 29%
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10.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
はい 86%
どちらともいえない 7%
無回答・非該当 7%
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11.利用者のプライバシーは守られているか |
はい 79%
どちらともいえない 14%
無回答・非該当 7%
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12.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
はい 79%
どちらともいえない 14%
無回答・非該当 7%
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13.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
はい 86%
どちらともいえない 7%
無回答・非該当 7%
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14.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 86%
どちらともいえない 7%
無回答・非該当 7%
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15.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 43%
どちらともいえない 14%
いいえ 7%
無回答・非該当 36%
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