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子どもの重症化が増えた理由〜日本の小児ICU入室数に見るシェディングの脅威

 第29回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会_20210126において、大変衝撃的なデータが紹介されました。

7:30~の長崎大学森内先生からのお話です。

 森内先生の資料はこちらから。

 最初にはっきり申し上げておきますが、これから述べることは森内先生の論旨とは全く関係ありません。

 単にその中で紹介されたデータを使った、いしい独自の見解です。

 衝撃的と言うのは、10:00〜触れられる小児のICU入室数のデータです。

 資料の9枚目を見て、

「小児ICU入室 は51例、昨年夏の第5波で多く登録され、10月下旬以降は鎮まり、1月に入って再び報告されてきました」

 とおっしゃっています。

 これはつまり、小児の重症患者が出たのは、一般接種が進んだ昨年7月から10月前半と、3回目接種が本格化した今年1月に限られることを意味します。

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 この資料を見て、違和感を感じる方はどれくらいいるでしょうか?

 ほんの十数秒で説明する資料なのに、あまり見たことがない形式だと思いませんか?ぱっと見わかりにくいと思いませんか?

 これではICU入室者が出ていない11月12月が完全に消えてしまっています。

 普通こういうデータを示す場合、棒グラフや折れ線グラフを用います。

 作ってみるとこうなります。

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 これなら、ICU患者がどの期間に出てどの期間に出なかったのか一目瞭然です。

 森内先生のような言うまでもなく大変聡明な方が、どうしてわかりやすいグラフを作らなかったのでしょうか?

 実は、このグラフに大変よく似たグラフがあります。それは、私の読者には毎度お馴染み、接種数のグラフです。

 上の小児ICU患者のグラフと、日本の接種数のグラフを重ねるとこうなります。

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 すると、接種数のピークの1〜2週間後に、小児ICU入室が増えていることがわかります。それぞれのピークに印をつけるとこうなります。

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 同じ色の●同士は、1〜2週間前後のほぼ等しい間隔で接種数のピークの後に小児ICU患者が出たことを示しています。

 これがどうして衝撃的なのか?

 第一に、一般接種が始まるまで小児の重症化は全く無かったからです。最初の小児重症例が7月3日です。

 それまで日本人の小児とって、コロナは1人も重症化しない感染症だったのです。(むしろインフルを無くしてくれた「いい奴」)

 それが大人の一般接種が始まった7月以降、初めて重症化するようになりました。 

 第二にこの時、小児の多くは未接種者だったからです。小児科の対象年齢は中学生までなので、8月から接種が始まった12才以上も含みますが、多くは11才以下でまだ接種が始まっていません。

この時期の接種数と小児重症者数の相関は、接種が本人ではなく周りの未接種者の重症化につながったことを意味するのです。

 森内先生は資料の2枚目で、この時期、小児感染例の7割は親からの感染であった事実も紹介されています。

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 つまり親が接種したことによって濃縮されたウイルスを排出するスーパースプレッダーとなり、シェディングすることによって日本の小児にそれまでのコロナにはあり得なかった重症化を引き起こしたと考えられるのです。

 現在まで4名の10代の死亡例の中には、接種後にコロナ感染を起こし副反応死にも重複して数えられている子も含まれていますから(16才で小児には含まれない)、重症例の全員が未接種者だったかどうかわかりません。

 しかし小児重症症例の多くは未接種者で、接種者(親)からのシェディングによって感染し重症化した可能性が高いのです。

 (そう言うと毎回、デルタ株の感染力・毒性が強いから、という方がいますが、それは解説済みです。)

 (日本の研究でデルタ変異もアルファ変異も排出量・重症化率・致死率に差がないことが報告されています。)

 12月以降オミクロンになって、親からではない感染経路が多くなったとのことですが、

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 これは親世代の多くがすでに2回接種から4ヶ月以上経っており、ウイルス排出が減ってきていることで説明がつきます。(一旦かかり終わったし)

 症例数も少なく、他からの感染が増えたのではなく、親からの感染が減っただけです。

 この接種数と小児ICU入室数の関係は、スウェーデンにおける接種数と非接種者のICU入室数に見られる強い正の相関関係と全く同じです。

 接種数と非接種者の重症化の相関には再現性があることになります。

 それからわかることは、多くの医師や専門家が言う「非接種者が重症化しやすい」というのはある意味本当だということです。

 しかしそれは彼らが言うように接種によって、接種者の感染・重症化が減るからではなく、非接種者の感染・重症化が増えるからです。

 だから接種のたびに波が起こり、接種が増えるごとに感染者はどんどん増えていくのです。(それで非接種者の方が重症化リスクが高いっておい!)

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 そして接種者のコロナ重症化が少ないことは、接種者の方が死にくいということではありません。半年先を行き4回目を打っているイスラエルでは、3回目接種時に1・2回目接種時に比べてコロナ死者数は減りましたが、超過死亡は大幅に増えました。

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 接種者のコロナ死が非接種者より少ないとしても、他の要因でより多くの人が死亡していることがうかがわれます。おそらく空気感染の非接種者と違って接種者は筋注感染なので呼吸器症状が出にくく、コロナと診断されにくいかわりに、心筋炎や心筋梗塞、脳卒中などで死亡していると考えられます。

 ですから森内先生には申し訳ないですが、先生の結論ありきの結論でありましょう「まず成人に接種を進めてから小児に」というお考えは全くの見当違いということになります。(大人にも子どもにも有害無益です)

 おそらく、大変聡明な森内先生はそんなことは百も承知であられるでしょう。私が指摘した接種数と小児ICU入室数の相関も、お気づきであったのではないでしょうか?だからこそ一般的なグラフではなく、あんなわかりにくい表を使われたのではないでしょうか?

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 それでも本音を言えないのか、言いたくないのか、教授先生のお立場は不肖いしいには察するにあまりあります。


 さて今、日本でもなかなか増えなかった3回目接種数がようやく上がってきました。(嬉しくない)

 それに続いて、感染者数、死者数も増えてきました

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 接種数→感染者数→死者数の順に増えていることがわかります。

 そして感染者数はなだらかなのに、接種数と死者数には段があることから、接種数と死者数との相関は、感染者数より強いことが疑われます。

 年始に予想したとおりです。

 もちろん、増えてきたと言っても、欧米からすれば微々たるものです。コロナ規制撤廃を宣言したデンマークやイギリス、非接種者を迫害して強制接種しているオーストラリアと日本の死者数を比べてみましょう。

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  ブースター接種率と非常によく似ています。

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 日本にとってコロナは、従来のインフルエンザと比べても全くたいしたことはありません。

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 ただし、統計的にはいくらたいしたことがなくとも自分の命は一つです。

 交通事故に遭うのは稀だからといって気をつける必要がないわけではないように、これから社会の至る所で撒き散らされる3回目接種者からのシェディングには気をつけた方がよいでしょう。

 耳タコとは思いますが、これからはビタミンD血中濃度が最も下がりやすい季節です。

 ビタミンDサプリを摂り、

味噌汁を飲み、納豆を食べましょう。

 出かける前は鼻ワセリンを塗り、帰ったら塩うがい・鼻うがいしましょう。

 よく食べ、よく眠りましょう。

 感染したと思っても、安易な解熱剤や咳止めの使用は控えましょう。

 好きな人と触れ合ってオキシトシンを高めましょう。

 どうか読者の皆様と一緒に、無事に春を迎えることができますように。

 心配は何の役にも立ちません、各自できることを地道に実践した上で、心安らかに残りの冬を乗り越えましょう。


(追記)スウェーデンの宮川先生が、今回の私の話の実例となってくださったようです。(ぜんっぜん嬉しくない)

 宮川先生は1年前にアストラゼネカドクチンを接種、その後、ご家族共々自然感染私は筋注感染と考えますが)、ご自身は無症状で、ご家族には発熱などの症状があったとおっしゃっていました。

 そして1ヶ月半前に2回目となるファイザーを接種。そして今、2回目感染

  今回、ご自身に発熱はないが、何らかの症状があるご様子。

 お子さんたちは少し前に立て続けに発熱があった(抗原検査陰性)とおっしゃっています。

 宮川先生はご自身が子どもたちから感染されたことを疑っておられますが、私から見れば、ファイザーを接種した先生がシェディングで子どもたちに感染させたと考えられます。(少し期間は空きますが)

 明らかなことは、接種前には家族の誰も感染しなかったのに接種後はみな感染したということです。(お子さんたちの抗原検査は陰性、旦那さんはわかりませんが)

 そして、打ったご本人よりお子さんたちに強い症状が出ていることがうかがわれます。

 もう一つ、ドクチンの抗体が感染予防に全く役立っていないこともわかります。

 「感染予防効果が弱い」とおっしゃっていますが、私から見れば「感染させる効果は絶大」です。

 ご自身をワクチン慎重派とおっしゃる宮川先生。

 Twitter上で存じ上げているだけですが、遠く離れた異国で外科医として母親としてがんばってらっしゃる生き様、考えが違っても広く意見を集められ時には私のようなアウトローにもお相手くださる深い懐、時には失礼な奴にバシッとおっしゃる気丈さ、そのお人柄は心から敬愛申し上げています。

 ワクチンはある程度有効との先生のお考えとはうらはらに、お体は私の仮説を体現してくださっているのは、なんともやるせない気持ちです。

 もう十分ですので、どうかご家族みなで無事ご回復されることを祈ります。

 そしてもう3度目は決して打たれないことを。

 それにしても、子どもを使って母親に打たせるワクパス!許せん!💢

 

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