完了しました
厚生労働省は13日、新型コロナウイルスの感染状況を分析する助言機関の会合で、感染力が強い「オミクロン株」とみられる変異株の割合が全国で84%に達したと報告した。
9日までの1週間の新規感染者約1万1000人について調べたところ、まん延防止等重点措置が出ている山口は97%、広島は93%、沖縄85%だった。また、東京都は83%、大阪府は88%となった。
オミクロン株疑いの割合は、12月中旬までは全国で数%だったが、1月2日時点で46%、9日時点で84%と急速に置き換わりが進んでいる。
置き換わりに伴い、全国の12日までの1週間の新規感染者数は前週の8・54倍と急増。東京都は8・47倍、大阪府は8・2倍と感染拡大に歯止めがかからない状況になっている。
厚労省によると、新規感染者(1~11日)は20歳代が36%と最も多く、20歳未満が18%、30歳代が16%と続く。助言機関の座長を務める脇田隆字・国立感染症研究所長は「現在は若年層が感染拡大の中心だが、今後、高齢者に波及すると、重症者が増加する可能性があり、注意が必要だ」と述べた。