生死を彷徨った花御

生死を彷徨った花御


羂索と裏梅の攻撃をモロに受けてしまった花御、朦朧とする意識の中で見たのは

『……ここは…どこでしょうか…?一体私の身に何が……?』

周りを見るが完全に白い空間だ…何か懐かしい声が聞こえた気がした

「あれ?花御もう来たの?まだじゃない?」

『貴方は真人!?な、なぜここに…』

「真人の言う通りだ、まだ来ていい場所じゃない」

『陀艮まで!何故!』

かつて別れた仲間達だった、とても懐かしい気がした、数年すらすぐに過ぎ去ると思っていた自分にとってはおかしな経験だった

「さぁ?俺たちにもよくわかんないし、つーか漏瑚が呼んでるよ」

『漏瑚が?なぜ…』

「いいから早く行くといい、変に手遅れになる前にな」

『真人、陀艮…』

「まあそうだね…またしばらく会えないかもだし、会っても俺たちじゃないかもだけどさ」

「100年後の荒野で、また出会おう」

『……2人とも?』

その後体に激痛が走って人間と動物と漏瑚に救われた時の衝撃で色々記憶が吹き飛んでしまった

『にしてもあれ一体、なんだったのでしょう』

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