ありがとう板倉キャンパス開催報告

2023年11月4日(土)に「ありがとう板倉キャンパス」を実施いたしました。

本企画は、27年間の歴史に幕を閉じる板倉キャンパスの最終年度を迎え、板倉キャンパスで学び羽ばたいていった卒業生、これまで大学を支えて下さった教職員、いつも温かくご支援くださった地元地域の皆様、そして長きにわたり学びの庭になったキャンパスに感謝の意を伝えるイベントです。以下は実施報告です。

〇ホームカミングデー 

ホームカミングデーでは卒業生や退職教員をお招きし、教員と卒業生が旧交を温めるグリーティングの時間を設け、約250名の卒業生やそのご家族にご参加いただきました。

同日に実施されていた哲学堂祭の会場である哲学堂公園と板倉キャンパスをオンラインでつなぎ、学長のウェブによるライブでのあいさつから会は始まりました。板倉キャンパス設立当初を知る先生方にご挨拶を頂き、当時のキャンパスの様子や学生との感慨深いエピソードによって会場は温かな笑い声に包まれました。グリーティングでは、同級生同士久しぶりの再会に喜ぶ姿や、家族連れで当時の指導教員と歓談する卒業生をあちらこちらで見かける等、終始和やかな会となりました。

「キャンパス移転は寂しいけれど、久々に大学の同期たちに会う機会ができて嬉しく思います」(生命科学部卒業生)、「当時学業に励んだ教室で久しぶりに会う友人・先生方と過ごし、大学時代に戻ったように感じました。お世話になった先生方へ近況を報告し、お話出来たことも良かったです」(食環境科学部卒業生)など、数多くの温かい感想を頂きました。

〇サイエンスカフェ

板倉キャンパスではこれまで地元地域在住の方々を対象に、お茶や軽食と一緒に最新のサイエンスを分かりやすく楽しく聞いていただく講演会、サイエンスカフェを実施して参りました。

コロナ禍で残念ながらその取り組みを断念しておりましたが、キャンパス最後の年にサイエンスカフェを実施。「食中毒を引き起こす様々な細菌とその予防」と題して食環境科学部　下島 優香子准教授が約一時間の講演を行いました。

100名以上の参加者が聴講し、メモを取ったり、質疑応答では活発な質問が出る等、往年のサイエンスカフェの賑わいが甦りました。

「いろんな細菌について、細菌がある食品や、毒の特徴などが分かってよかったです。ネットで調べて学習するよりも講義してもらえて理解しやすかったと思います」、「細菌(食材、キッチン道具)の取り扱いなど非常に分かり易く勉強になりました」など大変参考になったという感想を多数頂きました。キャンパス移転後も続けて欲しいという声もあり、大学の地域貢献の重要性、そして地域の皆様との確かなつながりを再認識した次第です。これまで多大なるご支援を賜りました地域住民の皆様には改めて御礼申し上げます。

〇ちびっこサッカー教室 

2022年度に全日本大学女子サッカー選手権（インカレ）で日本一に輝いた体育会サッカー部(女子部)の協力を得て、小学生対象のサッカー教室を実施いたしました。

地元地域の小学生の皆さんを中心に22名が参加。日本一の選手たちの指導を仰ぎながら練習やミニゲームを楽しむ姿が印象的でした。板倉キャンパスにはサッカー部の他に、陸上競技部（女子長距離部門）があります。両部はこれまで地元地域の皆様からも多大なるご支援、ご声援を賜って参りました。

板倉キャンパスの最後の年に、このような交流を持てましたことを感謝いたしますとともに、引き続き運動部の活動を応援いただければ幸いです。

〇「運動の面白さを発見しよう！」運動教室 

板倉キャンパスには食、運動、身体活動について研究をしている教員が複数おります。これまで教員の研究活動として、あるいは社会貢献の一環として、地元地域の方、特にご年輩の方々を対象に運動教室を開催して参りました。

食環境科学部　高橋珠実准教授の指導のもと、運動の面白さを発見しよう！　をスローガンにウォーキングやレクリエーション運動、筋力トレーニング等、様々な運動に挑戦。15名の参加者が汗を流しながら運動継続につながるヒントを、体を動かしながら考える機会となりました。

当日は雷祭(大学祭)も同時開催をしており、キャンパスは大変な賑わいを見せていました。2024年度より朝霞キャンパスへと学びの場を移します。移転前の最後の年にこのような機会を設けることができたことについて、ご参加下さった皆様だけでなく、今まで板倉キャンパスを見守って下さった地元地域の皆様に感謝申し上げますとともに、今後の私どもの活動を温かくお見守り下さいますようお願い申し上げます。