オウくんの居る SEED HD PHASE-8 この時点で二人は結ばれると確信したオウ・ラ・フラガ 後編
ラクス「まぁ、驚かせてしまったのならすいません、わたくし喉が乾いて……それに、笑わないでくださいね?だいぶお腹も空いてしまいましたの」
オウ「これはこれはお嬢様、気の利かないことをしてしまって申し訳ない、食事と飲み物は出来上がっておりますのですぐに……」
キラ「って、ちょっと待って!?」
カズイ「鍵とかってしてないわけ?」
フレイ「やだぁ、何でザフトの子が勝手に歩き回ってるの!?」
ラクス「あら、勝手にではありませんわ、私ちゃんとお部屋で聞きましたのよ?出かけても良いですかって、それも三度も……それに、私はザフトではありません、ザフトは軍の名称で、正式には……」
フレイ「な、何だって一緒よ!コーディネイターなんだから!」
オウ「おい、フレイ?」
ラクス「?……同じではありませんわ、私はコーディネイターですが、軍の人間ではありませんもの……貴女も軍の方ではないのでしょう?でしたら、私と貴女は同じですわね?」
スッ
ラクス「ご挨拶が遅れました、私は……」
フレイ「ちょっとやだ!やめてよ!冗談じゃないわ……何で私がアンタなんかと握手しなきゃなんないのよ!コーディネイターの癖に、馴れ馴れしくしないで!」
キラ「!?」
オウ「おいおい……」
ミリィ「あっ……」
ーーーー
カズイ「ーーフレイってブルーコスモス?」
フレイ「違うわよ!でも、あの人たちの言ってる事って間違ってはないじゃない、病気でも無いのに遺伝子を操作した人間なんて……やっぱり自然の摂理に逆らった、間違った存在よ……本当は皆だってそう思ってるんでしょ?」
カズイ「…………」
ミリィ「…………」
オウ「言ってろ、どうせ自分より美人が現れて嫉妬したんだろ、すべため」
フレイ「何ですって!?」
カズイ「オウ、やめなって」
ミリィ「オウ!あんた、そのへんにしときなさいよ!?」
オウ「図星か?全く話にならん……もしタイムマシンがあったら、お前を口説く前の俺に言ってやりたいよ、やめておけと、俺の人生5本指に入る失敗だわ……じゃーなー?」
フレイ「さ、サイに言いつけてやるんだから!」
オウ「ご勝手に」
ミリィ「全くあいつ……言いすぎよ」
カズイ「けど……オウってここまで女の子に酷く当たる奴だったっけ?むしろ、傷つかないように毎回振られたりおどけたりする奴なのに……」
ミリィ「あんな奴よオウは、軟派者で薄情……いつだって真面目じゃないもの、化けの皮が剥がれたのよ」
ーーー
プシュー
キラ「…………」
サイ「キラ!ミリィから聞いた……あんまり、気にすんな?フレイには後で言っとく……」
オウ「あ……」
サイ「あ、オウ…….ミリィから聞いたぞ?」
オウ「何だよ……自分の女馬鹿にされて怒ったか?」
サイ「フレイの言い方もあったと思う……けど、彼女を罵った事は謝って欲しい」
オウ「やなこった、ついでに俺からもアドバイスだ、あの女はやめとけ、いずれ破滅すんぞ?」
サイ「オウ!!」
オウ「はっ、いいねぇやる気?」
キラ「ちょっと!二人ともやめなってーー」
シズカナーコノヨルニー
オウ「!!へぇ……綺麗な歌……」
アナタヲーマーッテルノー
サイ「あの子が歌ってるのか?綺麗な歌声だな……」
キラ「うん」
サイ「でもやっぱ……それも遺伝子弄って、そうなったもんなのかなぁ?」
オウ「サイくーん?」
サイ「えっ?」
ドゴォオ!!
サイ「うぼぉおーー!おぉあ、ぐぇえ!?」
キラ「ええ!?ちょ、ちょっとオウ!?」
オウ「テメェもあのすべたと同じか?遺伝子だ何だと……そこで反省してろ」
サイ「うォオオ……ウェえ……」
キラ「あぁ、もう!何やってんのさぁ!」